徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

父のことー救急救命士の介護タクシー騒動記ー

2015-11-27 08:52:01 | 団塊世代夫婦の一コマ
この日、父は実家近くの病院から、
妹の家の近くの病院に転院した。
多分これが最後の転院ということになる・・。

そして、その転院は無事に済んだ。
父も落ち着いていて、本当にホッとした。

妹は今まで実家や父の入院先に来るのに3時間かかっていた。
それが、この転院で、車で3分、徒歩15分になる!
妹におんぶすることの多い私は、本当に嬉しかった。

さて、今回の転院の際の交通手段は、介護タクシー。
と言っても、もしかしたら痰の吸引がいるかもしれない、
ということで入院先のソーシャルワーカーの方に相談した。

実家から妹の家までは高速を使っても、2時間半はかかる。
近場の移動では済まないということだ。

そこで、ソーシャルワーカーの提案は二つ。
一つは看護師が乗り込む介護タクシー。
もう一つは救急救命士が運転手をしている介護タクシー。

痰の吸引は医療行為なので、
基本は医師や、看護師、救急救命士などしかできない。
でも看護師が乗り込むとなると、そこに25000円の経費が発生し、
合計金額が、75000円になるという見積もり。
一方救急救命士が運転手をしている介護タクシーは
その金額が、47000円ほど。

妹と私は、はじめ、看護師がついていれば安心と思っていたが・・・、
金額を聞いてうーーーん。
救急救命士がその行為をできるのであれば、
その方が経済的だという考えに傾いた。
もし、痰の吸引がいるときは
いったん車を止めて対応してくれるという。

父の今の状態だとそれでいけるということだった。
ので、救急救命士の介護タクシーをお願いすることになった。

約束の15分前に、その救急救命士の方はやってきた。
ある市の救急隊で35年務め、
その後、介護士の資格を取ってこの介護タクシー会社を設立したという。

ただの運転手さんではなく、救急介護もできるのだから、
利用者としてはとても安心。
それに利用料金は介護タクシーとほぼ同じで、
もし救急救命行為をした場合には
その状況に応じて費用が発生するということになっている。

転院先に向かうまでの道中、
たまたま話し好きのこの方は、
介護タクシーの現状などをいろいろお話してくれた。

今、老人が救急車を呼ぶことが多いけれど、
多くの場合、それは民間のこのような介護タクシーで済む場合も多いという。

それがしっかり機能すれば、本物の救急搬送は、
本当に一刻を争う急病人に譲れるということだ。

なるほどなと思った。

そんなよもやま話の間に・・・、

「ところで、奥さんですか?」(救急救命士)
「えっ??」(私)
「いや、患者さんの奥さんですよね?」(救急救命士)
「えっ、あの、あの、む、むすめです(*_*;」(私)
「(ニコニコして)あー。そうでしたか。
失礼しました。いまどきは90歳を超えた方でも
70代の奥さんをお持ちの方も多いもんですから」(救急救命士)
「・・・・ア・ハ・ハ・ハ・ハ」(私)
夫は小声で
「じゃあ、俺は息子ってことだな、へ・へ・へ」(夫)

いやー・・・、
父の妻??????
それも92歳の??
く、く、く、と崩れ落ちてしばらく立ち上がれなかった私でした。

またまた夫はニヤニヤして、
「年相応にみられたっていうことじゃない?へへへ」(夫)

もう強烈パンチを食らわす余裕もなく・・・
残念無念四角面!!

という転院先への道中の一コマでした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。