リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

ありがとうございました

2018-12-09 23:58:04 | 2018年冬公演「お勝手の姫」
こんばんは、冬公演演出、役者、舞台装置班チーフを務めました4回生、山中です
本日公演のバラしを終え、おかげさまで2018年度冬公演は無事終演を迎えました。

卒業前最後の公演の終演後の日誌ということで、感傷チックなことでも書こうと思うんですがなんかどうあがいても自分語りになりそうです
隙あらば自分語り恥ずかしくないの?という声が聞こえてきそうですがうるさい私は書くぞ
隙を見せる方が悪い(意味不明)

自分が演劇を始めたのは衣笠の中学にいた頃でしたが、気づけばもう10年になります。10年間ずっと衣笠にいるということの方が衝撃ですが、歴だけはそこそこある自分の演劇経験に関してはしかし、続けてきた理由は演劇が好きで好きでたまらなかったから、というよりはむしろ、言い方は悪いですが他にできるものがなかったから、という理由が近かった気がします。

実際演劇以外のことをやってみたい、と思ったことはありますし、試みたこともありますが所詮体育音楽美術オール2の身、基本的に長くは続かず部活やサークルとしては演劇以外に続けていく自信はありませんでした(根気がなかったというのが一番ですが…)
決して演劇が嫌いなわけではありませんでしたが…ここまで振り返ってみて感じるのはなんと言いますか、自分は演劇に対して消極的に関わってきた人間ということです。

自分の責任は投げ出さなかったつもりですが、そこには公演自体に、演劇自体に向き合おうという姿勢が欠如していたのだと思います
そういった姿勢が間違っているとは思いませんし、特段恥じるつもりもありません、演劇に関わる人間が必ず演劇を好きでたまらなければならない、というのも極端な話だとも思います、
ただやはりそれは、立芸に入って4年間、自分が今まで関わる機会のあった先輩、後輩、同回生、その他にも、演劇に積極的に向かい合う人達の姿勢に対しては、酷く守りに入っている考え方であったと感じるようになりました

今公演において演出に立候補した理由の一つは、そういった姿勢で演劇に向かい合ってきたことに対して何かしらの決着を付けたかったというものでした、今更変われるわけでも、時期的に成長して次に活かせるものでもないにせよ、せめて曲がりなりにも自分が積み上げてきたものに後悔はしたくなかったという理由です、

短い準備期間で演出と役者、舞台班チーフを兼任し、多くの方にご迷惑をおかけしてしまったのは申し訳なく、公演自体と向かい合う上で楽しみよりも、悩みや苦しみを強く感じる時もありました、それはある意味で自分の限界を感じた瞬間だった気がします、

しかし学生演劇最後の機会に、自分の限界に相対できる程度には演劇と向き合えたことは、本当に良かったと思います。自分のような消極的な人間でも、逃げずに演劇に関わることで、後悔はせずに済んだと感じています

今公演が誰にとって、どのように映ったかは私にはわかりません。満足していただけたか、あるいはそうでなかったかもしれませんが、少なくとも自分には演出として関わることができて良かったと言える公演にすることができました。関わっていただけたスタッフ、役者、お客様、関係者の皆様には感謝するばかりです。本当にありがとうございました。

…と演出が消極的だっただの苦しかっただの限界だっただのと書くのは良くない気もするのですが…
しかし、そんな公演への関わり方ができた、させていただけたのは、私にとって紛れもなく立芸の良さだったと思います。

次公演からは現1、2回生が主体となります、久々に帰ってくると録音技術を駆使してからかってくるという微妙にベクトルを間違えつつ、それでも確実に成長していた後輩達が引っ張っていく立芸を卒業しても応援しますので、頑張って下さい。



…卒業できるんですかね?私は
卒論書かなきゃ(使命感

4年間、ありがとうございましたm(_ _)m

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