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羅須地人クラブログ

テレマーク、釣り、登山・・・
岩手の山の恵みに感謝

羅須地人クラブ雪上訓練

2012-01-06 01:17:56 | 
1月3日、クラブ行事の一環として雪上訓練を行いました。
要救助者の引き上げ、そしてスキーでソリを作り搬送する訓練。
毎年、セルフレスキューの講習会を受講していますが、やはりシーズン初めにこう言ったことを復習しておかないと、いざと言う時に動けなくなってしまうのが実情。これまでの訓練のおさらいをしながら、自分達に適した内容を確認し合い、時間をかけてやってみました。

スキーを使ったソリ搬送は様々なソリの作り方がありますが、ここで重要なのはやはり、ソリの強度と作り易さ(短時間で出来る事)ではないでしょうか。搬送途中に壊れてしまってはどうしようもないし、道具を最低限のモノにしていて時間がかかるのであれば多少の重さは伴っても早く作れるモノのほうが要救助者を早く搬送する事が出来ます。
そして、ソリでの搬送、ここにも難しさは多様にあります。最低2人で運ぶことは出来ますが複雑地形の場合には2人では厳しいと実感しました。よって3人いると1人が左右のバランスをとって動くことが出来るので円滑な運搬が可能になると思います。

そして引き上げ、周りに支点が無い想定での開始、スキーを雪に埋め支点を作りそこから1/2、1/3システムでの引き上げ訓練を行ってみました。

ここでも3人で救助する場合に適した方法を色々と試してみましたが、やはり1人を救助するのに最低2人いないと引き上げる事は困難状況でした。救助者が動ける状況ならまた変わりますが動けなくなった人間を引き上げるのは容易なことではありません。

いずれにせよ、事故を未然に起さないのが最良手段であることは間違いないと思います。
無理な状況での山行計画、安易な考えでの進入、事前観察の必要性など・・・その旨を理解した上で初めて遊ぶことが出来る、それが山のような気がします。
そして、同じグループで活動するのであれば連携をキッチリ取り合い、いざと言う時に動ける環境を日頃からとっておく事が必要だと思います。

これからも定期的に訓練して行きましょう。

RST、K太お疲れさんでした。



八甲田

2011-02-08 18:23:38 | 
5日、ガイドサポートで久しぶりの八甲田へ行ってきました。

今回のお客様は山スキー5名。皆さん白馬の方で結構滑り込んでいるらしく滑りの方はかなりのもの。問題なし

 
この日の八甲田は黄砂の影響か斜面全体が黄ばみかかっており、固めの下地の上にモサモサした感じの雪が5センチほど。
残念ながら、ロープウェー山頂駅あたりは濃いガスに覆われ、視界不良。予定していたコースを変更してのツアーとなりました。

 
標高を下げるにつれようやく視界がひらけてきた。オープンな斜面を選び本格的な滑走開始。
 
山頂駅付近では見ることができなかった樹氷郡。八甲田の樹氷も素晴らしいね。皆さんこの景色には満足気。

風の影響も無く樹氷に囲まれながらランチタイムをとり下山。参加された皆さんありがとうございました。


by K太

雪崩レスキューセミナー

2011-01-29 02:12:50 | 
1月26,27日と八幡平でBCスキー(スノーボード)雪崩レスキューセミナーが行われました。
当日の参加者は総勢16名、遭難救助隊、山岳ガイド、スキーパトロール、一般スキー、スノーボーダーなど様々な方々が参加され開催されました。


ビーコン発信の特性を説明
最近のビーコンは目覚しい進歩があり、さまざまな特性がある。
普段使っている自分のビーコンだけでなく,他社のビーコンを知っておく事も必要であると実感する。

今回の講師は、山岸慎英さん国際山岳ガイドでありフランス、シャモニースキー学校でスキー教師を行った後、長野白馬をベースに日本各地で幅広く活動されている方。
シャベルを使ったピットチェックの方法、シェアーテスト、ハンドテスト、コンプレッションテストなど様々なテストで弱層の位置、雪の安定度を見る。

ルチブロックテスト、一番弱層のわかり易いテストで、ご覧のように見ても分かるように弱層の位置で見事にズレている。
掘り出し準備に多少の時間はかかるが、目で見て一番わかりやすい。

翌日はセルフレスキュー、実践的なシチュエーションを想定しての実技
ロープを使った引き上げ、1/2、1/3などの引き上げシステムを使い、滑落者の引き上げを実際に行う。

実際にビーコンを埋没させ、行方不明者の捜索を2チームに分けて訓練する。
相手チームへビーコンを仕掛けて埋没させ、消失点と遺留品など状況証拠も仕掛けて実践する。相手の動きを見て、自分達の場合は、あ~しようこうしよう・・・など勉強しながらの繰り返し。いざ、自分の番になるとやはり訓練とは言え、動転してしまいハッキリとした行動がとれなくなったりと、イイ勉強になる。
実際、雪崩に遭遇したら全員で捜索に当たりそうだが、やはり二次雪崩リスクやしっかり回りを見て的確に指示を出すリーダーの役割など、もしいつも同じメンバーで行動するのであれば普段からそういった動きが取れる体制(意識)を持っていると、もっとチームとして結束力がとれるだろう。
普段なかなかここまで実践出来ないので、とても有意義な時間をとって下さった、北東北雪崩事故防止研究会の皆さん、講師山岸さん、参加された皆さん本当にお疲れさまでした。

by番長

マイタケ採り

2010-10-02 14:44:56 | 
キノコの時期がやって来ましたね~今年も近所のアノ場所に行ってきました。
昨年は遅かったコトもあり収穫には至りませんでしたが果たして今年は!?


どうやら今年も遅かったみたい・・・見て分かるように無残に腐りかけたマイタケを見つけるコトに・・・
あと1週間か10日早めに着とけば収穫出来ましたね・・・残念


見事なミズナラの巨木、この根本にも採られたような、白い菌だけのようなアトもあったし・・・それでもこの地にあるコトがわかっただけでも今日は収穫でしたね。
去年、大収穫を得た山葡萄はまだ青かったので、またの機会に。

早朝から山に入り、朝陽が射しかかる頃、
キノコのつややかな表情を引き立たせる苔の森・・・いいですね。

だんだん自分の場所を掴んできましたよ、また来なきゃね。

by番長

バンフマウンテンフェスティバルin仙台

2009-11-28 23:22:37 | 
今年もこの時期がやってきました。
世界各国のアウトドアフィルムの祭典が仙台で行なわれました。
仙台は先シーズンに続き2回目、今回は会場も大きくなり活況を呈しておりました。
年々レベルも上がってきており、今シーズンはかなり面白かったです。
自然環境に対してさらに考えさせることもありとても良い時間でした。

さらに自分で出来る試みはやれる限りやろうと再認識しました。
最後のアラスカの内容l、Red Goldはサケの遡上と、そこに作ろうとしている鉱山開発をテーマに挙げ、自分の百姓とダブるところありかなり感銘をうけました。
なんとなく、自分の行く末が少しづつ開けてきた感じがします。

RST、K太お疲れさんでした。

天然まいたけ~3

2009-09-26 21:38:26 | 

さて、今度こそ!
と意気込み山に分け入ったが…、
う~、またちび舞茸でしたー!



他に、こんなちび舞茸や…、


また、こんなちび舞茸も!

今年はどうやら、ちび舞茸の当たり年のようです 泣。
ま、大凶作よりはましかな。

山は他に、カヌガ(ブナハリタケ)やボリ(ナラタケ)の当たり年かもしれません。

今日はこんなカヌガの大群生に出くわしました!



さて、山は秋のご馳走以外にもこんなものも提供してくれます。
沢の石をよーく見ると…、二枚貝の化石。
こんな奥羽山系の山の中も、数万年前は大海原だったんですねえ。
この宝の山が大海原か…。想像もつきませんよね。

会長





クラブ山行@鉱山跡 【1】

2009-01-04 02:03:26 | 
久々の山は弱層テストから始まった。
山に入るたびに常に行なうテスト、しかし、今シーズンは初となる。

雪崩を誘発する位置では無いことを確認し、スコップで積雪断面観察の雪柱を掘り出す。
断面を掘り出し、まずはコンプレッションテストの前に積雪硬度の評価を行なう。
fist(コブシ)、4finger(4本指)、1finger(1本指)、pencil(ペン)、knife blade(ナイフ)の5種類の判断基準でテストを行なう。(写真中央、観察断面上部から下に向けてなぞるように手で押して行く)
その後、スコップを使い雪柱上部を叩き、振動によりズレが生じた断面を観察するコンプレッションテスト。(掘るだけ、手首、肘、肩、体全体の5評価)
テストの結果、決して完璧なコンディションとは言えないが、斜面を選び滑るにはほぼ問題無いと判断した。

しかし間違って欲しくないのが、テストをしたことで安全が確保されたと言う訳では無く、あくまで判断の基準にしか過ぎません。
その辺を錯覚する事の無いようにして下さい。
テストはほんの少しの時間で出来るし、その時その時、雪の状況は変化しています。
昨日と今日は同じではありません。


慣れ、過信を無くし、謙虚な姿勢で雪山と向き合うことを心がけて、羅須地人クラブの09シーズンは始まりました。

BY 番長