林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

私立上位校とコミュニケーション指向の英語

2012年03月22日 | 英語学習
過去何回かにわたって、私は文法訳読式の英語教育の重要性を支持してきた。しかし、もちろんそれを無条件に支持できるわけではない。たとえば多くの県立高校では、あまりも文法訳読教育を重視しすぎているように思われる。簡単な英語を訳している暇があるならば、もっとしっかり音読したり、英作文してみる必要があるのだ。

さて今回は、私立の上位校の生徒の英語学習について、コミュニケーション能力の問題点からちょっと書いてみたい。

(1)頭で理解しているだけでは不十分

上位の私立中高一貫校の生徒は、もちろんのことながら頭の回転が速い。文法的規則を教えれば、簡単な英作文をする事ぐらいを簡単にできる。

しかし、あくまでも一つ一つ考えながら英文を出してくるに過ぎない。

英語を話すためには、それでは不十分だ。理屈で理解したモノは、体に叩く叩きこむ必要がある。上位校の生徒の重要課題である。

(2)積極的にコミュニケーションをしようとする姿勢の必要性 

英検の面接試験のチェック項目を見ると、「態度」というものがある。ちょっと理解しにくいのであるが、確かに英語によるコミュニケーション能力をチェックしようとすると、「態度」としか言えないような要素が重大であることが判る。

上位校でしっかり学び、文法力がつき英作文も出来る生徒がいるとしよう。彼ら・彼女らは、ペーパー・テストではしっかりと答案を記すことができるはずだ。

ところが一部の上位校の生徒は、英語面接でしっかりコミュニケーションする事ができないのだ。何も難しい内容について英語問答をせよと言っているのではない。例えば、how do you go to school?; How long does it take from your house to school?; What sport do you like? といった英語の質問にに応えられなかったりするのだ。

英語は使える日本人を作るためには、英文法と英文読解あるいはペーパーテストの英作文だけでは不十分だということを示しているのではないだろうか。英語におけるコミュニケーション教育の重要性を強調する議論は、難関上位校の英語教育においてはそれなりに真理を突いているように思われる。


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