林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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USAキリスト教原理主義の洗脳教育

2011年06月05日 | 教養英語


先週の金曜日、再放送ですが町山×松島の未公開映画で、深夜から1時間、東京MXテレビで放映されていたのがJesus Campです。見逃された方もあるかもしれませんが、次週の2011年6月10日(金)の23:30から後編がありますので、現代社会やアメリカの文化に興味のある人はぜひとも見逃さないようにしてもらいたいと思います。amazonでも購入できます。
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YouTubeに10分ほどその一部がアップされていますから、その雰囲気を知ることが出来るでしょう。(Youtubeでは字幕はないが、未公開映画では字幕付きです)。ここではキリスト教原理主義者(彼らは、福音主義者Evangelistと自称しているそうです)たちが子どもたちに一種の洗脳キャンプを実施している様子を紹介しています。ちょっと怖い様子ですが、興味あふれる啓蒙的作品に仕上がっています。

また、ハリーポッターは悪魔だ も本作品Jesus Campの動画の一部だと思われます。なお、「ハリーポッターは悪魔だ」については、西森マリーもちょっと書いているようです。

なお、キリスト教原理主義というのは、聖書に書かれてある文章を一字一句信じている人たちのことです。キリスト教のバイブル(聖書)にはキリストがおこした様々な奇跡が書かれています。その他、聖母マリアは処女母だとか、人類の起源はアダムとイブだとか、ノアの方舟と大洪水があったとか、最後の審判があるとか、不思議な話のオンパレードです。日本人の多くは、たとえクリスチャンだろうとも、そういう話を有り難い話であるとしても、結局は「たとえ話」や「比喩」であるとして理解しているのが普通でしょう。文字通りアダムとイブが人類の最初だと信じこんだり、あるいは、最後の審判の日に墓の中から人間がよみがえり審判を受けるなどとは考えていないでしょう。しかし、原理主義者(福音主義者)たちは、それらが本当にあったこと、あるいは、これから現実に起こることだと堅く信じているのです。結果、ダーウィンの進化論が聖書と神の教えに反するので間違っているとか、ハリーポッターは危険な悪魔の化身であるとか、日本では信じられないような論調となります。事実、多くの南部州では、ダーウィンを学校教育では教えてはならないらしいのです。

以前にもこのブログで書いたと思いますが、私がアメリカに留学したときも、キリスト教原理主義の人に誘われたことがあります。彼がいうには、「トルコでノアの箱舟の残骸が見つかった。だから聖書の話は本当であり、キリスト教は信じるに値すると考えるようになった」というのです。日本人にはちょっと理解しにくい発想ですね。

もちろん、すべてのキリスト者がこのビデオに出てくる原理主義者ではなく、いわゆるリベラルなキリスト者だとか世俗的なキリスト者も存在しますし、このビデオでも、そういったクリスチャンは登場してきます。とはいえ、日本人が渡米した際に、そういう人たちばかりだとは限りません。将来の留学希望者は勉強した方が良さそうですね。

参考
wikipedia キリスト教原理主義
Wikipedia Jesus Camp
amazon.com (USAamazon) アメリカのamazonのJesus Campのreviewには非常に参考になる文章があります。よろしければ、読んで欲しいと思います。


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1 コメント

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いまみてる。 (dake)
2011-07-12 21:01:46
ユーチューブにあったので、少しづつみてる、いや、マイルカンジ。大洗脳大会。
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