98年9月、2度目のニューヨークへ旅をした。
5番街で買い物をしながら街を散策し、
マイク・ピアッツァ 見たさにメッツの試合を観戦したり、気ままな一人旅。
そして、予定のない日に突然思い立ち
マンハッタン南端にあるバッテリー・パークからフェリーに乗り
自由の女神 (リバティ島) と 移民博物館 (エリス島) を目指した。
今となっては二度と見られない風景。。。。
写真のとおり、 この日は素晴らしい天気に恵まれ
フェリーから見えるマンハッタンの高層ビル群は、光輝いていた。
そして、心地よい風と、どこまでも広がる青い空。。。。
デッキにいた30人ほどの観光客は、 誰もが言葉少なく
まるで神様の祝福を受けたかのような風景に見とれていた。
思わず私が 「 なんて素晴らしい日 。。。」 とつぶやくと
横にいた赤毛の女性 (写真右端) が 「 ほんとね! 」 と言って
笑顔で応えてくれたことが、とても嬉しかった。
誰もが笑顔でキラキラと輝いていた一日だった。
9月11日の翌朝、目が覚めた瞬間に夢であってほしいと思った。
涙があふれた。 もう世界は変わってしまった。
その日、マンハッタン対岸のニュージャージーに住む友人に
お見舞いのメールを入れた。 家族や友人も無事だという返事。
貿易センタービルからの黒煙が、自宅の上空に雲のように流れてきたという。
後日、その友人から知らせを受けて、
NY時間の正午から5分間、 一ヶ月の間
毎日全世界から一斉に祈りを捧げるという運動に参加した。
私に出来ることは、祈ることしかなかった。
(ケイトリンのえくぼ)