先日、仕事から帰宅したらリビングにこの本が転がっていた。
ご存知、今年の本屋大賞を受賞した和田竜氏の「村上海賊の娘」。
歴女(この言い方は好きでないが)の妻が購入したのかと思いきや、
そのDNAを受け継いだ歴男(?)の息子が購入したとのこと。
ここ数年、日本史好きに拍車がかかっている息子は、昨年あたりから
ご当地の村上水軍に俄然興味が高まっていた。
その手の本を図書館で借りたり、休みなるとそこら辺(本当に我が家の
周囲の至る所にあるのだ)村上水軍の砦跡の史跡巡りにつき合わされたりして
いたので、もしかしたら・・・と思っていたら、案の定、ニュースで本屋大賞の
ことを知った途端、喉から手が出るほど欲したようで、ふだんあまりモノを
ねだらない息子が、珍しく妻に“買って!買って!”とせがんだらしい。
さすがに上下巻を1日で読破することは10歳の子どもには難しいようで、
ここ数日は夕食前後の時間に、テレビもそっちのけで読み耽っている。
“お前、話の内容、分かるのか?”と、ワタシが尋ねると、
“分かるよ”と、何、バカなこと訊いてるんだ的な口調で本とにらめっこ
したまま答えやがる。
そんな息子の様子を目にして、歴史に一片の興味もない娘が独り言のように
こう言った。
“あんな本、何がおもしろいのか、全然分かんない”
そんな娘のぼやきに、妻が答えた。
“あの子は、学校の勉強に関係ない本ばっかり好きなのよ”
おお、これはいい答え方だ。
ここで“あの子は大人の読む本でも読めるのよ”・・・的な言い方で答えると、
どうしても娘に対して角が立つ。
下手をしたら、娘を傷つけてしまうかもしれない。
おそらく妻なりに考えて、やんわりとした言い回しで答えたのだろう。
うん。見事な変化球。
人間、いざという時には瞬時に変化球を投げられるようになりたいものだ。
・・・それでは最後に、ここ数年でワタシが最も唸った見事な変化球で、
今日の日記を終わりたいと思います。
ロバート秋山「カラダモノマネ」
ご存知、今年の本屋大賞を受賞した和田竜氏の「村上海賊の娘」。
歴女(この言い方は好きでないが)の妻が購入したのかと思いきや、
そのDNAを受け継いだ歴男(?)の息子が購入したとのこと。
ここ数年、日本史好きに拍車がかかっている息子は、昨年あたりから
ご当地の村上水軍に俄然興味が高まっていた。
その手の本を図書館で借りたり、休みなるとそこら辺(本当に我が家の
周囲の至る所にあるのだ)村上水軍の砦跡の史跡巡りにつき合わされたりして
いたので、もしかしたら・・・と思っていたら、案の定、ニュースで本屋大賞の
ことを知った途端、喉から手が出るほど欲したようで、ふだんあまりモノを
ねだらない息子が、珍しく妻に“買って!買って!”とせがんだらしい。
さすがに上下巻を1日で読破することは10歳の子どもには難しいようで、
ここ数日は夕食前後の時間に、テレビもそっちのけで読み耽っている。
“お前、話の内容、分かるのか?”と、ワタシが尋ねると、
“分かるよ”と、何、バカなこと訊いてるんだ的な口調で本とにらめっこ
したまま答えやがる。
そんな息子の様子を目にして、歴史に一片の興味もない娘が独り言のように
こう言った。
“あんな本、何がおもしろいのか、全然分かんない”
そんな娘のぼやきに、妻が答えた。
“あの子は、学校の勉強に関係ない本ばっかり好きなのよ”
おお、これはいい答え方だ。
ここで“あの子は大人の読む本でも読めるのよ”・・・的な言い方で答えると、
どうしても娘に対して角が立つ。
下手をしたら、娘を傷つけてしまうかもしれない。
おそらく妻なりに考えて、やんわりとした言い回しで答えたのだろう。
うん。見事な変化球。
人間、いざという時には瞬時に変化球を投げられるようになりたいものだ。
・・・それでは最後に、ここ数年でワタシが最も唸った見事な変化球で、
今日の日記を終わりたいと思います。
ロバート秋山「カラダモノマネ」