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ニューヨーク・タイムズのオピニオンの欄というのは、どこまで信憑性があるのか判らないが、面白いことは確かだ。
At Risk From the Womb By NICHOLAS D. KRISTOF
(2010年10月2日)
このコラム記事は、子宮内にいる胎児のときがその子の将来を決めるにあたって非常に重大な時期であるという説を紹介している。教育か、遺伝子かではなく、子宮内にいる時の状態なのだとまで言っているのだ。ある意味では胎教を科学的に実証しようというすごい議論なのである。
The most striking finding is that a stressful uterine environment may be a mechanism that allows poverty to replicate itself generation after generation.
要するに、ストレスに置かれている貧困家庭の母親から生まれた子供は、将来的にも貧困に陥りやすいというわけだ。その根拠などは、この記事を読んでもらいたい。
Annie Murphy Paul “Origins: How the Nine Months Before Birth Shape the Rest of Our Lives.” という方も新しく出版されたようだ。
胎児起源説 (“fetal origins”)の研究は、まだ始まったばかりだそうであるが、日本でも大いに注目されるのではないか。