林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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Ishiguroと村上の映画化

2010年10月07日 | 教養英語
僕が興味を持つ英語作家は、その後にノーベル賞を受賞した。インド系イギリス人作家のナイポールと、南アフリカ出身のJ.M.クッツェーdえある。だから、多分クンデラもベン・オクリ、もちろんラシュディもそのうちに受賞するだろう。

それから忘れてはいけないノーベル賞候補は、もちろん村上春樹とカズオ・イシグロである。さて、この2人の作家が原作となる作品は、どうやら映画化が完成しているようである。

まずは村上春樹。日本で彼をベストセラー作家にしたと言われる『ノルウェーの森』がベトナム人監督の手によって映画化されたそうだ。12月に公開される。村上を原作とした映画を他にもあるが、本格的なのはこれで初めてでなかろうか。この作品自体は村上作品の中ではとくに興味深いものと思えないが、ぜひ見てみたい。

もう一つは、日系人イギリス人作家として有名なカズオ・イシグロの最近の名作“Never Let Me Go”である。私は原作を英語で読んだ。邦訳は『私を離さないで

最近英語の長文読解演習をやっていると、遺伝子組みかえについての文章があり、人間の臓器に組換えられるために生成させられ別の生命体が登場してきたら倫理道徳に反するではないか、という指摘があった。実は、イシグロのNever Let Me Goは、そういう生命体として生まれた少年少女の物語である。

日本公開はいつなのか? 大いに待たされる。

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