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戸塚ヨットスクール、18歳生徒自殺か 10月20日8時1分配信 スポーツ報知


 愛知県美浜町の戸塚ヨットスクール(戸塚宏校長)で19日、入校生の横浜市出身の女性(18)が、3階建ての寮の屋上から飛び降りて死亡した。女性は16日に入校したばかりだった。県警半田署は自殺の可能性が高いとみて調べている。戸塚校長は「突発的だったので防ぎきれなかった。責任を感じている」と釈明している。

 18歳の女性が突然、屋上から飛び降りた。戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長(69)によると、この女性は16日に家族に付き添われ入校した。家族からはスクールに対して「精神安定剤を服用し、退院したばかり」と説明があったという。
今回、不幸にも女性自身の飛び降りで死亡したことが、新聞で報じられたが、私も戸塚校長がお話したとおり、突発的だったので防ぎきれなかった。まさにその通りだと思う。
このことで、またマスコミがつまらないこと書き、戸塚校長を追い詰めるのでは無いかと、そのことが一番心配だ。私も三十数年前から空手の指導を中心に非行少年を含む多くの子供たちを育ててきた。今振り返ってみても、特に非行少年を鍛え育て上げるということは大変なことで、私の場合は体罰と言っても、空手の組み手が主。細かく話せばきりが無い。しかし戸塚校長の生き方は共鳴できる。今回、私が尊敬している戸塚校長の生き様を、もう一度皆で考え勉強してみたい。、

「青少年の問題行動は、脳幹の機能低下により引き起こされる」

体罰は進歩のためにある


私はオリンピックで通用するような一流のヨットマンを育てたくて、戸塚ヨットスクールを作りました。1977年のことです。当初集まったのは、ごく普通の子供達です。

あるとき、そこに一人の登校拒否児が紛れ込み、短期間の訓練で登校拒否が直ってしまいました。以来、私とスクールの運命は変わりました。噂を聞きつけ、登校拒否、非行、家庭内暴力の子などが全国から続々と入校するようになったのです。しかし、当時は「なぜヨットで問題児が直るのか」 という理由が、私にもよくわかりませんでした。
その後、いわゆる”
戸塚ヨットスクール事件”が起きて、私はコーチたちとともに逮捕され、3年間の勾留を余儀なくされました。
この長い勾留生活のおかげで、それまでスクールで起こっていた様々な事象(顔の表情が良くなる、姿勢が良くなる、感情が安定する、アトピーが治る等々)を解明することができました。
すなわち―――
「青少年の問題行動は、脳幹の機能低下により引き起こされる」
―――という、脳幹論を確立できたのです。


”脳幹”とは、文字通り脳全体を支える幹の部分に相当します。生命を司る、最も原始的な脳です。

現代っ子は、この大事な脳幹を刺激されないままに成長しています。そのため生命力が弱くなり、アトピーなどの現代病になります。また、弱い精神力ゆえに教育荒廃の原因となる問題行動へと走ります

逆に、この脳幹を強くすれば、人間が生まれながらに持っている「種族保存の本能」にかなう行動をとるようになります。

その正しい行動が
「子供らしい子供」をつくり、正しい人間性の土台となっていくわけです。ヨットやウィンドサーフィンは、そうした訓練を安全に行うための手段にすぎません。

「自分の子を自立させたい」と本当の親なら思うはずです。

手元においてペットのように可愛がるだけでは、親失格。

子供が一人で生きていけるようにできたとき、親としての務めが果たしたことになり、安堵できるのです。

教育は科学的でなければいけません。誰がどこでやっても、同じ成果を出せなければだめです。その意味で、戸塚ヨットスクールがやっていることは、決して特別なことではありません。

本当は誰にでもできることなのです。

脳幹を鍛え、子供同士の世界で人間性を磨けば、子供は真に明るい表情となり、ひとみの輝く子供に成長してゆきます。それが大自然の摂理なのだということを、スクールを通り抜けていった七百余名の子供たちから私は学びました。

戸塚ヨットスクールを支援する会 会長  石原 慎太郎 氏 

我々の手で教育改革を!

戸塚ヨットスクールは、その厳しい教育訓練のあり方、死亡事故の発生、歪曲された報道などのため、これまで様々な誤解と中傷に曝されて参りました。

しかしながら、同スクールが
「大自然との闘いで精神を鍛える」という方法により五百余名の情緒障害児(登校拒否、非行、家庭内暴力、無気力など)を更生させ、心身の本当の健康状態を回復させることにも成功した事実には、教育と医学の両分野における画期的意義を見出すことができます。また、この事実を冷静に評価し分析する所から出発しなければ、戸塚ヨットスクール事件の真実も明らかにならないでしょう。

戸塚宏校長とコーチ達が3年余に及ぶ不当な弾圧をはねかえしてきたのも、同スクールの成果が、教育荒廃という名の文明病に病む日本にとって、かけがえのない価値を持つものであることを確信していたからに違いありません。