りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

5分進んでいる時計。

2012-10-12 | Weblog
写真は、我が家のリビングの壁時計。

16年くらい前に、まだ独身だった頃に買ったもの。
デザインは、あの日比野克彦である。

買った場所は、広島紙屋町のパセーラの雑貨屋。
たしか、妻と初めて2人だけで遊びに出かけた時だった。

昔から日比野氏が好きだったボクは、この時計が視界に入るや否や、即行で購入した。
その後は、この時計が包まれた大きな紙袋を持って、広島の街中を妻とあっちこっちと
歩き回った・・・初デートなのに、である(笑)

それから今まで何軒か住まいは変わり、ボク自身も独り身から4人家族に変わったけど、
この時計はずーーっと、一緒について回っている。
しかも、どんな家に暮らしていても、その家の居間やリビング・・・つまり、必ず人が
いる部屋の壁に掛けてある。
最近では、写真のとおりすっかり日焼けして色褪せてしまったが、そこは腐っても
日比野克彦(失礼)、やっぱりいつまで経っても飽きが来ない。

これだけ気に入っているのだけど、この時計、実は身内にはあまり評判が良くない。

還暦をとっくに過ぎた親父は、この時計を見るたびに「目がチカチカする時計じゃのう」
とぼやくし、子どもたちは、「なんで、“8”の所だけ英語なの?」と率直な疑問をぶつける。

そんな“当たり前”の見方をしかできなかったら、この時計の良さはいつまでたっても分からないよ。
物事にはいろんな側面があるんだから、色んな高さや角度から見なきゃいかんぞ・・・なんてことを
真正面から言って反論するのは野暮だから、ボクは何も言わずに苦笑するだけだけど(笑)

この前、ふと気づいた。
時計の針が、5分だけ進んでいる。

「あれ?これ、進んでるよ・・・もう寿命かなぁ?」
とボクが独り言のように言ったら、妻が答えた。
妻が言うには、わざと進ませているとのことだった。
その理由は、毎朝、子どもたち(特に息子)が、なかなか学校に行く準備をせずにボケーーっと
しているので、急かせるためにそうしているらしい。

なるほど。

16年前、ボクの元にやってきた時は、そんな付加価値(?)が付けられるとは、きっと時計自身も
想像すらしていなかっただろう(笑)
コメント
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