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ドミノ

2005-10-14 03:58:12 | 映画 タ行
試写会で、キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、ルーシー・リュー、クリストファー・ウォーケン 出演の「ドミノ」を観ました。

●ストーリー
ドミノ・ハーヴェイ(キーラ・ナイトレイ)は俳優のローレンス・ハーヴェイを父に持ち、母・ポーリーン(ジャクリーン・ビセット)もスーパーモデルという恵まれた環境に生まれた。

しかし、幼い頃に父を亡くしてから、ドミノの心の中で満たされない何かが生まれ始める。

その何かが見つけられないまま、母が金持ちの男と再婚した為、ドミノもロンドンを離れ、ビバリーヒルズへとやって来る。

上流階級の生活に、空虚さばかりを感じながらも、美しく成長したドミノは、わずか15歳でトップ・モデルとして活躍するが同僚に暴力を振るい、モデルを辞めてしまうのだった。

仕方なく、母の勧めで名門大学に進学したものの、寮生活が性に合わず、揉め事で先輩の鼻を折り、間もなく退学させられてしまう。

満たされない心のまま、街を彷徨い歩くドミノだったが、偶然見つけた新聞の“バウンティ・ハンター募集”の文字が目に止まり、エド(ミッキー・ローク)が開催する“バウンティ・ハンター養成講座”に参加するのだが……。

●感想
ドミノがFBI捜査官・タリン(ルーシー・リュー)の取り調べを受け、除々に時間を遡り、36時間前に起きた、カジノの売上金1000万ドル強奪事件の真相へと辿り着くまでを、ドミノの生い立ちやバウンティ・ハンター仲間との出会いなどのエピソードを交え巧妙に描かれている作品です。

これまで、私の記憶の中でキーラ・ナイトレイは、「顔立ちの良い、脇役女優」というイメージが強かったのですが、この作品で見事にその偏見を打ち破ってくれました。

単刀直入に言うと、キーラ・ナイトレイひとりが美味しい思いをしたアクション映画ではないかと思います。

この作品のキーラは、髪型を金髪のショートにし、タバコを吹かし、銃を次々とぶっ放す、タフでワイルドなスーパーヒロインを熱演しております。

例えば、銃を持った荒くれ男達に囲まれながらも、下着姿で腰振りダンスを踊って魅せたり、ヌンチャクを振り回し、ナイフをクルマのフロントガラスに投げつけたり、挙句の果てには、胸までさらけ出す野外ファックシーンなんかも披露してくれたりと、「これでもか!」というくらいに変貌したキーラを魅せ付けてくれました。

この作品で、彼女の演技の幅が広がり、「これまでのお姫様的な役柄から上手く脱皮できたなぁ~」と感じ、嬉しく思いました。

ストーリーは、カジノの売上金1000万ドル強奪事件にマフィア、カジノオーナー、FBI、TVクルー、セレブ俳優、ドミノ達の雇い主とその仲間達、そしてバウンティ・ハンターのドミノ達が複雑に絡み合い、ちゃんとスクリーンを観ていないと、状況を把握出来なくなってしまうかも知れませんので、ご注意を。

印象としては、時間が長く、途中で中だるみがあり、シーンをなんとか繋ぐ為にドミノ達の未来を予言する意味不明な男を急にひっぱり出して来て、ラストは「ボカーン!」と大味な締めで終わるという、とても微妙な作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は65点です。

良くも無く、悪くも無いので判断が難しい作品なんですが、私にはキーラの印象だけが強く残り、アクションシーンなどは、これまでに観たようなものが多く、目新しさを感じられなかったので、この点数に致しました。

でも、オープニングとエンディングの映像は、少し変わっていて面白かったですね。

エンディングの最後で本物のドミノ・ハーヴェイが笑いながら登場してますが、髪型が坊主頭に近かったので、一瞬「アレ?この男の人は誰?」って思ってしまいました。

トニー・スコット監督作品では、「トゥルー・ロマンス」が一番好きなんですが、残念ながら「ドミノ」では「トゥルー・ロマンス」を越えるのは無理だった様に思いました。

だから、この作品はキーラ・ナイトレイの変貌ぶりを楽しみたい方と父親が俳優、もしくは母親がスーパーモデルだという方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「ドミノ達の乗った車が転倒した時に、ばら撒かれたお金って、一体誰が拾ったの?」って疑問に感じてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

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