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英語で多読 (1)中学生からの原書入門

2013年06月18日 | 英語学習
この記事は、inter-eduの塾ブログの内容を再掲したものです。

英語で多読 (1)中学生からの原書入門


外国語を学ぶ楽しさは、なんと言っても、その言葉で話したり読んだりできることにあります。学習者向けに語彙や文法を易しくした英語教材もありますが、やはり、本物のオリジナル英文を読んでみたいところです。

これから、中高生にも勧められる、英語の原書(オリジナル)を何回かに分けて紹介することにします。

よく,ハリーポッターを英語で読んでみたいという生徒さんがいらっしゃいます。大変人気のある読み物ですから、その気持ちはよく分ります。実際、小田急線に乗っていても、英語のハリーポッターを読んでいる大人を、何人も見かけたことがあります。ある意味では、ハリーポッターのシリーズこそが、最も人気のある英語教材だったとも言えるでしょう。

しかし、ハリーポッターの原文は日本の大半の中高生(や大半の社会人)にはちょっと難しいのです。私自身は、実は全巻を読み通したのです。しかも、テープ(Year1)やCD(Year3、Year5)すら購入もしました。しかし、意地と根性でがんばらなければ絶対に読めなかったでしょう。なにしろ全七巻読み通さないと話が完結しません。しかも、意外に語彙数が多く英検1級レベルの語い力が必要です。

念のために、シリーズ中で一番易しく一番短い(300頁ほど)といわれるYear1(Harry Potterが1年生の設定時)の最初のあたりの頁をアップしておきましょう。




如何でしょうか?

もちろん、どうしても読んでみたい!という中高生がいれば、記念に購入するのを止めはしません。どうぞお買いください。ただし、読み通すのはキビシイことも覚悟しておいてください。

「ある程度の英語力(一流大学合格レベルあるいは英検準一級レベル)がある人ならば、読み通せるのか?」と問われれば、登場人物の多さと分厚さを克服できるならば、可能であるとお答えしておきます。英語自体は、そんなに難しくありません。私自身は英語版のWikipediaで登場人物の再確認、再々確認をしながら読み進めました)。

ハリーポッターほどではないですが、『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』シリーズも、実はちょっと読みにくい要素を含んでいる作品です。英検2級レベルではちょっと辛いでしょうね。特別のファンというわけでなければ、これもまたお薦めできません。独特のユーモアが面白くもあり難しくもあるのです。『プー』を読むくらいならば、『ドリトル』や『ピッピ』(英訳)のほうが良いですよ。(ちなみに、『ピッピ』はオリジナルがスウェーデン語、次に紹介する『スプーンおばさん』はノルウェイ語です。ただし、ダール作品の原語はノルウェイ語ではなくて英語です。念のため)。


では何が読みやすいのか?

まずは、一番易しいと思われる英語作品から紹介しましょう。私の知っている作品のなかでは『小さなスプーンおばさん―Little old Mrs. Pepperpo』がすごーく読みやすい!

下の写真が見えますか。

Mrs.Pepperpot sat down and cried, she was so disappointed.But she soon gave that up and started thinking instead.Suddenly she laughed out loud and said:

なんて書いてあります。



がんばっている生徒さんであれば、中二の終わりくらいから読むことが出来るでしょう。そのくらい易しいし、ひとつ一つも短い作品です。

アマゾンで調べてみますと、2013年6月現在,一番安いもので110円(+送料250円)中古が発売されております。ただし、内容はせいぜい小学校低学年向けですから、精神的に成長した読者にはあまり面白くないかもしれません。あくまでも英語読書入門と思ってください。



ストーリー展開の面白さという点から見ると、ルイス・サッカー(Luis Sachar)のMarvin Redpost シリーズが最高です。『小さなスプーンおばさん』よりも多少難しく長くなりますが、当塾でいえば中三から高一以上の英語力があれば、楽しめるでしょう。

一言で言えば、小学生の男の子が主人公のヒューマン・ストーリーです。決して幼稚な感じではなく、大人が読んでも楽しめる作品になっています。


もちろん私も何冊か読んでみました。たとえば第一巻のKidnapped at Birth?はどうですか。主人公のマーヴィン君が、自分はお父さん、お母さんの本当の子どもではなく、王家の血筋を引いているのではないのか。赤ちゃんの時に誘拐されて今の家庭の中に収まっているのでないか、と妄想を膨らませてしまう話です。



写真を見てください。Marvin君は次のように言っていますよ。



” I have red hair and blue eyes", said Marvin. "Everyone else in my family has brown hair and eyes. And I am left-handed. That means I have royal-blood."



「僕の髪の毛は赤いし目は青い。他の家族は皆髪と目は茶色なんだ。それに僕だけ左利きだ。つまり、僕は王家の血を引いているんだ」とマーヴィンは言った。



英語はとても易しいことが分かりますよね。なお、そうはいっても時々ちょっと難しい単語出てくるので、塾生用に私は難しい単語に日本語の意味を書いておきました。いちいち辞書を引くのはちょっと辛いですからね。


サッカーにはネイティブの中学生以上向きの作品もあり、その中でもHolesは傑作で、ディズニーから映画化もされています。(邦訳あり)しかし、英語的に言えば英検二級レベルよりは難しいくらいですので、

この紹介は別の機会に譲ります。



次回以降は、もう少し有名で、しかも面白くて易しいという英語の物語を紹介しましょう。『ナルニア国物語』と『星の王子様』(ただしフランス語からの英語訳)です。





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