★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

1日1メタ (MEMENTO MORI/Lost Horizons)

2010-01-16 | 北欧メタル


元CANDLEMASSの超デブ・オペラチックシンガー、メサイア・マコーリン(写真中央のヤバい人)が、
元CANDLEMASS~HEXENHAUS~KING DAIAMONDの“暗黒のマイケル・シェンカー”マイク・ウェッド、
元KING DIAMOND~MERCYFUL FATEのパワフル・ドラマー、スノーウィ・ショウ達と結成した
ドゥーム・メタルバンド MEMENTO MORIによる、ご存じMSGの名曲のカバーです。
彼らのデビュー・アルバム『RHYMES OF LUNACY』に収録されています。

北欧のBLACK SABBATHと言われ、暗く重厚な作風を得意としたCANDLEMASSを母体とするだけあって、
演奏としてはかなりMSGバージョンに忠実なカバーでありながら、
重い原曲をさらに重く、そして独自の一種宗教的な色に染め上げていますね。
オリジナルのゲイリー・バーデンもあれはあれで唯一無二で素晴らしいのですが、
このメサイアのヴォーカルは、技術という意味ではそれを遥かに凌駕していますし、
マイクの流麗なギターソロ(ちょっとエンディング・ソロが短かめなのが残念)、
スノーウィのパワフルかつテクニカルなスティック捌きも、
決してオリジナルに引けをとらないレベルのプレイを聴かせてくれています。
あまり知られていない作品ですが、これは名カバーだと思います。

ちなみにこのアルバムのオープニングを飾る「The Rhyme~The Seeds Of Hatred」も、
サバス由来のドゥーム・メタルとイングヴェイを祖とする様式美HM、
そしてマイケル・シェンカー的な泣きのギターの三者が、奇跡的な融合をみせた名曲です。




1日1メタ (ACCEPT/Princess Of The Dawn)

2010-01-16 | ジャーマンメタル


SCORPIONS、M・シェンカーに次ぐドイツの星だったACCEPT、1985年の来日公演での動画です。
これは懐かしい・・・。
バンド全体でイメージを統一したミリタリー系ファッション、
考えに考え抜かれた演奏フォーメーションは、今見てもカッコいいですね。
なかなか最近、こういうバンドがいないので寂しい気がします。
オリジナル・メンバーで再結成してくれないかなあ(金儲けツアーだけの再結成はされた)。

超ズングリムックリでありながら、あんなにメタルでカッコいいにもかかわらず、
当時、マイケル・シェンカーに「歌は飛ばしてギターソロだけ聴く!」とまで言われた
ウド・ダークシュナイダー(BASTARD!の主役に抜擢)のダミ声ヴォーカルですが、
メロディック・デスやメタルコアを通過した今のファンの耳には、
ぜんぜん違和感無く聴けちゃいそうな気もします(笑)
さすがにバラードだけはムリで、代わりにベースのピーター・バルテスが歌ってますが(↓)。



しかしこの「Princess Of The Dawn」、重々しいリズムと民謡調の美しいギターメロディが良いです。
なんで最近のバンドは、こういう風に速さと重さとメロディを両立できないのかなあ・・・?
しかし、このライブ・バージョンも最高ですが、俺が最も好きなのは、
リミックス・ベスト盤『HUNGRY YEARS』に収録されたリミックス・バージョン。
かなりエフェクトで弄って明るめになったサウンドは当時('86年)賛否両論でしたが、
オリジナル・バージョン以上に重く現代的になったサウンドは素晴らしいと思います。