林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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『児童文学を英語で読む』

2011年06月07日 | 教養英語
児童文学を英語で読む (岩波ジュニア新書)
クリエーター情報なし
岩波書店


児童文学等について書いてきましたので、すでに絶版になっていますが百々 佑利子『児童文学を英語で読む』を紹介ておきましょう。(amazonの中古で入手可能ですし、岩波少年文庫ですから図書館では必ず見つかるでしょう)。

本書は英語児童文学の翻訳家による、英米児童文学やその周辺の紹介本です。『クリスマス・キャロル』『不思議の国のアリス』から『ゲド戦記』までと幅広く紹介されており、持っているとちょっと便利なガイドブックですね。 

惜しむべきは英語の難易度だとか長さ、あるいは対象年齢についての説明があまりないことです。英語で児童文学を勉強してみようという大学生にはお勧めではありますが、その点ちょっと不親切だったのではないでしょうか。


紹介されている本について、一言二言だけ書いておきます。トールキンの『ホビットの冒険』は読みやすい英語ですがちょっと長いのが大変です。私は挫折しました。ハリー・ポッターよりは英語は平易ですから、好きな人にはいいかもしれません。『赤毛のアン』や『クリスマスキャロル』『バスカビル家のイヌ』『トム・ソーヤー』は英語がそんなに易しくはないですね。retoldでまずは挑戦してみたらどうかとおもいます。『マザーグース』『ピーターラビット』『怪獣たちがいるところ』は短く読みやすいともいえるのですが、ちょっと高校生には退屈かな。とはいえ図書館で洋書絵本『怪獣たちがいるところ』(町田市立図書館にはあります)を借りられるようならば、借りて読むのもいいでしょう。

適度に読みやすいオススメは何だろう? 『魔女とライオン』のほかには、『くまのプーさん』かな? これは不思議なユーモアが少々理解しにくいのですが、短篇集なので取り組みやすいですね。私は『ぷー横町』を含め、英語で全2冊を読んでおきました。強くは勧めませんが、好きな人にはどうぞ。

『ピーターパン』は英語は易しくかつ無料でも入手できますが、全部読み通そうと思ったら、大変ですね。実を言えば、私はこれも挫折しました。

『トムは真夜中の庭で』は間違いなく児童文学の傑作ですが、私は翻訳で読んだので、英語の難易度については分かりません。『オズの魔法使い』『秘密の花園』あたりは、英語が読みやすいので、良さそうですね。とくに『オズ』は平易なので、良いかも知れません。

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