林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

ハッタリ・ハシシタとイカレタ塾教師

2012年11月15日 | Weblog


神奈川県の某塾教師の人気ブログを見ていたら、無茶苦茶な話が書いてあった。そもそも、大阪市長の橋下徹がまた馬鹿げた教育改革案を言い出したということ、さらに驚いたことにはその塾教師が橋下案を支持していたことだ。これでは世も末だな、といった陳腐な言葉が浮かんでこざるを得なかった。とはいえ、しばらくたてば忘れさられてしまうような言動であろう、その記憶と記録のために書いておこう。

まず橋下の掲げた英語教育の目標。
 ( M NS 産経ニュース 2012年11月6日
>大阪市立学校で来年度の教育施策の基本方針となる「教育振興基本計画」の中間案が5日、判明した。英語教育を重視する橋下徹市長の姿勢を反映するように、中学3年で英検準1級、小学6年で同3級の取得という目標を明示。

またfnnニュースでは。


ハシシタは、以前も、大阪府の高校生に対し、TOEFL の得点を高くしろとむちゃくちゃな目標を掲げた。今度は、中三で英検準1級取得という目標である。 TOEFL で高得点というのは、アメリカの大学で教育を受けられる英語力があるという事だ。他方、英検準1級は東大合格レベルの英語力、あるいは、公立中高の英語の先生の目標とされている英語力である。

大阪市(府)の公立学校中高生は、灘校生ではない。公立中学3年で東大合格レベルの英語力を習得している状況など想定不可能である。こんな目標は目標として機能しない。


ところが参ったことに、ハシシタの教育改革のプログラムを評価する塾教師がいるのだ。敢えてそのブログを引用しようとは思わない。しかし、ベテラン塾教師が、政治家のハッタリ教育改革案に乗せられてしまうとは、本当にがっかりである。ハッタリ_ハシシタは、すぐあとで、「ちょっと目標高すぎましたか? ついつい熱意のせいで、目標高すぎましたかね、m(_ _)m」と修正してしまうかもしれない。しかし塾教師にそういう手法が許されるとは思えないのだ。

なお、その塾教師によれば、多くの私立学校は、橋下が掲げるような目標を掲げているのだそうだ。たしかにそう言われてみると、某県公立中高一貫校校長の宣伝文句とも似ていなくはない。新設校を、東大や国立大学全入させてしまう学校にしてしまうホラ噺だ。

またブログ検索してみると、横浜市青葉区の某市議会議員が橋下の英語教育を改革の取り組みを支持していることがわかった。

ああ、情けない、神奈川県の教育関係者。そんなにホラやハッタリが好きなのか! しかし、英語学習で一番必要なのは地道で退屈な日々の学習の積み重ねなんだよ。




参考

「中3で英検準1級、小6で3級」 大阪市教育計画、理数系教員に民間人特例も
2012.11.6 10:13 (1/2ページ)

大阪市教育振興基本計画(中間案)の概要

 大阪市立学校で来年度の教育施策の基本方針となる「教育振興基本計画」の中間案が5日、判明した。英語教育を重視する橋下徹市長の姿勢を反映するように、中学3年で英検準1級、小学6年で同3級の取得という目標を明示。人材が不足する理数系教員の確保策としては、教職員免許を持たない一般社会人が、現行の特例制度を利用して教壇に立てる措置を講じることも盛り込むなど、特色ある内容となっている。

 大阪市では、5月に制定された教育関連条例に基づき、市長と市教育委員が協議して教育振興基本計画案を策定することになり、現在、市教委を交えた有識者会議で中間案の策定を進めている。市長と教育委員がさらに協議して成案化し、来年2月に市議会に提出、議決を経て同計画案と教育目標が最終決定する。

 中間案では、英語の発音とつづりの規則性をルール化した学習法「フォニックス」を使った英語教育を小学1年から実施すると明示。具体的な到達目標として、小学6年で英検3級、中学3年で準1級の合格を目指すことを盛り込んだ。文部科学省によると「公立小でフォニックスを使った英語教育は全国でも聞いたことがない」という

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