りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

古刹にて。

2013-04-01 | Weblog
今日の午後。

仕事の取引先に行った帰りに、市内の古刹へ寄り道をした。
境内に足を踏み入れると、参道の桜が見事に咲き誇っていた。

子ども連れや若い女の子のグループやカメラ片手の男性たちに
混じって、ひと組みの男女の姿が目に映った。

ボクよりもひと回り、いや、ふた回りほど年上に見える。
夫婦らしきその男女は、その雰囲気から旅行者だということは
一目瞭然だった。

観光客や参拝客がひっきりなしに往来する石段の下で、二人は
いつまでもいつまでも寄り添って静かに桜を眺めていた。

二人がどこから来て、これからどこに行くのか。
もちろん、そんなことは知らない。

申し訳ありません・・・と心の中で詫びて、背後から一枚、
携帯で写真を撮らさせていただいた。

20年後、僕と妻も、あの二人のような夫婦になれるのだろうか。

来週の今ごろは、もう桜は散りはじめているだろう。
桜は、一斉に咲いて、そしてあっという間に散ってゆく。
でも、言葉にできないほど、綺麗だ。
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