妻は胃ろう  手抜かり 老老介護

2007年、56歳の時アルツハイマー病と診断される。
2018年1月、胃瘻造設手術。

班長おわり

2017-04-01 08:34:49 | 日記


   1年間の班長の役目が終わった。

   
   町内会には役員と班長の二つがあり、

   各班から2名出すことになっている。


   役員は2年、班長は1年の任期だ。


   役員も最初の頃は1年だったが、

   そうすると毎年総入れ替えとなり、

   全員経験の無い人ばかりとなって

   運営に支障があるというので、

   ある時期から、

   半分ずつ入れ替わるように任期が2年になった。


   実は3年前に

   私に役員の順番が回って来たが、

   私の介護の状況を知っている周囲の方々が

   免除というかパスしてもいいからと

   言ってくれた。

   
   役員は忙しい。

   しょっちゅう会議があるらしい。


   2年は長いな、

   厳しいな、

   と思っていたが

   自分から勘弁してほしいとは

   言いかねていたので

   内心ほっとした。


   ご厚意に甘え、役員はパスさせてもらった。

   ありがたかった。
   

   そして去年、班長の順番が回ってきた。


   私は引き受けることにした。


   役員の時と同じように、

   無理しなくていいよ、

   と気遣ってくれたが、

   私はやることにした。


   班長の仕事なら

   大丈夫出来ると思ったのと、

   三谷幸喜さんのことも頭にあった。


   それは、テレビで観た三谷幸喜さんの

   密着取材の番組だった。


   そのころ、三谷さんは

   事情があって

   一人暮らしをされていた。


   そして、三谷さんが町内会の何かの担当をしていて、

   各家を集金のため廻っていたシーンがあった。

   
   インターホーンを押し、

   「三谷ですが…」 と

   紙袋を持って廻っていた。

   
   あの忙しい、有名人の三谷幸喜が

   集金で家々を廻っている。


   高名な映画監督、脚本家でも、

   一人暮らしでも、

   町内会は特別扱いなどしてくれないのだ。


   あの三谷幸喜さんがやっているのに

   俺がやらなくてどうする。


   役員は無理でも、

   せめて班長くらいは。


   私は、やることにした。


   結局、苦手意識ばかりが先行していた

   町内会費の集金も

   「案ずるより 産むが易し」だった。


   無事、1年が終わった。


   町内会の役員さんたちの苦労も

   うかがい知ることができた。


   私にとってはいい経験だった。


   これも、たまたま観た

   三谷さんの番組のお陰だ。   


   今朝、

   1年間、ドアにぶら下げていた

   「班長」の札を下ろし、

   お隣に引き継いで、

   終わった。

   
   次に順番が回って来るのは

   11年後くらいと予想している。

   
   77歳だ。

   
   俺はどうなっている……。

   妻は…。


   神のみぞ知る、だ。


   



   






  
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あれから10年 | トップ | バスリフト脱線 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事