林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

COURRiER JAPON という雑誌

2010年10月03日 | 教養英語
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 11月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
講談社


COURRiER JAPON という月刊誌を購入するのはこれで2度目だ。前回購入した時にはあまり気がつかなかったが、今回、非常に得難い貴重な情報誌であると痛感した。しかもこの月刊誌、たったの780円なのだ。社会人・大学生(高校生)にとって有益なのはもちろんだが、英文や現代文の背景知識を得るという観点から言って一流大学受験生にも大いに奨励したい。

この雑誌はいくつかの特集記事と世界各国の興味深い短い記事からなっている。

今回の特集記事は、「『情報収集力』があなたの人生を決める」となっており、 TED、e-learning、Google-Labs などが取上げられている。

TED については以前紹介した事があるが、無料でダウンロードできる18分間のレクチャーシリーズである。

やはり世界でも大いに注目されているのであろう。ここでは TEDの背景についてよく説明されているが、それ以上に注目したいのは、ここで紹介されている講演録であろう。私は、この講義から本にになったテイラー『奇跡の脳』(新潮社)というのを読みたくなった。また、日本語を字幕で読める必見の名公演10というのにも興味を覚えた。例えば、ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」、テイラー「パワフルな洞察の発作」、ギルバート「私達が幸せを感じる理由」、シュワルツ「選択のパラドックスについて」、ピンク「やる気に関する驚きの科学」などである。もちろんであるが、 TED には日本語字幕がなくても良い講演はたくさんある。これからの中高生や大学生・社会人は、 TEDを楽しむために英語を勉強するようにしたら良いと思うのだが。

e-Learning には、あのマイケル・サンデルの政治哲学講義が登場しているが、他にもいろいろ面白い講義があることを知ることができる。ここにもベスト10がある。その中で、何となく「統合生物学」というのが面白そうに思えた。実をいうと私は生物学などには興味がなかったし、大学受験の時も理科は物理と化学を選択した。だが、現代の生物学は案外面白いものかもしれないので、ちょっと見て見たい気がする。ただしこのベスト10は日本語字幕はない。(だからしっかり英語を勉強しよう)。

その他にもツイッターの次にくるものだとか、アメリカ政界の要人たちがいつも読んでいるメールマガジンだとか、興味深い記事で満載である。

情報特集記事ではないが、村上春樹のノルウェーでのインタビュー(残念ながら、この村上春樹のインタビューはあまり面白く無かった)、地球温暖化問題もぜひ読みたい。

だが、 COURRiER JAPON の面白さは、むしろ、世界の興味深い短編記事の方かもしれないとさえ思う。そこで雑誌の写真をカメラで撮影してみた。
世界各国の雑誌のカバーストーリーなどがそうだ。そして、ワールドニューズヘッドラインでは、中国の映画会社戦略、中国の風紀キャンペーン、韓国の大統領の恩赦にまつわる話、ボリウッド俳優にあこがれるインド人男性、脱北者が再び北を目指す理由、インドにおける郊外型の居住区建設が高齢者コミニティを育む?、アラブ女性の人気テレビ番組、中東における株式市場の解法で日本人もチャンス到来か、監禁8年された被害女性が「それでも私は犯人を恨まない」(オーストリア)、政治家を批判したらそこ降板するのか・フランスの番組、石油埋蔵の証拠があり、グリーンランドがデンマークから独立か、普通の少女が売春組織に(イギリス)、マンデラ元南アフリカ大統領の葬式はどこでするのか、同性愛者を悪魔祓いする(アメリカ)、アフリカのコートジボワールを舞台とする漫画「恋するヨプゴン・ガール」等々。あんまりあって書ききれない。好きなものをいくつか読めば良いのだ。

週刊誌だとこれだけあると到底読み切れないという感じになってしまうが、月刊誌ならばこのぐらいあってちょうどいいだろう。ふだんは「ニューズウィーク」や「アエラ」しか読まない人も、「COURRiER JAPON」を購入してみたらいかがだろうか。小田急線の駅の売店にも売っている。

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