★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

CD日記(TRIVIUM/THE CRUSADE)

2006-10-09 | メタルコア
ロードランナーのHPで「Anthem (We Are The Fire)」を試聴して以来、
発売を心待ちにしてきたトリヴィアムの新作が、遂にリリースされました。

前から話題になっていたバンドなのは知ってましたが、前作「ASCENDANCY」は聴いてなく、
正直、「しょせんメタルコアの一バンドだろ」なんてナメてました。
・・・ところが失礼、いや正統派へヴィ・メタルの救世主です、彼らは。
個人的にはLAMB OF GODはスラッシュ、A7Xはロックンロールだと思ってますし、
同レーベルのSTILL REMAINSもお気に入りですけど、北欧メロデス色が強すぎますし。

1stビデオでもある「Anthem」のカッコ良さは異常なほどで、
オーセンティックなメタル由来のリフに、イントロからいきなりギターソロ。
メロディをきっちり歌うヴォーカルに、展開美に溢れたコード進行、
テクニカルなツイン・ギターソロを聴かされた日には、これはまさにへヴィ・メタルだろ!と。
超キャッチーな『We Are The Fire!』のサビ、
ギターソロ後の掛け合いコーラスには、80年代ハード・ロックの伝統さえ感じますね。

アルバム全体の印象はずばり、「現代のメタリカ」です。
緩急自在のリズムセクションやマット・ヒーフィーの歌い方には、
その影響が強く出ていると思います。
ギターだけでなくベース・ドラムの演奏技術にも素晴らしいものがありますが、
しかしテクニックに溺れず、よりメロディ重視、曲重視の姿勢が強い。
ミディアムテンポでこれだけ聴かせられるコア系バンドは、なかなかいないですよ。
これで20代前半のバンドですから、その将来性には恐ろしいものさえ感じます。
また、売れるためには大事なことですが、フロントマンのマットのカッコ良さも相当。

一説によると、マットは「俺達はメタリカの半分の年月で、その域に達するぜ」と豪語して、
業界の大ひんしゅくを買ったそうですが、
それもあながち大口ではなかった、と言える日が来るかもしれません。

CD日記(HOOBASTANK/Every Man For Himself)

2006-10-09 | ロック
フーバスタンクの最新作「欲望」を聴きました。
前作が素晴らしいアルバムだったんでかなり期待していたんですが、
リリース前に第1弾シングル「If I Were You」を聴いたら、
バラード調なのはともかく、いまいちフックに欠ける楽曲だったんで、
今回は地味?と、買うのをためらっていました。

ところが先日ROCK CITYでオンエアされた最新PV「Inside Of You」を観たら、
いつものフーバス節どころか、いきなり代表曲入りともいえる素晴らしい曲で、
ダグの表現力あふれるヴォーカルと、ダンのメリハリの効いたギターワークが炸裂。
隠し味のホーンセクションがまた、ナイスです。
「逆覗き部屋」のビデオも、メンバーの魅力が良く出ていて(ダンは男から見てもカッコいい!)。

で、早速アルバム購入。
やっぱり「Same Direction」「Out Of Control」「Crawling In The Dark」のような、
アップテンポの弾丸チューンは収録されていないです。
かといって「The Reason」級のバラードはそうそう作れないんで、印象は正直地味。
一番気に入ったのは、やっぱ「Inside Of You」で、
勢いのあるのは、これとオープニングの「Born To Lead」くらいですか。
落ち着いた曲が多く、フーバスの魅力を勢いと美メロの融合と考える人には、キビしいですかね。
ただ、フーバス節ともいわれる独特なメロディの魅力は不変で、
より、曲単位でメロディ・構成を重視したアルバムと言えますし、
7分もある大作「More Than A Memory」には、フルートやアコーディオンをフィーチュアし、
アーティスティックな方向性を見せたりと、聴き込むほどに味が深まる作品となっています。
正直、彼らもこれからの音楽的方向性を模索しているのかな、と思いますが・・・。

ちなみに限定盤に付属のDVDには、
サマソニ04での「Same Direction」「Out Of Control」「The Reason」を収録。
これだけでも、値段分の価値はあるかと。