胃ろう生活がスタートした。
病院で特訓したせいか
栄養剤投与の手順は、
チューブ内の空気を抜くのを忘れた以外は
概ね大丈夫だった。
昨日、暗くなってから診療所の先生が
様子を見に来てくれた。
これからの方針として、
口からと胃瘻の両方で行くことで意見が一致。
3週間、何も食べてなかったので、
不安だったが、
少量でもゴックンしてくれたので
ちょっとほっとした。
今後、口からの摂取の割合を増やしていきたいが、
あせらず、あわてず、あきらめず、
やっていこう。
☆ 先生に、つい、病院の愚痴をこぼした。
今度、妻が入院するようなことがあったら
家の近くの馴染みの大きな病院にしてほしい、と
訴えた。
もう少し、きれいな病院で
最期を迎えさせてやりたいとも話した。
当然、先生は建物よりも
中身の話をされた。
大病院ほど、
患者と医者の距離が大きい。
そして、胃瘻の患者の入院を敬遠する
傾向があるとも言った。
そして、言外に、先生は、
在宅で最期まで看る覚悟をしており、
私にも同じ覚悟をするように
迫られた気がした。
俺はいつも脳天気だ。
☆ リビングで車椅子のまま
タライにお湯を入れ
足を洗った。
足が床に届かないので
座布団の上にタライを置いて
足浴のようにして洗ってやった。
3週間ぶりだ。
シャンプーも髪のカットも
風呂に入れていっしょに
サッパリしてやりたいが
風邪を引かせては元も子もないので
部分的に少しずつやろう。
胃瘻の部分もまだ乾ききっていない。
病院の看護師さんから
時々胃瘻のボタンを動かすように言われてたので
グルッと90度回転させると、
動いた。
よく、中身が漏れないものだ。
漏れたら大変だけど・・。
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