元ボン・バスの車が長野で再就職した!ということで個人的に盛り上がってましたが、いちおう元々ブログネタとして考えていた高速バス乗車記を載せようと思います。
中国JRバスと防長交通が期間限定で運行する、宇部新川から小郡、広島を経由して東京へ行く高速バス。とりあえず公式呼称は「宇部・山口・広島⇔東京特別便」とされているみたいです。
この路線は既存の路線「ニューブリーズ(広島~東京)」とは別モノとして、数年前から繁忙期限定で運行が開始された夜行路線バスです。何と言っても特色はお手頃な運賃設定。出発日と予約時期によっては、おなじみのJRバス路線ながらも広島東京間が五千円ちょいで済むという手の届きやすい運賃設定なのです。
そして、趣味的に面白いのが運用車両。格安便ということで当然4列シートの車両なのですが、中国JRバス・防長交通共に近距離の高速路線で使用する車両を運用に入れています。
さらに、始発地の宇部新川駅から終着地の新木場駅まで通しで乗車した場合の所要時間は15時間24分。これは日本一長時間走行する高速バスとして知られる「いわみエクスプレス(東京~津和野)」下り便の15時間36分に匹敵する所要時間です。
夜行バスとしては長めの12時間超の路線、しかも車両は近場でおなじみの4列高速車・・これは乗るしかない!と思い立ち、25日にわざわざ西広島から宇部新川まで移動してから乗車したのでした。
▲宇部新川までは在来線経由で途中下車しながら移動しました。徳山から新山口までお世話になったC-41編成、0番台のいわゆるボロクハですが少し良さげな座席に替えられています。
▲宇部新川駅。コンパクトながら設備の整った地方の主要駅・・というような見た目。かつては電車区や鉄道部が設置されていた駅だそうです。
宇部新川の駅に着いたのは18時過ぎ。既に9月も終わりなので、辺りはこのように暗くなっていました。
そして駅前で待つこと数十分・・。
▲発車時刻の5分ほど前、駅前ロータリーに入り込みました。後で書きますがしっかり撮影出来ず、携帯で撮影した画像で代用します(汗
やってきたのは山口200か・873のナンバーを付けた防長交通のセレガ。去年の夏に導入された新車です。特別便が走らないシーズンは防府から広島に来る路線で運用されているそうです。
▲車内の様子。補助席付きリクライニングシート、押しボタン、運賃箱が載っている典型的な近場の高速バス仕様です。
さて、このバスでずっと気になっていたのが発売座席。画像でも少し確認できますが、運転席直後の1列・2列目は乗務員さんの仮眠スペースを兼ねているようで、発売対象の座席として設定されていません。あと、ドア側の最前列も対象外だったような様子が・・。
それ以外の座席が発売対象で、予約システム別に座席位置があらかじめ決められているそうなのですが、ネット上では5列目より後側でないと予約が出来ませんでした。かといって電話予約だと座席位置の指定は不可能。座席位置と予約システムの関係がいまいちよく分かりませんでした。
▲普段広島に来るような車なので、運賃表も付いています。よく見てると丁寧に東京仕様の案内表示が流れていました。
そしてバスは定刻で宇部新川駅を発車。途中で新山口駅などに寄り、新木場駅までの長い乗りバスが始まったのでした。
・・そして山口県内最後のバス停である山口大学前を出発した後、乗務員さんより途中で車両交換を行う旨の案内が入りました。車両の不具合が発生したそうで、富海パーキングエリアで休憩を兼ねた車両移動がありました。
▲山口県内から広島県内へ行くまでの間、二回の休憩が取られます。一回目の休憩が富海、二回目が宮島サービスエリア。広島地区での乗車に備えた時間調整なのか、この日は20分程度の休憩時間が用意されました。広島までのダイヤはけっこう余裕をもって組んでいるのかもしれません。
さて、富海で車両交換・・と書きましたが、富海から乗り換えた車がこのエアロバス。山口22う33-35のナンバーを付けた貸切仕様の車がやってきました。
帰ってから調べてみるとKC-MS822Pなる形式。フロントバンパーのデザインが改められた時の車両で、1998年製造の車両だそうです。ごくまれにこの路線に入り込むようです。
現行のセレガやガーラが登場して既に8年、KC-やKL-規制で長距離を走る車両はそうそう多く無いので貴重な機会になりました。
▲宇部新川から約4時間、見慣れた広島駅新幹線口に到着しました。
平日の出発でしたが、広島地区からはほぼ全席が埋まる位の乗車率。平日でも良い乗車率のように感じました。
新幹線口で最後の乗車扱いを行った後は、広島東インター経由で高速道に入り、2時間おきの休憩を挟みつつ東京へ向けて走行しました。
▲日付が変わり朝6時頃。ツイッターのログを確認すると浜松サービスエリアで撮ったものらしいです。この辺りから「防長バスではるばる関東まで・・」という気分になりました。
浜松を出発し、足柄サービスエリアで最後の休憩を取ってからは、川崎あたりから渋滞に巻き込まれつつも無事に東京駅に到着しました。渋滞の影響で東京駅には50分程度の遅れで到着。
▲駅名が入りませんでしたが、東京駅手前で撮影した車窓風景。
現役バリバリですが、15年くらい前の車両ですので車内はそれなりに年式を感じます。そんな車内から眺める東京の街並み・・ギャップに興奮していました(笑
東京駅で私以外の全員が下車し、私一人だけ乗せた状態で終点の新木場駅に走り出しました。
▲ガラガラになったので、少しばかり天井周りを撮影。シャンデリアや大きめのヘッドレストカバー(?)がいかにもな貸切車感を出しています。画像には写っていませんがフットレストが装備されていたのは良かったです。防長交通の貸切車って、この手の内装を好んでいたようですね。いつかブログネタにしたブルリRUも雰囲気が似ています。
そして10時50分ごろ・・。無事にバスは終点の新木場駅に到着しました。
▲新木場駅はしっかりしたロータリーが整備されており、都バスのスペースを借りるような形で降車扱いを行いました。分かりにくいですが、画像に写る新木場駅の文字と防長バス。JRバスの運行便以上に遠くへ来たなーと感じます。
▲富士急行の高速車と並ぶ防長のエアロバス。定期便の「萩エクスプレス」専属車両ならともかく、普通の貸切車だとまず見られない光景ですね。しかも首都圏で見かける機会が減った「22ナンバー」の車両。東京駅だともっと面白い景色を見られそうです。
▲そしてお見送り。長距離の代走・・お疲れ様でした。
渋滞の影響で、始発地の宇部新川駅からの実際の乗車時間は約16時間15分。一日の四分の三近くをバス車内で過ごした計算になりますね(^^;
個人的にKC-やKL-のエアロバスと言えば、今でも観光バスの定番というイメージを持っている車両。ぼちぼち中堅~準ベテランと言える世代になりましたが、まさにバスツアー気分で東京までの道中を過ごすことが出来ました。
ちなみに防長運用便は初めに載せた新車のセレガ、中J運用便は現行のガーラが運用に入ることが多いようです。防長便だけベテラン車・・という事ではないので念のため(汗
この後は高崎経由で長野に寄って元ボン・バス20号車と再会し、広島へと帰ったのでした。その道中も気が向けばブログに載せようと思います。
中国JRバスと防長交通が期間限定で運行する、宇部新川から小郡、広島を経由して東京へ行く高速バス。とりあえず公式呼称は「宇部・山口・広島⇔東京特別便」とされているみたいです。
この路線は既存の路線「ニューブリーズ(広島~東京)」とは別モノとして、数年前から繁忙期限定で運行が開始された夜行路線バスです。何と言っても特色はお手頃な運賃設定。出発日と予約時期によっては、おなじみのJRバス路線ながらも広島東京間が五千円ちょいで済むという手の届きやすい運賃設定なのです。
そして、趣味的に面白いのが運用車両。格安便ということで当然4列シートの車両なのですが、中国JRバス・防長交通共に近距離の高速路線で使用する車両を運用に入れています。
さらに、始発地の宇部新川駅から終着地の新木場駅まで通しで乗車した場合の所要時間は15時間24分。これは日本一長時間走行する高速バスとして知られる「いわみエクスプレス(東京~津和野)」下り便の15時間36分に匹敵する所要時間です。
夜行バスとしては長めの12時間超の路線、しかも車両は近場でおなじみの4列高速車・・これは乗るしかない!と思い立ち、25日にわざわざ西広島から宇部新川まで移動してから乗車したのでした。
▲宇部新川までは在来線経由で途中下車しながら移動しました。徳山から新山口までお世話になったC-41編成、0番台のいわゆるボロクハですが少し良さげな座席に替えられています。
▲宇部新川駅。コンパクトながら設備の整った地方の主要駅・・というような見た目。かつては電車区や鉄道部が設置されていた駅だそうです。
宇部新川の駅に着いたのは18時過ぎ。既に9月も終わりなので、辺りはこのように暗くなっていました。
そして駅前で待つこと数十分・・。
▲発車時刻の5分ほど前、駅前ロータリーに入り込みました。後で書きますがしっかり撮影出来ず、携帯で撮影した画像で代用します(汗
やってきたのは山口200か・873のナンバーを付けた防長交通のセレガ。去年の夏に導入された新車です。特別便が走らないシーズンは防府から広島に来る路線で運用されているそうです。
▲車内の様子。補助席付きリクライニングシート、押しボタン、運賃箱が載っている典型的な近場の高速バス仕様です。
さて、このバスでずっと気になっていたのが発売座席。画像でも少し確認できますが、運転席直後の1列・2列目は乗務員さんの仮眠スペースを兼ねているようで、発売対象の座席として設定されていません。あと、ドア側の最前列も対象外だったような様子が・・。
それ以外の座席が発売対象で、予約システム別に座席位置があらかじめ決められているそうなのですが、ネット上では5列目より後側でないと予約が出来ませんでした。かといって電話予約だと座席位置の指定は不可能。座席位置と予約システムの関係がいまいちよく分かりませんでした。
▲普段広島に来るような車なので、運賃表も付いています。よく見てると丁寧に東京仕様の案内表示が流れていました。
そしてバスは定刻で宇部新川駅を発車。途中で新山口駅などに寄り、新木場駅までの長い乗りバスが始まったのでした。
・・そして山口県内最後のバス停である山口大学前を出発した後、乗務員さんより途中で車両交換を行う旨の案内が入りました。車両の不具合が発生したそうで、富海パーキングエリアで休憩を兼ねた車両移動がありました。
▲山口県内から広島県内へ行くまでの間、二回の休憩が取られます。一回目の休憩が富海、二回目が宮島サービスエリア。広島地区での乗車に備えた時間調整なのか、この日は20分程度の休憩時間が用意されました。広島までのダイヤはけっこう余裕をもって組んでいるのかもしれません。
さて、富海で車両交換・・と書きましたが、富海から乗り換えた車がこのエアロバス。山口22う33-35のナンバーを付けた貸切仕様の車がやってきました。
帰ってから調べてみるとKC-MS822Pなる形式。フロントバンパーのデザインが改められた時の車両で、1998年製造の車両だそうです。ごくまれにこの路線に入り込むようです。
現行のセレガやガーラが登場して既に8年、KC-やKL-規制で長距離を走る車両はそうそう多く無いので貴重な機会になりました。
▲宇部新川から約4時間、見慣れた広島駅新幹線口に到着しました。
平日の出発でしたが、広島地区からはほぼ全席が埋まる位の乗車率。平日でも良い乗車率のように感じました。
新幹線口で最後の乗車扱いを行った後は、広島東インター経由で高速道に入り、2時間おきの休憩を挟みつつ東京へ向けて走行しました。
▲日付が変わり朝6時頃。ツイッターのログを確認すると浜松サービスエリアで撮ったものらしいです。この辺りから「防長バスではるばる関東まで・・」という気分になりました。
浜松を出発し、足柄サービスエリアで最後の休憩を取ってからは、川崎あたりから渋滞に巻き込まれつつも無事に東京駅に到着しました。渋滞の影響で東京駅には50分程度の遅れで到着。
▲駅名が入りませんでしたが、東京駅手前で撮影した車窓風景。
現役バリバリですが、15年くらい前の車両ですので車内はそれなりに年式を感じます。そんな車内から眺める東京の街並み・・ギャップに興奮していました(笑
東京駅で私以外の全員が下車し、私一人だけ乗せた状態で終点の新木場駅に走り出しました。
▲ガラガラになったので、少しばかり天井周りを撮影。シャンデリアや大きめのヘッドレストカバー(?)がいかにもな貸切車感を出しています。画像には写っていませんがフットレストが装備されていたのは良かったです。防長交通の貸切車って、この手の内装を好んでいたようですね。いつかブログネタにしたブルリRUも雰囲気が似ています。
そして10時50分ごろ・・。無事にバスは終点の新木場駅に到着しました。
▲新木場駅はしっかりしたロータリーが整備されており、都バスのスペースを借りるような形で降車扱いを行いました。分かりにくいですが、画像に写る新木場駅の文字と防長バス。JRバスの運行便以上に遠くへ来たなーと感じます。
▲富士急行の高速車と並ぶ防長のエアロバス。定期便の「萩エクスプレス」専属車両ならともかく、普通の貸切車だとまず見られない光景ですね。しかも首都圏で見かける機会が減った「22ナンバー」の車両。東京駅だともっと面白い景色を見られそうです。
▲そしてお見送り。長距離の代走・・お疲れ様でした。
渋滞の影響で、始発地の宇部新川駅からの実際の乗車時間は約16時間15分。一日の四分の三近くをバス車内で過ごした計算になりますね(^^;
個人的にKC-やKL-のエアロバスと言えば、今でも観光バスの定番というイメージを持っている車両。ぼちぼち中堅~準ベテランと言える世代になりましたが、まさにバスツアー気分で東京までの道中を過ごすことが出来ました。
ちなみに防長運用便は初めに載せた新車のセレガ、中J運用便は現行のガーラが運用に入ることが多いようです。防長便だけベテラン車・・という事ではないので念のため(汗
この後は高崎経由で長野に寄って元ボン・バス20号車と再会し、広島へと帰ったのでした。その道中も気が向けばブログに載せようと思います。