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コエトオトからはじまる

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かわらなでしこ

2007-05-24 20:13:08 | 朗読あれこれ
語りや芝居をする人が一度は口にする
『ういらう売りせりふ』。

(ういろう、うゐらう、外郎などいろんな表記があるが
 ここでは劇作家で演出家の秋浜悟史氏が使った表記を記す)

~ 拙者親方と申すは お立合に 御存じのお方もござりましょうが ~
というせりふで始まるアレです。

18世紀初期、二代目市川団十郎が初めて演じて
以来有名な演目となったのはご存じかと思います。

舌のまわりを良くするための
自分の声を発するための訓練材料とされることが多いので
あまりその中味を解釈しようということはなされないのですが
上記の秋浜氏は生前、この『ういらう売りせりふ』を
事細かく(笑)解釈解説されています。
気になる部分だけでもその解釈解説を読むと面白い。
その成果が一冊の本になっているのですが
いま本屋さんでそれを買うことはできるのでしょうか?
ここ“朗読もの”は所有しています!

さてさて、今回何故『ういらう売りせりふ』を思い出したかというと
河原撫子という花に出会ったから。
秋の七草に数えられるけど、6月ごろから咲くそうです。
右上の写真をみればわかりますが、薄紅色が多い中
目にしたのは白でした。

『ういらう売りせりふ』の中盤で

~ 河原撫子 裏の石竹 根が引き抜きにくい ~

という部分があります。
それを思い出したのです。
石竹(せきちく)というのもナデシコ、中国原産の唐撫子を指します。
「かわらなでしこ」と「からなでしこ」とは音が似ているから
並べたのかしら。
『ういらう売りせりふ』には、こうゆうあそびが
山のようにありますよ。
ちなみに「根が引き抜きにくい」という部分は
意外に(?)言いにくいです。試してみてください(笑)。

言いにくいことばを、わざと「これは言いにくいんですよぉ」と
みせながら、するっとやり抜ける・・・
そんな風にやると面白いよ、と云ったのは
以前、語りの単独公演で『ういらう売りせりふ』を上演した
秋浜氏の盟友、伊藤惣一氏でした。