りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

勝手な推測。

2016-06-27 | Weblog
オリエンタルラジオの「PERFECT HUMAN」。

今さらながら・・・という感じだけど、以前から気になっていたことがある。
この曲って、実は、この小説がモチーフになっているのではないか?と。



村上龍「愛と幻想のファシズム」。
あらすじを簡単に書けば、無駄に肥大化してしまった人間社会に一人の男が現れ、やがてカリスマとなって日本を統治してゆくという物語なのだけど、この小説の内容と「PERFECT HUMAN」の歌詞が、面白いほど合致している。
弱肉強食、勝者と敗者、自然淘汰・・・etc. 双方の作品に貫かれているテーマも驚くほど似ている。

オリエンタルラジオの二人の立ち位置も興味深い。
まるで、小説の登場人物を彷彿させる。
主人公の孤高のカリスマ・鈴原冬二があっちゃんで、もう一人の主人公で、鈴原冬二のパートナー・ゼロこと相田剣介が藤森。
そのキャラクターも、見事にシンクロしているように思える。

この小説はワタシも大好きな作品のひとつで、このブログでも開設してまだ間もない頃に取り上げた。

http://blog.goo.ne.jp/riki1969/e/e8fa8957fde7da1df238a60b20f9dfb6

初めて読んだのは20歳の頃で、ちょうど天安門事件やベルリンの壁崩壊が起こった年だった。
それからしばらく時間が過ぎて再びページをめくったのが、26歳の頃。
世の中は、阪神大震災とオウム事件一色だった。
それからまた時間が過ぎて三度目にページを開いたのは、33歳の頃で、当時はアメリカ同時多発テロやイラク戦争の真っ只中だったと思う。

ワタシにとってこの小説は、どうやら時代の節目になると手にしてしまう作品のようだ。

勝手な推測だけれども、オリエンタルラジオ・・・特にあっちゃんの方は、この小説を多分に意識して「PERFECT HUMAN」をやっているのではないだろうか。
以前、村上龍の作品が好きだ・・・という発言をインタビューか何かで読んだことがあるし。

もしそうなら、今、この時期に30年も前の小説をベースにする意図は何なのだろう。
“時代の節目”が、また訪れようとしているのか。
事実、今の時代、きな臭い空気がないわけではない。
それどころか、むしろそういった不穏な動きは日毎に増していっているような気がする。
そういう意味では、そろそろワタシも、久しぶりにこの小説を本棚から取り出してみてもいいのかも知れない。

ところで、「愛と幻想のファシズム」は何度か映画化の話もあったらしい。
実際、晩年の深作欣二監督も構想を練っていたとか。

もしもこの先、映画化が実現したら、主役の二人は、ぜひオリエンタルラジオの二人に演じてもらいたい。
佇まいだけでなく、年齢的にも適役だと思う。

では、ヒロインのフルーツ役は誰だろう?
小説を読む限り、彼女は20代後半で、聡明なイメージ。

・・・誰も思い浮かばない(^_^;)

こちらは、みなさん各自で適当な人を想像してみてください(笑)


【公式MV】PERFECT HUMAN - RADIOFISH【オリラジ】
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