里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

NHK山野草講座「府中亀ヶ岳」

2005年02月17日 | 野外講座
2日間雨が続き心配したが、日頃の行いが良い為か、晴天で暖かい日となった。
今日の野外講座は、府中市の北にある亀ヶ岳(海抜540m)周辺であった。
○○岳と少しおこがましい名前が付いているが、瀬戸内海では結構高い山なのである。

例によってバス3台を連ね賑やかに出発。  現役時代にそういったバスを見かける
と「我々の年金保険料で養ってあげているのに、朝から暢気なものだ」と感じて居たの
で、申し訳ない思いがしたが、やがて亀ヶ岳中腹300mにある青目寺に到着、下車。
講師の説明を聞きながら、亀ヶ岳一周のハイキングコース(頂上迄登り、その後少し
下って七つ池、又少し登って幡立岩の約6km)を回った。

予期した通り山野草は何も無かったが、コースは要所に標識も立てられ、歩き易いよう
に良く整備してあり、眺望の良い所(遠くに瀬戸内海、眼下に府中市街を一望できる)
へは立派な展望台を設けるなど、府中市が「良い仕事」をしておられる事が分った。
ただ、
 ・昨年の台風23号で倒れた木が、一部コースを塞いだままになっている事と、
 ・コースから一歩でも外れると、全山に松喰い虫で枯れた松の立ち木や倒木、それに
  台風による倒木等が大量に放置されたままで、無残な姿をさらしている事と、
 ・七つ池周辺に便所や四阿が建てられているのは良いが、様々な湿性植物が育って
  いた所へ芝生、西洋アジサイ、アヤメ、桜などを植え、いかにも公園と言う感じに
  作ってしまってある事、
等の点については、非常に残念であった。

せっかくここまで整備して来たのだから、もう一息頑張って、どこにでもあるような
ありきたりの公園にしてしまうのでは無く、何千年、何万年もかかってここまで進化
して来た自然を何とか元に近い姿で子孫に残したいものであると考えさせられた。

私としては、
倒木の整理については地権者の承諾、再利用又は廃棄処分法などの難問があるが、
労力については、私でも協力しても良いと思うほどだから、もっと沢山のボランティア
の協力が得られるのではないか?
まして、全コースの植生については、専門家や自然愛好家、ボランティアの意見や協力
を受け入れてやって行けば、苗の提供や繁殖、植付けなどは比較的簡単に行くのでは
ないか?
と思うが如何であろうか?
若者のお荷物になるだけではなく、何らかの形で世の中に役立ちたいものである。