林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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(改訂)講談社英語文庫と『ライオンと魔女』『小さなスプーンおばさん』

2011年06月07日 | 教養英語
ライオンと魔女-ナルニア国ものがたり The Lion, the Witch andthe Wardrobe 【講談社英語文庫】
C.S. ルイス,ポーリン・ダイアナ ベインズ
講談社インターナショナル


5月に古本屋で安い子ども向けの英語の物語を購入することが出来た。何冊か読んでみたので、ここで紹介します。


この講談社英語文庫のシリーズはもちろん英語で書かれてある小説・物語の文庫本なのですが、、大別すると次の3種類に分けられるようです。
(1)原書 後ろに訳注がついてあるが、オリジナル原書がそのまま用いられている小説・物語。読みやすい児童向けのものが多いが、児童向けとは限らない。
(2)リライト作品 学習者に向けに易しく書き直された小説・物語。(『ロミオとジュリエット』『ガリバー旅行記』『ドン・キホーテ』(スペイン語が原作だが)などの古典的作品など)
(3)非英語児童文学の英訳 西欧諸語などから翻訳された易しい英語の物語など。
(4)日本語作品の英訳 昔話やマンガ等も含みます。

まずは講談社英語文庫のC.S. ルイス『ライオンと魔女-ナルニア国ものがたり』(The Lion, the Witch and the Wardrobe) から。この作品は、(1)の原書作品にあたります。映画版「ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女」も簡単に見つけることが出来るでしょうし、本物の原書ですからチャレンジのしがいがある作品ではないでしょうか。

とはいえ、私は自分で読んでみようとは思ってもいませんでした。105円で売っていたので買っておいただけだったのです。が、読み始めると案外ストーリーに惹きつけられてしまいました。タンスを通して異世界へと旅立つ物語などは決して珍しい手法ではないですが、知らないうちに半分まで読んでしまいました。そこで、最後まで読もうということになったのですが、要するに大人が読んでも面白いということです。

問題の英語のほうですが、単語も文章も比較的平易ではないでしょうか。仮定法がかなり沢山出てくるのが印象的でしたが、訳注もついています。語彙もハリーポッターなどよりもはるかに容易です。ただし、単語の注釈がもう少し詳しければもっと良かったのですが。英検2級に楽々合格した中高生ならば、やる気さえあれば、読み通すことが出来るのでは? もちろん一部だけ英語で読んでみるのも構わないと思う。

今回はもう一つは、『小さなスプーンおばさん』です。
小さなスプーンおばさん―Little old Mrs Pepperpot【講談社英語文庫】
クリエーター情報なし
講談社インターナショナル


北欧とドイツは児童文学の宝庫ですが、この童話の作者アルフ・プリョイセンはスウェーデン人で、本書はスウェーデン語からの英訳らしい。つまり(3)にあたります。

英語は『ナルニア国』よりもさらに平易である。英検準2級合格レベルからでも挑戦することもできる。小学生の頃、翻訳で楽しんで読んだ思い出がある人にはぜひとも勧めたい。

ただし、内容的には小学校低中学年向きなので、中高生にはちょっと幼稚な感じがするでしょう。私は全部読み通すことはしませんでした。

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