コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

ことばによる表現

2007-10-08 23:59:48 | 朗読あれこれ


小説も童話も詩も俳句も短歌も落語も
ことばを使って作品を創り上げます。

そこでどれだけのことをいうか。
どれだけのことをいわないか。

作者はきっといつも取捨選択に悩むことでしょう。

ことばの数に制限がある俳句や短歌なら尚更のこと。

テレビで辺見じゅんさんと黒田杏子さんが話しているのを
ききました。
黒田さん曰く、俳句の「いわない」ところが良いなと思っていたが
短歌の「いうべきことをいう」「いいきる」のも良いなと。
すると辺見さんが、短歌の七七のところが余情になるんですよねと
おっしゃっていました。

五七五の具象による表現と
そこに七七を加えることによる情感。
たとえばそんな風にも考えられるのでしょうか。
ちょっとハッとさせられました。
(俳句や短歌にくわしくないので決定的に間違っていたら
 ご指摘ください)

ことばや文章の長短に拘わらず
朗読屋としては、作者が選んだ限られたことばの中から
目に浮かぶ風景、あるいはじんわりと滲みでてくる心情、
またはっきりとした意志を忖度するのがまた、
たのしむずかし・・・といったところですね。