マリリンの映画日記

エッセイスト瀧澤陽子の映画ブログです!新作映画からオールドムービーまで幅広く綴っております。

『世界一キライなあなたに』

2016年09月30日 | 映画

 

「ラブストーリー」というキャッチコピーの作品に触手が動かなくなったのは、年老いてきた証拠なのである。

年を取れば取るほど、実はラブストーリーを見て、心身ともに活性化すべきなのかもしれない。

ただ、あまたあるラブコメの陳腐なからくりの作品には辟易しているので、できれば、上質なラブコメに出会いたい。しかし、そんな作品を探すのは至難の技である。

やっと探した。『世界一キライなあなたに』である。

プレスシートには「女性が喜ぶ要素が満載」とか、「今年世界で最もヒットしたラブストーリー」と謳われている。

確かに甘いラブストーリーであるのだが、そこに組み込まれている重いテーマは、ラブストーリーという括りだけではないところが最大の魅力である。

愛する人が事故で車椅子の生活になったら?いや、これは若い人だけにはとどまらない。高齢化の日本であるからこそ、この問題は痛切に絡んでくるのだ。

「生」は選ぶことができないが「死」は選ぶことができる。

そんな重い選択を抱えた、確かに上質なラブストーリーなのである。

 

10月1日公開

【監督】シーア・シェアイック

【出演】エミリア・クラーク  サム・クラフリン

 



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