昭和遺産「万代シルバーホテル」
新潟交通の商業エリア「万代シテイ」
万代シテイバスセンターと共に建つ旗艦ビル
「万代シルバーホテル」のフォトエッセイ。
・撮影日 2018年7月17日~18日
▼ 新潟到着
新潟交通高速バス
新宿バスタ13:30発
万代シテイバスセンター19:17着
定刻に到着
万代シテイのシンボル
夕焼けにそびえる「レインボータワー」が迎えてくれる。
バスセンター1階から撮影
向かい側にホテルの入口が見えている
▼ 万代シルバーホテル へ
ホテル1階より、向かい側にバスセンター入り口が見える。
真っ赤なマットがホテルへのアプローチ
ステンレスの輝きは、昭和の証し。
地方のホテルに行くと
レストランにもホームページにも置いていないお得なメニューが、
エレベーター内にのみ掲示されていることがよくある。
今回もチェックを忘れない!
4階フロント
フロント前 ロビースペース
4階から3階・2階へと通じる階段。
赤い絨毯が、雪国のホテルによく合う。
▼ 客室へ
最上階の10階にルーム・アサインメント(割り当てられる)
客室フロアは、昭和らしさを大切にしたノスタルジックな雰囲気を演出。
エレベーターホール横に設えられた売店コーナー
いよいよ客室へ ドアを開ける
スタンダードダブル(19平米)
客室内の壁の全面が薔薇の壁紙
ホテルのホームページで確認するかぎり…このコーディネイトのタイプはスタンダードダブルのみ。
他の部屋はオーソドックスなナチュラルホワイト系です。
この薔薇の迷宮ルームのコンセプトは何なのか?
英国風アンティーク・ローズをモチーフにしただけなのか?
それとも…
それは各々の解釈にお任せします。
細部に至るまでご覧ください。
ぐるり一周しました
BGMのスイッチを入れると、ハワイアンが聞こえてきた。
最上階10階客室からの眺め
夏の夕暮れに染まる「万代シテイ」
万代シテイ(ウィキペディア) によると、
1973年にバスセンター開業
1975年にホテル開業と記されている。
開業当時では最高の景色だったろう。
万代シテイ全景
昭和のオシャレ雑誌から切り抜いたような?
タカラのリカちゃんハウスのような…
それとも正統派、英国アンティーク調なのだろうか?
奥が深いダブルルームの紹介でした。
これ以上の大人の推測はご想像にお任せするとして…
次に参ります。
▼ 西洋料理屋 ダンスィングドール
フロントのある4階に
ロビー、サンセットラウンジ、そしてこのレストランが同フロアに並ぶ。
今から10年くらい前の雪深かった冬に初めてこのホテルに泊まった。
その時は朝食で利用したレストランだったが…
あまりにも印象に残る屋号だった。
ダンスィングドールという屋号のみならず、このレストランの紋章が…
↓ これです
まさに!ダンスィングドール!!
このエンブレムマークのデザインに見入ってしまったのだった。
前回泊まった時に、朝食で出されたお箸の…この箸袋を記念に戴いてきたのだ。
いったいどんな意味があるのか聞いてみたい。
んで、今回のホテル利用で、きっとあるだろうペーパーコースターとかペーパーナフキンとか、レストラン案内リーフとかを戴いてみようと思ってウェイトレスの方に聞いてみたのだが…
「もうありません」と返事が…
万代シルバーホテルと記された他レストラン共通のコースターに代っていて、ダンスィングドールのロゴやエンブレム入りのモノは廃止されたようだった。
残ったのはこの箸袋1枚だけとなってしまった。
今回は夕食にダンスィングドールを利用 (←クリック)
ホームページにはバイキングやフェアメニューなどを勧めているのみでしたが、アラカルトメニューやセットメニューなども豊富にある。
ひと通りメニューを見て、来るときにエレベーター内で見た「1500円メニュー」を聞いてみた。
やはりレストランメニューには載っていないそうで、口頭で注文するしかないそう。
これを言わないと2000円の代金になるそう。
この手のシステムのホテルって、結構多いんですよね。
ミネストローネ(1500円メニュー)
ワンプレート・メインディッシュ(1500円メニュー)
・ハンバーグと目玉焼き
・白身のフライ タルタルソース添え
・オクラ等温野菜とポテトフライ
サラダとライス
業務用の既製品はひとつもありませんでした。
スープもハンバーグも白身フライも、
そしてタルタルソースもすべて手作りだと食べてみてわかる。
他のメニューも食べてみたいと興味が湧いてたまらなかった。
例えば朝食ビュッフェも、手絞りのジュースをライブで提供していたり定評がある。
高級ホテルでも高級な業務用既製食材を使っているぐらいだから、ダンスィングドールは優良かつ良心的なレストランだと思う。
食後の飲み物(1500円メニュー)
アイスコーヒー
翌朝、執念で探しました、どこかにあるんじゃないかと…
そして見つけた!!
真の『ダンスィングドール』の紋章を!!
もうこれしか残ってないみたいだわ。
目立つところに設置されているにもかかわらず…誰の眼にも止まっちゃあいない。
こうして見るたびに思うのよ
「なんでダンスィングドールやねん」と…
しみじみそう思ってしまうんよ。
「なんでやねん」
「たれか知らぬのか!」と。
滞在中、何度となくホテルの方に聞いてみようと思ったんですが…
出来なかった。
▼ サンセットラウンジ
夜も、ホームページには載っていない安価なアルコール類セットメニューがあった。
次回は利用したい。
大きな窓と吹き抜け、そしてシャンデリアが、新潟の老舗ホテルを印象づける。
10時のチェックアウト後、サンセットラウンジでケーキセットを注文する。
万代シテイのシンボル「レインボータワー」の解体が発表されたこの時期の限定商品。
レインボーロールケーキを賞味し、今回の宿泊を締めくくる。
帰りは、向かいのバスセンターから新潟空港行きのリムジンバスに乗る予定だ。
万代シテイの昭和の長い歴史は地元新潟の方でないと解らない。
新潟交通と万代シテイと万代シルバーホテル。
大手バス会社では、このような商業施設とバスセンターを組み合わせた大型ハブ・ステーションを市街地に構えている。しかし人口減少と生活導線の変化と…そして施設自体の老朽化で、古いものは取り壊されたり建て替えられたりしているようだ。
バスセンターとホテル。
鉄道駅とホテル、とはまた違った旅情を感じる。
最後に万代バスセンターの様子を見て終わります。
ホテル入口から、向かいがバスセンター。
▼ 万代バスセンター
左が「万代シルバーホテル」
右が「万代シテイとバスセンター」
2階をつなぐペデストリアンデッキから見る。
新潟まつりの提灯
万代シテイ2階屋上から見る万代シルバーホテル
4階・5階の黒いガラス張りの部分がサンセットラウンジの吹き抜けだ。
万代シテイ2階
平日の午前中、誰もいない。
バスセンター1階と2階をつなぐエスカレーター上より
バスセンター1階コンコース
バスセンター1階から天井を見上げる
赤いビニールのひさし(庇)
ひさしの内側には花の群れ。
薔薇の部屋を思い出すが…よくみたらハイビスカス…?
そんなわけはない。
花と葉の形から調べてみると、たぶんヤマツツジだろうと思う。
バスセンター1階の乗降場の脇
言わずと知れた名店
万代シテイ・グループ内で一番有名な飲食店
そして新潟で一番有名なカレーライスの店でもある
「名物 万代そば」
今回はホテルでの朝食をやめて、こちらのカレーを戴いた。
朝8時からの営業で、券売機には20人くらいの人が並んで開店を待っていた。
大中小の中で、みんな小サイズのカレーを注文してたので僕もならって小サイズにする。
小サイズで十分に一人前の量だった。
地元の味、きっと子供の時から食べていたら、故郷のなつかしい味に思うんだろうな。
ラストはこの1枚
万代シルバーホテル10階客室より撮影。
「ありがとう レインボータワー」の言葉が。
シリーズ『バスセンター&ホテル』
第1弾 新潟交通「万代シルバーホテル」
第2弾 熊本交通「熊本交通センターホテル(閉館)」
第3弾 名鉄バス「名鉄グランドホテル」
▼ 悲報追記・2019年4月1日
写真・ホテルホームページより
2019年3月中に、薔薇の部屋「スタンダードダブル(19平米)」は、
「スタンダードツイン」に改装されてしまい… 完全消滅 致しました。涙
僕の友人が泊まってみたいと、ネット予約を試みるも見当たら無いというので、
おかしいな?とホテルに問い合わせた次第です。
2018年7月の宿泊時は、このホテルHP写真にありますような、
1970年代の「新婚さんいらっしゃい」に出てきそうなソファではなく、
普通のチェアの部屋だったので…
次回の訪問時には、このレトロなソファに座ってみたかったが。
願い叶わず…無念でなりません。
昭和の高度成長期に産まれ、平成を全うし、
新たな時代…令和にまで一歩届かず。
サイキックの眼 ヤマモト・コージ