虹はポケットの中に

再スタート
何度でも生まれ変わる
自分の音を探す旅

残夏

2016-09-07 14:19:06 | 日記
ちょっと前までは、使い残した夏が
掌の上で遊んでいた。
見渡せば、そこかしこに夏が残っていたけれど
まだ居座っている夏がいる。今日も、
午後には やたら積乱雲が広がる、高い、高い、秋空が広がる中、
あれれ、夏、戻ってきちゃった?ぐらいの日差しでした。
ちょうど、いちばん気温が上がっている時間にぼくは、「図書室に本返さなくちゃー」と、
てくてくと歩いておりました。5分も歩くと、あれ?って感じに額に汗が・・・・・
もうがんばらなくてもいいってば、夏!
暑いので、返却だけしたらさっさと帰宅。
たまらずアイスを食べて冷却(笑)

さておき、暑いのもこの辺で終わりだろうなー
秋がやってくる。
運ばれてくるのは、冷たい夜風であり、
次の季節への予感だ
季節の変わり目にぼくは歯を喰いしばり、
置いてきてしまった、いろんなものたちを
かき集めて、ここに捨てる
やってくる季節の、厳しさを思い、
胸には、ある種の不安感と恐怖を抱く

いまさら、何も変えるつもりはない
戻る場所なんてないのだから

窓を開け、冷たい秋風を感じながら
またひとつ、明日への約束をするんだ

夏が終わっていく・・・・

いくつもの反故にした約束達が、
「このままでいいのか?」ってポケットにたからものを
詰め込んでいく
ぼくはそれを地図のように広げながら、いくつもの
果たせない約束を増やしていく、まだ夏が残っている秋の夜。