★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

ライブ参戦記(MSG初体験)

2010-01-13 | ライブ参戦
SSGというマイケル・シェンカー・トリビュートバンドをやっていながら僕、
実はマイケルのライブを体験したことが無かったのです。
しかしついに昨日、行ってまいりました!
マイケル・シェンカー・グループ来日公演初日、中野サンプラザへ。

JICKさんのコネ(?)でチケットを取ってもらい、しぇんか~さん、ロニーさん、
クラウスさんという山梨組で上京、POI♪さん、miyaさん、micha*さん、
ようよさん、yuiyuiさん、おすぎさん達と中野で合流。
全く相変わらず、JICKさんとmiyaさんの小ネタ集には驚かされます(笑)
(こち亀とかメルセデス・ベンツの刺青とかダンロップのピックとか)

SMGのking-oさん、The☆koBaさん、YOKOさん、MMSGのマーマーイケルさん、
MS:RBのRittyさん、うずまきさん他のトリビュートバンドの皆さんとご挨拶を交わしつつ、
和やかな雰囲気で開場入りしました。
子供の晴れ舞台を見守る親のような気持ちで、ドキドキ緊張していた方もいたようですが(笑)

開演前はURIAH HEEPやMOUNTAIN等が流れ、
「Mississippi Queen」が途切れたと思ったら照明が暗転、
そんなに押さず、「Feels Like A Good Thing」でライブが始まりました!

初めて生で見るマイケルは、一時よりスマートになり(少なくとも遠目には)カッコイイ。
観客サービスを交えながらノリノリで演奏している姿は嬉しかったです。
演奏技術も、多少トリルを多用してゴマカシてる感こそあれど、大きな衰えは感じさせません。
音色については、往年のあのとろけるような官能的中音こそ聴けませんでしたが、
現代的なメタルの音という意味では、それなりに良い音を出していたと思います。
コレはマイケルの腕云々というより、DEANのギターなど機材面の部分が大きいでしょうし。
チョーキングやビブラートには、かつての息詰まるようなスリリングな感じは無く、
良くも悪くもゆったりとしたフィーリングで、(ある意味)老成された印象を持ちました。
なんにせよ、あれはあれで今のマイケルなんだと思いますし、
50過ぎてあれほどやれる人は、そうそう居ないんじゃないでしょうかね。

ヴォーカルのゲイリー・バーデンには賛否両論あると思いますが、僕的には良かった。
ロックンローラー ゲイリー・バーデン、未だ健在!と感じましたね。
確かに「Attack Of The Mad Axeman」のファルセットがオクターブ下の地声だったりとか、
多くのサビがフェイクバリバリだったり観客に任せてしまったりとか、
某専門誌なんかでは大酷評されかねないパフォーマンスではありましたが、
そもそも50過ぎののゲイリーに20代の頃の高音を求めることが無理難題ですし、
彼のあの特徴的な声と絶妙な歌い回しが健在だったのは、嬉しい限りでした。

いつの間にかマイケルの一番長い相棒となっている、キーボード兼ギターのウェイン・フィンドレー。
彼はプレイ的には、的確に期待された役割をこなしていたと思います。
しかし、一人だけ異質なルックス(スラッシャー系)だったことは×。
そもそも一番の脇役が、主役以上に目立つギター(ダイムバッグ・モデル)を使っちゃいけないだろうと。
あとはキーボードの音色もちょっとね・・・。

スペシャルゲストでもあるリズムセクションの二人、サイモン・フィリップスとニール・マーレイについては、
リハーサル不足な点も一部感じましたが(数日しかしてないらしいから、そう考えると凄い)、
さすがベテラン、随所に匠の技を見せてくれていました。
特にサイモンは上手い!
彼的には全開とまではいっていないんでしょうが、小技の効いたフィルインを連発していました。
ただ、マイケルのバックメンバーという意味でのマッチングは、
僕は、決してサイモンは良くはなかったと思います。
マイケルがかなり前のめり気味のプレイであるのに対して、
サイモンは少々後ノリのジャスト系で、ちょっとチグハグな感じがしました。
パワーは十分過ぎるほどあるのにもかかわらず、
僕は、彼のプレイ、グルーヴにはロックを感じませんでしたね。
リズムを、落ち着いた大きいノリで感じすぎている気がします(「Lost Horizons」なんかはそれで良い)。
また、マイケルが流麗なソロを奏でているときに二拍三連系の流れを切らすようなフィルを入れたりなど、
彼ならではの個性を出しているという意味では良いのでしょうが、
MSGという、何よりもマイケルのギターを聴かせなければならないバンドにとっては、
彼の存在はマイナスにしかなっていないのではと考えます。
素晴らしいドラマーなのは間違いないのですから、彼に合った道で活躍して欲しいと思います。
あ、でもアンコールでの「Dance Lady Gipsy」は抜群に良かったです。
ああいったラテンフュージョンっぽい曲でのプレイは流石ですね。
YouTubeで観た他のドラマーでのライブ音源より、遥かに素晴らしかった。
これ一曲のために、今回のライブ・アルバム出たら多分買っちゃいます(DVDだったら微妙)!

いろいろ言いたい放題書いてしまいましたが、自分としてもとても楽しめるライブでした。
自分がマイケルの曲をプレイする面でも、いろいろ参考になりましたし。
いくつかの意見は、マイケルへの愛ゆえと考えてください。
サイモンについての文句もまあ、僕だったらそうは叩かない、こう叩く!ということで。
「Let Sleeping Dogs Lie」や「Rock My Nights Away」とか大好きな曲も聴けましたし、
忘れちゃイケない「Rock Bottom」「Doctor Doctor」もやってくれましたし、
観客としては十分満足です。

マイケルには、ありがとう、お疲れ様でしたと言いたいですし、
明日からも続く日本ツアー、頑張ってやり切って欲しいです。
(多分、ツアー終盤になればバンドのノリもかなり違うんじゃないかな・・・?)