![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/93/373fc6838835f3bd2e33710b1a5c3046.jpg)
(↑昨日の夕焼け。下の方には実は富士山が!!)
最近は、
何十年と購読を続けていた『haru_mi 』も買わなくなり、
割合定期的に買っていた『婦人之友』や
『かぞくのじかん』も買わなくなりました。
そしてその代わりに、
その他の気になる雑誌を時々買って、
楽しませてもらってます。
昨年の今頃ご紹介したのは、『天然生活』。
でも、実はそれよりも少し前にも、別の雑誌を購入してたんです。
その時は、どうしてかゆっくり読む機会がなく、
そのまま雑誌用の本棚に並べてたのですが、
この夏、取り出してゆっくり手に取る機会がありました。
それが、『暮しの手帖』です。
これは『婦人之友』と並んでとても歴史のある雑誌。
1948年創刊と言うこと。
中立に徹して、様々な商品の実証的なテストを行っていたのが、
とても印象的な雑誌でした。
そのために雑誌内に広告が一切ありません。
昔からその雑誌のポリシー、哲学を強く感じていました。
だから、
若い時はほとんど買うことはなかったのにも関わらず、
時々本屋で手に取り、この雑誌の持つ独特の雰囲気を味わうのも、
本屋通いの楽しみの一つだったような気がしています。
今回、買っていた2020年6ー7月号をじっくり読んでみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a2/140e8d66e03d60ec0e6ab88ab928f64b.jpg)
最初に、
表紙の裏側にこんな文章を見つけました。
これは あなたの手帖です。
いろいろなことが ここには書きつけてある
この中のどれか 一つ二つは
すぐ今日あなたの暮しに役立ち、
せめて どれか もう一つ二つは
すぐには役に立たないように見えても
やがて こころの底ふかく沈んで
いつか あなたの暮し方を変えてしまう
そんなふうな
これは あなたの暮しの手帖です
そしてその下の端っこには、
『暮しの手帖』は、戦後間もない1948年、「もう二度と戦争を起こさないために、一人ひとりが暮らしを大切にする世の中にしたい」そんな理念のもとに創刊しました。上の言葉は、初代編集長の花森安治が創刊時に書き記し、私たちが変わらず胸に刻む思いとして、ここに掲げています
とも書かれていていました。
今の世の中って、
どんな分野でも売れることが至上命題みたいになってしまってますよね。
私立学校も創立当時の理念や理想を投げ捨てて、
人を集めるために進学中心になってしまってるところも多いし、
様々なものづくりも内容の芸術性よりも売れるものを作る傾向にあるし。
でもこの雑誌は、
創刊当時の理念を忘れまいと表紙裏に書き続けおられる。
そのことに改めて強く心を動かされました。
創刊時の編集長の花森氏が美術史を大学で学ばれ、
自分でカットも描かれる人だったためか、
もともと、
表紙画、レイアウト、本の装釘、服飾デザインなどに、独特の芸術的センスが散りばめられていましたが、
今現在の『暮しの手帖』も、
変わらず手書きの文字だったり、
ガリ刷り風の文字だったりが、そのまま残されていて、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/09/1bc033b9d67a729a0e93b54819a08f43.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/10/3f8891d05522a3cd4cdd069a00c3d8b9.jpg)
それが逆にとても新鮮な印象になっています。
文字のフォントや縦書き、横書き、写真の配置など、
わたしが若い時に手にとった当時の『暮しの手帖』の雰囲気を残しながら、
レトロモダンで洗練された今風の雑誌に仕上がっているのです。
日頃こういう雑誌を見ない息子も
「これってえらくおしゃれだね〜」と言ってましたもん。
雑誌のサイズがA4変形で、大きいのも、わたしの年代には優しい。
内容も、
メインの話題はもちろんのこと、
有名なコラム「すてきなあなたに」、
また「暮らしのヒント集」「介護のヒント集」「今日拾った言葉たち」、
著名人のプチコラムなど、
細かいところに至るまでまあどれもこれも読んでて楽しいし、
日々の生活、暮らしにちょこっと役に立つこと満載。
今のわたしには
ちょうど身の丈にあった雑誌だなあと今回思いました。
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私が、この雑誌の存在を知ったのは、小学校の時。ある先生が、「暮らしの手帳」って言う本があってね…と、その良さを話してました。私は、名前だけ憶えて、その後、本屋で見かけると、「これが、○○先生が話していた本か〜と、パラパラめくってみたり…。(^^;
そして、朝ドラにて、その「成り立ち」のエピソードを知って、初めて買ってみました。(一冊のみ。:笑)あの時代に、ポリシーを持って作り続けた、その意義は大変大きいと、感じさせられました。(^_^*)
もうなくなってしまいましたが、地元書店のブックカバーが花森安治さんのデザインであったことを大人になってから知りました。
暮らしになじむデザイン、なのでしょうね。
しかしながら、読み応えがある暮しの手帖は、
過去数回しか購入したことがありません。
特集はなんとなくチェックしているのですが、
向き合う時間がない、です。
佐藤雅彦さんの連載単行本化を楽しみにしています☆
広告がないなんて凄いなー。
フォントが素敵で、いつか手に取って見たいと思ってたんです。
まんじゅう顔さんの記事で手に取る日が近くなりそうです♪
若い頃には来るのを楽しみに素敵なあなたや、家庭学校を繰り返し読んだものです
母はものを捨てられない人で、暮しの手帖はずっと実家にありました。
今も私の手元に古いものですが数冊残っています
戦後の日本の縮図を見ているような・・・
私も中立な立場からの製品の検証はすごく役立ちました
わたしは見てないのですが、唐沢さんが花森さんだったとか。
花森さんの戦争時代への後悔と反省もあるのでしょうね、人々の暮らしを壊していく戦争反対の姿勢、今も受け継がれてかなり明確に打ち出されてますね。
小学校時代にこの雑誌の話を聞かれたなんて、すごいですね。子供から見たらなかなか大人な雑誌ですもの。
地元書店のブックカバーが花森さんのデザインだったのは、素敵ですね。おしゃれです。
そうそう、実はわたしもももさんと同じ、いやそれ以下です。わたしは年がいってるから、もう少し回数は多いですけど、ちゃんと買ったのは初めてで、本屋で立ち読みする程度。でも、じっくり読み始めると、かなり面白い雑誌ですね。一つ一つのコラムが面白いし、頭に引っかかってくる。
おっしゃっているように「向き合う時間」が必要だと思いました。
「暮しの手帖」を定期的に読んでおられたかずちゃんのお母様は、かなり知的でしゃれた方だったのではと想像しています。
ずっと商品検査をしてきてますから、昔の雑誌を今見たら色々思い出したり考えさせられたりすることでしょう。コロナが過ぎ去った後に、「暮しの手帖」の80周年か何かで、雑誌の記事を基にしたイベントとかあったらいいのになあ。かなりの面白さだろうと思います。
もう30年以上の愛読書です
昔、
商品テストで全自動洗濯機はよくないとあり、
買い替えるときにまた二層式洗濯機を買いましたが
姉の所の全自動洗濯機を使ったときの便利さに驚き
数年後(壊れる前に)全自動洗濯機に変えました
その時は暮らしの手帖をちょっと疑いましたね