マリリンの映画日記

エッセイスト瀧澤陽子の映画ブログです!新作映画からオールドムービーまで幅広く綴っております。

「ゴーストライダー 」(ハーレーダビッドソンとディープインパクトが走った!)

2007年02月24日 | 映画
 ニコラス・ケイジは本当に多彩な俳優である。ほんの少し前、「ワールドトレードセンター」で9.11のテロに巻き込まれ、生死を彷徨ったレスキュー隊員の生還を生々しく演じてくれたと思ったら、今度はお化けのライダーになってダビッドソンを猛スピードで転がしていた。

 ニコラス・ケイジはハリウッドきってのコミック通らしく、原作「ゴーストライダー」の主役はどうしても彼がやりたかったそうだ。炎のバイクにまたがり、ドクロ顔で、闇の悪魔や極悪犯罪者をボカスカ倒すヒーロー。

 スパイダーマン、スーパーマン、バットマンなどなど、あまたいるヒーローの中でゴーストライダーはかなり異色で一線を画している。なにしろ極悪人を発見すると、その極悪人の背後に、犠牲になった被害者たちの阿鼻叫喚や魑魅魍魎が見えるのだ。極悪人はゴーストライダーの魔力で、かつての犯罪の犠牲者たちの味わった地獄のような苦痛を味わい、これでもかと思い知らされて、命果てていく。


 エンターティメントととしても十分満喫できる作品であるが、それだけでなく、この映画には数々の洒落たシーンが登場する。

 1つはハーレーと一頭の馬が一緒に走るシーンである。このシーンは実に圧巻で、まるで、ディープインパクトとハーレーが炎に包まれながら、猛スピードでマッチレースしているみたいな迫力なのだ。馬とハーレーが一緒に走る映画なんて今まで見たことない。競馬好きの私はワクワクしてしまった。

 2つ目はゴーストライダーが魂を売る相手メフィスト役がピーター・フォンダであるこどだ。父上は往年の大スター、ヘンリー・フォンダ。姉上は演技派のジェーン・フォンダはあまりにも有名。

 ピーター・フォンダを世に出したのが「イージーライダー」(69年)である。あのキャプテンアメリカもかなり老けてしまったが、バイクのハーレーが主役でもあるこの作品にはぴったりで粋なキャスティングだった。
 
 3つ目が挿入曲。な、な、なんと私の大好きなヘヴィーメタルの権化、オジー・オズボーンの「クレイジートレイン」が流れているではないか!!!!。あの伝説のギタリスト、ランディ・ローズのソロが始まる前でシーンが変わってしまったのは残念であったが、「クレイジートレイン」が流れて、興奮で体温が3度ほど上昇した。


 たくさんの魅力がつまった面白い映画だとつくづく感心していたら、2月16日、全米オープニング週末成績、ナンバーワンになったそうだ。どう凄いのか、数字に弱い私だが、ナンバーワンならなんでも凄いのでは!


監督 マーク・スティーヴン・ジョンソン

主演 ニコラス・ケイジ エヴァ・メンデス ウェス・ベントリー ピーター・フ   ォンダ

配給 ソニーピクチャーズエンタティメント  アメリカ映画

公開 3月3日~

 


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