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今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

人生こんなもの『クレイジー・ハート』

2010年06月30日 | 映画&本&音楽&TV
ジェフ・ブリッジスがアカデミーの主演男優賞を取った『クレイジー・ハート』をシネマート新宿で観賞。

オスカー作品なのに、レディースデイなのに、公開から間もないのに・・・空いてる!
14時台ということもあったんだろうか。

カントリー歌手のバッド・ブレイクは落ち目の57歳。酒とタバコと行きずりの女。4度の結婚はすべて破たん、28歳の息子はいるが24年ぶりに電話をすると「何の用だ」と言われる。ドサ廻りのステージはボウリング場や小さな酒場。それでも熱狂的なファンがいるというのに、ステージはやっつけ仕事のような荒っぽさ。でも、唄はたしかにウマイ。

そんな生活の中に、地方紙で働くジーンが取材にやってくる。最初からなんとなく惹かれているバッド。
彼女が現れた瞬間、自分のいる部屋が薄汚れていると感じてしまう。恋に落ちた57歳。
自堕落な生活をしていても、ジーンのような堅気の女性が来ると、裸の身体にシャツをまとうという礼儀はまだ持っている。

このバッドがくたびれてるのに渋くてカッコいい。カウボーイハットをかぶる時もクルリンパ!って感じ。そしてその帽子からはみ出す髪がまたいい!

バックルを横にずらしてるのも、なんか玄人っぽくて好きです。

バッドはオリジナル曲をまったく作らなくなっていて、エージェントや弟子のトミーから新曲を作れと何度も言われているんですが、ジーンと知り合ったことによりボチボチと作曲を始めます。
内から湧いてくるものを形に残すように・・・。

酒が原因で、ジーンとはケンカ別れのようになってしまう。バッドはジーンへの愛のために断酒し、曲を書き上げ、小切手を手にするのに、ジーンは他の男性と婚約してしまう。
恋は実りません。

人生に疲れた男に続くのは、今までより少しマシになった生活。ジーンとのあいだに残った絆は友情と名を変えていた。切ないけど人生、こんなものでしょうね。

映画の中でジェフ・ブリッジスと弟子役のコリン・ファレルは自分で歌っています。

二人ともウマイです。特にコリン・ファレルがこんなにウマくカントリーを歌うとは思わなんだ。