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ジュサブロー館にゆく

2009-04-11 23:53:19 | 朗読あれこれ




「新・八犬伝」ファンとしては、いつか必ず行きたいと思っていた
東京・人形町にある『ジュサブロー館』に行って参りました。

美術館であると同時に辻村寿三郎さんのアトリエにもなっていると
きいてはいましたが、本当にそこで寿三郎さんに
お会い出来るとは思いませんでした!

お客さんが行き来する美術館の1階の小さなスペースで
寿三郎さんはもくもくと次なる人形をつくっているのです。

こんなザワザワした中で創作していて大丈夫!?・・・と驚いたのですが、
寿三郎さんは、愛する人形に囲まれて
そしてその人形を愛してくれるお客さんと触れ合いながら
仕事できるのがうれしい・・・のかもしれません。

いやぁ~、すばらしかったです。
「新・八犬伝」の人形たちは、いまは顔の部分しか残っていないものが多数ですが、
本物に会えた感激でいっぱい!
また平家物語、雨月物語の登場人物や
名前はなくとも個性や人生が滲み出ている人形たちは
見つめていて飽きません。

そう、寿三郎さんの人形は“みつめていたい”ものなのです。
人形によっては、夜見るとコワかったり(笑)圧迫感があったりしますが、
寿三郎さんの人形は美しくて悲哀があって主張があって
みていて全く飽きないっ。
・・・ということです(^^)

「ジュサブロー館」には、月に一度人形と音楽のライヴが行われるようですが、
その部屋を訪れたとき、ちょうど樋口一葉の「わかれ道」の朗読が
BGMで流れていました。
見ると、どうやら傘屋の吉らしき人形と
お京さんらしき人形も。

テンションあがりっ放しのひとときでした。くくっ。