マリリンの映画日記

エッセイスト瀧澤陽子の映画ブログです!新作映画からオールドムービーまで幅広く綴っております。

地上5センチの恋心

2008年03月07日 | 映画
3月7日発売の女性誌「GRACE」(世界文化社)4月号の「今月のご招待・映画」欄に仏・ベルギー映画「地上5センチの恋心」の映画コラムを書いています!


「宝石をちりばめたように輝く平凡な主婦の人生の万華鏡」というタイトルです!

ジョセフィン・ベーカーの歌とロマンス小説を愛する未亡人に、ある日思いもかけないハッピーな出来事が起こります。

「幸福を与える人は、自らも幸福になれる」そんなポジティブなロマンチックコメディです。

 主人公を演じているのがカトリーヌ・フロ。フランスを代表する演技派女優です。この作品以外にも4月公開予定の「譜めくりの女」というミステリーにも出演しています。

 「GRACE」4月号は創刊1周年記念号ということで、紙面も新鮮でますます充実しています。本誌には「39歳からのオードリー・ヘップバーン」という特集記事も載っています。オードリーファンには必見です!是非ともお買い求めいただけるとうれしいです!よろしくお願いします!
GRACE(グレース)公式サイト

 常々映画館の入場料が高いことに怒っている私ですから、どうせお金を出して映画を見るなら、見て得した気分になれる映画をご推薦したいといつも思っています。全ての映画がワンコイン(500円)で見れるようになったら、もっと映画が身近になり、よりたくさんの人たちに映画の素晴らしさが伝わり、興行収入だって伸びると思うのですが…。

 例年なら、この時期にはアカデミー賞を受賞した作品が注目されますが、今年のアカデミー賞受賞の中で納得ができたのは、今のところ「エディット・ピアフ~愛の讃歌」のマリオン・コテイヤールの主演女優賞だけでした。「「潜水服は蝶の夢を見る」のジュリアン・シュナーベルが監督賞、「告発のとき」のトミー・リー・ジョーンズは主演男優賞にノミネートされましたが、共に受賞にいたりませんでした。ジュリアン・シュナーベル監督は「バスキア」で注目してただけに、今回の「潜水服は蝶の夢を見る」ではその才能を開花させた良作だと思っていたのに残念でたまりません。

「告発の時」はイラク問題をテーマにした父と息子の物語で、今までにないイラク戦争への切り口で感動しました。主役のトミー・リー・ジョーンズの演技には脱帽。「クラッシュ」でアメリカのマイノリティにスポットをあてたポール・ハギスが監督しているからこその逸品でもありました。

 多数の賞に輝いたコーエン兄弟の「ノーカントリー」や助演女優賞を取った「フィクサー」には全く心が動きませんでした。あ、これからご覧になる方は私の感想は無視してください。好みは人それぞれですから…。

 春一番が吹き荒れ、本格的な春がもうそこまで来ています。と言っても春は新しいことの始まりの季節なので、楽しい反面不安もつきものの季節です。私もこの季節にはおつむがちょっとヤバくなります。(笑)

ですから、「地上5センチの恋心」でも見て、元気になって、前向きに生きていきましょう!お互いに。


地上5センチの恋心公式サイト

シネスイッチ銀座などで公開中!

監督・脚本
エリック=エマニュエル・シュミット

出演
カトリーヌ・フロ
アルベール・デュポンテル
ファブリス・ミュルジア
ジャック・ウェベール
アラン・ドゥテー