ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年十二月二十一日]

2009年12月21日 | fine arts
寒波です。良い天気ですが、寒いですね。今日は横浜へ今年、最後の墓参りに行ったついでにそごう美術館へ。そして、その足で銀座へ向かいギャラリーを見て廻りました。

1077) 院展 再興94回 於: そごう美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
歴史と権威のある日本画の公募展。展示は全国に巡回して行われていますが、日本美術院を興した岡倉天心氏の出身地、ここ横浜での「院展」を見るのが、ここ数年、自分の楽しみのひとつになっています。現代に於いて活動している多くの作家の作品を見れて、変化して行く日本画の技法や作風を感じ取ることが出来ますね。今回も先日他界された平山郁夫氏の作品を筆頭に素晴らしい作品の数々が並んでいました。中でも同人作家の伊藤髟耳氏によるポップ・アート日本画と言える様なパステル調の色使いが印象的な「たたずまい」や雷光を描いたダイナミックな墨絵の田渕俊夫氏「惶」などが目を惹きました。他にも良い作品が多々ありましたが、自分はやはりどちらかと言えば正統派の作品へ興味が湧きます。

そごう美術館 → http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/index.html

1078) 「MESSAGE 2009」展 於: コバヤシ画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
当画廊に出展されている数々の作家の方達による小作品が並んだオムニバス展示です。小さいながらも各作家の想いが込められていて、小さい分、愛着感が高まる気がしますね。岡村桂三郎氏、袴田京太朗氏、山本聖子女子等の作品が気に入りました。特に袴田氏、いつものアクリル板を貼り合わせて削り出したものですが、小さいのでカラフルが際立って見えて印象的な作品です。

コバヤシ画廊 → http://www.gallerykobayashi.jp/

1079) 伏見行介写真展 Episode 鈴木礼央奈 禿恵の場合 於: キャノンギャラリー銀座
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
普段、女性を撮ったグラビア的な写真展へはほとんど行くことがありませんが、近くまで来たので寄ってみました。写真誌「CAPA」に掲載された伏見行介氏による鈴木礼央奈さんと禿恵さんを撮影した写真の数々。雑誌サイズではなく、大きくプリントされた写真は被写体の存在感に溢れ、とても魅せられるものでした。こんな写真展も良いものですね。

キャノンギャラリー銀座 → http://cweb.canon.jp/gallery/ginza/index.html

1080) 中村明弘写真展 時空のスパイラル・熱海 於: 銀座ニコンサロン
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
ごった煮感溢れる熱海のちょっとおかしな風景を撮影した写真展でした。面白いのですが、ちょっと斬新さは感じられず、この手の写真に食傷気味の自分です。

ニコンサロン → http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/index.htm

1081) 森馨 人形展 [Maiden baroque] 於: ヴァニラ画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
エロティックな人形とそれらをいろいろなシチュエーションで撮った写真作品の展示です。脈々と受け続けられる人形愛の美学、そこには人間が持つ精神性の危うさと秘めたる感情が潜んでいますね。森馨氏による人形もその際にあると思います。耽美で危険な香りを放っていました。

ヴァニラ画廊 → http://www.vanilla-gallery.com/

1082) 広告批評展 ひとつの時代の終わりと始まり 於: ギンザ・グラフィック・ギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
30年の歴史に幕を閉じた「広告批評」誌の足跡を辿り、また各時代の話題となった広告、時代背景が紹介されていました。広告は時代を映す鏡のひとつと言えるでしょう。バブル期、そして現在の様な不況、世間の状況が反映されています。そんな広告に着眼し、時代と共に切って行った「広告批評」の存在はエッジ感が溢れていたと思いますね。テレビ広告の名作VTRや本誌バック・ナムバーが見られる興味深い内容でした。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー → http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/index.html

1083) 「手ぬぐい TOKYO」200人のクリエイターによる200の提案 於: クリエイションギャラリーG8+ガーディアン・ガーデン
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
去年はビニール傘で今年はクリエイター200名がデザインした手ぬぐいの展示、チャリティー販売会です。細長い画面を巧く活用してイラストを描き、デザインをした手ぬぐいの数々、とても楽しさ満載でした。自分としてもいろいろ気に入った作品があったので購入しようかと迷いましたが、そうやって購入した手ぬぐいが家にわんさかあるので、今回は見送り、写真のカタログの方にしました。カタログだと画面は小さくなってしまいますが、全作家の作品を繰り返し見ることが出来ますから。自分が特に気に入ったのは、毎度のユムラタラ女史と阪本トクロウ氏による手ぬぐいでした。

リクルートの2つのギャラリー → http://rcc.recruit.co.jp/

1084) 東京国立近代博物館所蔵 工芸名品展 於: 和光ホール
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
出展されていた作品のほとんどを今までに東京国立近代博物館 工芸館で見たことのある品々でしたが、いろいろな分野の工芸品をこれだけまとめて見る機械はなかったので、感動いたしました。陶磁、ガラス、漆工、金工、木工、竹工、染色、人形、意匠、各分野に於ける重要無形文化財保持者の方々による匠の技、素晴らしいとしか言い様がありません。日本文化はこの凄い技の数々を絶やさず引き継づけなけらばならないと思いますね。

1085) 色鍋島 今右衛門の世界展 - 名窯のたゆまぬ歩み 於: 和光並木ホール
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
こちらは現代に受け継がれている「色鍋島」を作り続けている今右衛門氏の作品と歴史を紹介し、作品の販売を行っている催事です。やはり伝統の技は素晴らしく、その技を守り続けていることは重要なことでしょう。色鍋島は本当に美しくて欲しいと思いますが、まぁ、手は出せませんね....。でも、見ることが出来るだけでもありがたいです。前述の展示を含め日本人の技は凄いなぁ、と改めて感心しきりでした。

銀座・和光 → http://www.wako.co.jp/main

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今日の美術展 [平成二十一年十二月二十日]

2009年12月20日 | fine arts
身体はほとんど復調。ですが、大事を取って出掛けるのは近場にしました。

写真は東京オペラシティ・サンクンガーデンでクリスマス・ツリーを見上げる “Singing Man (最近は唄ってませんが....。[ジョナサン・ボロフスキー氏作])”。街にはこれでもかと言うほど無駄なクリスマス・イルミネーションが溢れている中、此処のツリーは正統派に近いもので自分にも好感が持てますね。

1073) ヴェルナー・パントン展  於: 東京オペラシティアートギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
デンマーク生まれの家具・空間デザイナー、ヴェルナー・パントン氏の回顧展。カラフルでポップ、60~70年代に於ける近未来的な斬新なデザインによる家具やスペースの数々は、ハイ・センスでアトミック的です。まるで昔のSF映画の一場面の様でした。パントン氏がデザインした部屋全体が家具状になっている空間を再現したコーナーでは実際に座ったり寝ころんだり出来て展示方法に趣向が凝らされていました。ただ、パネルの展示方法は頂けなかったですね。スタイル的には良いのかと思いますが、ひとりずつしか見れないのはどうかと。しかしながら、パントン氏の奇抜な発想、そして、それを具現化し製品にしていることには驚かされました。

1074) 住田大輔展  於: 東京オペラシティアートギャラリー 4Fコリドール
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
若手作家の作品を買い入れ、展示するプロジェクトの住田大輔氏編。住田氏の作品は幻想的でアニメ映画の一場面を切り取ったかの様な絵画ですが、柔らかなタッチと色彩ながら、その画面からは何となく不穏な感覚を受けます。そこには人の不安定な内面の心情が表されている様に感じました。

1075) 奥山民枝 収蔵品展031 於: 東京オペラシティアートギャラリー 4F
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
併催の収蔵品展、奥山民枝女史による作品展がなかなか見応えがありました。人の皮膚を描いたのかと思わせる様な筆致による絵画の数々は何となく薄気味悪くエロティックさを感じるものの、何処か惹かれてしまいます。今回、展示された作品の中では鉛筆で描かれた暖かみを感じる小作品のシリーズ「手のなかのいのち」が特に気に入りました。

東京オペラシティアートギャラリー → http://www.operacity.jp/ag/

1076) コープ・ヒンメルブラウ 回帰する未来 於: NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丁
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
1968年にウィーンで設立された建築設計事務所、コープ・ヒンメルブラウが提案する人体を使うインスタレーション「建築的実験」の展示です。う~んっ、自分としては、あまり興味が持てませんでしたね。気になった方は実際に体感しに行ってみて下さい。面白いかもしれませんよ。しかしながら、このインスタレーションは建築や人々の生活に一体、どの様に反映されるのでしょうかね?

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] → http://www.ntticc.or.jp/index_j.html

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今日の美術展 [平成二十一年十二月十九日]

2009年12月19日 | fine arts
今日も良い天気。風邪は大分、快方へと向かっております。で、ライヴ仕事の前に展示をサクサク見て廻りました。

写真は赤坂の重機景。壮観でした。カックイイ!!

1069) 野間記念館の名品 於: 講談社野間記念館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
講談社が100周年を迎えた記念の展示。素晴らしい日本画のコレクション、当社が出版した書籍に使用した有名画家による絵画、当社の雑誌『小説現代』の表紙絵を創刊以来描き続けている画家・村上豊氏の作品群の中から選りすぐりの名品が多数並んでいました。やはり自分は横山大観氏の作品を筆頭に数々の秀逸な日本画に惹かれましたね。

講談社野間記念館 → http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp/

1070) 篠原愛展「少女たちへ」 於: GALLERY MoMo Ryougoku
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
少女を描いた危うさたっぷりの絵画の数々。生々しさを持ちながら無機質感も漂う画面、現代社会に於ける少女達の内に秘めた感情を表しているかの様です。女子ならではの絵画ではないでしょうか?! 精緻に描かれた筆致、技巧も注目です。

GALLERY MoMo → http://www.gallery-momo.com/

1071) カンノサカン hunch 於: ラディウム-レントゲンヴェルデ
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
漆黒の湾曲した凸レンズ場の円盤にパール・ホワイトで描かれた緻密な抽象画。それは、何だか機械の一部分の様でサイバーチックでありながらも、動物の骨が集積されたか、にも見え不思議な雰囲気のある作品でした。

ラディウム-レントゲンヴェルデ → http://roentgenwerke.com/index.html

1072) プレゼントは雨の後ろ 三木サチコ 於: CASHI
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
涙をテーマとする独特の美しい質感を持った子供の様な人型をした三木サチコ女史による立体作品。今までに見た作品は「涙」をモチーフにしているだけあって物悲しさを感じるものでしたが、今回の新作は、そんな哀愁感とともに楽し気な雰囲気があります。そして、その人型のものには雌雄 (?!) があることに気が付きましたね。何となくグロテスク感も漂うそいつ等には妙に惹かれてしまうのは何故でしょうか?

CASHI → http://cashi.jp/jp/

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野間記念館の庭には花梨や甘夏 (?) の実が沢山、実っていました。

今日の美術展 [平成二十一年十二月十八日]

2009年12月18日 | fine arts
寒いながら穏やかな冬の日でした。外出中、だんだんとダルくなり、風邪っぴきです。たぶんインフルエンザではないと思いますが....。2年以上は風邪になっていなかったので、久々ですね。熱と咳は出ていませんが、咽が痛くて身体が鈍より、涙目になってます。

1066) 浮世絵の雪景色 於: 太田記念浮世絵美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
雪景色が描かれた浮世絵名品の展示でした。雪もまた、江戸時代の情緒を彩る素敵なモチーフのひとつですね。浮世絵の江戸、そして全国の名所に於ける雪景色はとても趣深いです。特に今回、多数出品されていた歌川広重氏による作品は絶景ばかりでした。雪が降ると何かとやっかいですが、やっぱり雪もイイもんです。最近は東京で雪が降る機会が減っていて少し残念かな?!

太田記念浮世絵美術館 → http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/index.html

1067) ユートピア 描かれし夢と楽園 於: 出光美術館 自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
ユートピア=楽園と言うかなり大きなテーマで括られた展示。そのテーマの許、多くのおめでたいものが描かれた画面の作品が並んでいました。特に屏風絵に目を惹くものが多かったです。なかでも俵屋宗達氏の描いたと言われる「四季草花図屏風」と酒井抱一氏の「十二カ月花鳥図貼付屏風」、琳派の二点は絶品で、とても魅せられました。とにかく吉祥にちなんだものは良い気が流れていると感じますね。

出光美術館 → http://www.idemitsu.co.jp/museum/

1068) neoneo展 Part 2 [女子] ネオネオ・ガールズは、自ら岩戸をひらく 於: 高橋コレクション日比谷
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
10/18に訪れた男子編に続く、今回は女子編。前回はちょっと散漫なイメージがあったのですが、今回も....。まぁ、この手の現代アートのオムニバス展示では、致し方ないのかもしれません。で、総じて感じたのが、女子力は力強いな、と。岩戸をひらく、本当に現代では外へ向けてのパワーは女史の方が強いのでは!! 展示作品の中で印象に残ったのは、藤田桃子女史の作品。その禍々しい画面は会場の中で異彩を放っていました。藤田桃子女史は自分が気にかけている作家のひとりです。

高橋コレクション日比谷 → http://www.takahashi-collection.com/

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「和樂」

2009年12月17日 | books
今日はいろいろと用事をこなしている内に出掛けるタイミングを逸してしまいました。銀行へ行く途中で寄ったご近所の古本屋さんで「和樂」(写真) を2冊購入。この雑誌、前々から気になっていたのですが、定期購読しないと購入出来ないので、なかなか手を出せないでいました。こうして古本ながら美本を安価で入手出来たのは嬉しいですね。タイトル通り「和」の趣を紹介する冊子で自分好み。今回購入したのは伊藤若冲氏と尾形光琳氏の特集号、ゆっくりと楽しみたいと思います。やっぱり古本屋の文化って言うのもイイもんですよ。またチェックしに行こうっと!!

和樂 → http://www.waraku-an.com/

今日の美術展 [平成二十一年十二月十六日]

2009年12月16日 | fine arts
やっぱり寒いですね~っ。今年一番の冷え込みだったそうですが....。でも、何となく身体が馴れてきた様に思いますね。これから、もっと寒くなる訳ですから。で、今日は打ち合わせの後に展示に訪れました。そんでもって、今日も写真ネタが見つからず、ゴメンナサイ。

1064) 根津青山の茶の湯 初代根津嘉一郎の日とと茶と道具 新創記念特別展 第2部 於: 根津美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 乙
青山 (セイザン) と称された実業家・初代根津嘉一郎氏がした蒐集した銘品の数々を氏が催した茶会になぞらえての展示です。その時々に使用された茶器と茶会にまつわる品々、本当に見事なものばかりでした。まさに様式美の極みでしたね。自分が言うのも何ですが、よくぞここまで集めたなぁ、と感じました。この特別展の他に蒔絵作品の展示も素晴らしいものばかりで魅せられましたよ。

根津美術館 → http://www.nezu-muse.or.jp/

1065) タイポロジック 文字で遊ぶ、探る、創る展覧会 於: 日本経済新聞 SPACE NIO
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 戊
自己不満度 - 甲
自己関心度 – 戊
自己推薦度 – 戊
自己趣味性度 – 戊
タイポに関する展示と言うことで勇んで行きましたが....。散漫な内容、何の興味も湧きませんでした。

日本経済新聞 SPACE NIO → http://www.nikkeinio.com/

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今日の美術展 [平成二十一年十二月十五日]

2009年12月15日 | fine arts
今年も残す処、はや半月となりました。やらなくてはならないことがダダ残りです....。果たして無事に新年を迎えることが出来るのでしょうか?! で、今日はあまりの寒さで写真ネタを見つけるの忘れてました! すいません。

1059) 少女の友展 日本で最も愛された少女雑誌 於: 弥生美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
明治四十年から昭和三十年まで刊行された少女雑誌「少女の友」の全貌を紹介したかの様な展示です。本誌上で活躍された多くの画家による夢があり叙情的な挿絵の数々や手作業により作られた愛を感じる付録などが沢山並び、とても見応えがありました。また、その時々の時代背景も分るの興味深いです。やはり少女雑誌は永遠の “乙女の浪漫” ですね。

1060) 安野モヨコ展 レトロモダンな世界 於: 弥生美術館3階
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
漫画家でイラストレイターの安野モヨコ女史の作品展です。ポショワールと言う紙を型抜きし、その上から色を塗る技術を用いて描かれたイラストはレトロな味がありながらも今っぽい、何だか現代に於ける乙女の浪漫ですね。技法に関してもとても興味深いものでした。

1061) 夢二装幀事始 – 夢二で見る近代日本装幀のあゆみ 於: 竹久夢二美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
数多く、竹久夢二氏が手掛けた本の装幀を中心に夢二氏に所縁のある作家による装幀やそれらにまつわるものを紹介した展示です。味のある手の込んだ意匠で装幀された書籍は、本当にその外見を見ただけでもワクワクしますね。内容を思い描くことが出来ます。制作に多くの手間と労力、予算を掛けることの出来た昔の書籍、現在では考えられないことですが、それだけ本に対する価値観が高かった訳で、そんな文化は素晴らしいと改めて感じました。

弥生美術館・竹久夢二美術館 → http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

1062) 東京藝術大学大学院美術研究科博士審査展 於: 東京藝術大学大学美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期過程の最終審査である研究発表展です。自分が気になっている日本画家、中村恭子女史の博士論文の発表会に合わせて訪れました。中村恭子女史が蘭の花に何故、こだわって描いているのか、どの様に捉えているかの話、とても興味深いものでしたね。ただ、それを表現するに当って手法としては日本画にこだわってはいないとのこと。自分としては中村恭子女史には日本画の技法も極めて欲しいのですが....。とにかく中村恭子女史の今後の展開には継続して注目したいとは思います。他の研究発表では特に文化財の保存に関する展示に惹かれました。今回、研究発表をしていた学生の方々の中から活躍する作家が産まれるのでしょうか? 楽しみです。

東京藝術大学大学美術館 → http://www.geidai.ac.jp/museum/

1063) TWS-EMERGING 128 寺澤伸彦「Double Awake」 129 モニラ・アルカディリ「The Tragedy of Self」130 石塚智寿「29年生きた魂」 於: トーキョーワンダーサイト本郷
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
毎度の若手アーティスト紹介展示です。刹那的に感じる寺澤伸彦氏の作品、自分の出身地と自身にこだわったモニラ・アルカディリ氏、石塚智寿氏によるかなり重くダークなイメージのペインティング、それぞれに惹かれる点はありましたが、自分はいまいち共感することが出来ませんでした。ちなみにモニラ・アルカディリ氏は前述の東京藝術大学での展示にも出展 (先端芸術表現 - つまり学生です。) しています。
余談ですが、同時開催されている11/21に訪れた「Oコレクションによる空想美術館 第8室「天野・栗原・森元の部屋 – オルタナ (ポスト) モダン2」が展示替えされていました。前の展示よりは興味を惹く内容となっていましたよ。

トーキョーワンダーサイト → http://www.tokyo-ws.org/

今日の美術展 [平成二十一年十二月十四日]

2009年12月14日 | fine arts
かなり寒い~っ....。原チャリ移動には、かなり気合いが必要です。今日はスタヂオ仕事の前に展示に訪れました。やっぱり師走は何だかんだとバタバタしますねぇ~!?

1057) 日々の暮らしに紙モノ少々。展 ~ 倉敷意匠計画室から届いた紙モノあれこれ 於: art-bookshop & cafe
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 乙
展示と言うか岡山県倉敷を拠点に活動する雑貨メーカー「倉敷意匠」が制作している『紙もの』の販売会です。手作り感のあってとても温かみのある、いろいろな紙ものが並んでいました。自分は思わず可愛い柄がプリントされた折り紙 (写真) を購入です。やっぱり紙ものは愛おしいですね。素敵な文化です。

art-bookshop & cafe → http://www.artbook.co.jp

1058) ナカノヨーコ個展 11の伏線 於: ソーン・ツリーギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
メジャー仕事もされているイラストレイター、ナカノヨーコ女史の作品展です。物語を思い起こさせる、ほんわかした雰囲気で創造性を感じるイラストだと思いました。独特の筆致もイイですね。

ソーン・ツリーギャラリー → http://www.thorntree.jp/

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これ! ジャケ #40

2009年12月13日 | musics
今日はイヴェント明けで頭がボーッとしている上に天気が悪かったので家にて過ごしました。本日、会期終了の見たい展示があったのですが....。で、久しぶりにジャケットの紹介を。

カクテルにインコ。色目が鮮やかで目を惹くアルバム・カヴァーですが、よくよく見れば結構、シュールな写真かも?! 何とな~く、物悲しさ感がある様な気がしますね。でも、タイトルや曲目は巧い具合に配置されているデザインだと思います。アルバム・カヴァーは内容とはちょっと外れていますが....。で、内容はビッグ・バンドの演奏による当時のヒット歌謡曲インスト・カヴァー集。なかなか凝ったナイスなアレンヂによる楽曲揃いです。

キング・ヒット・メロディー《第1集》モダン・タッチ歌謡軽音楽シリーズ《その2》/ 楽団ゲイスターズ・プラス・アルファー (東京・キングレコード株式会社 LKF1369) 10吋LP [1963]

本日は横浜で本日は横浜で。

2009年12月12日 | etc.
昨日の激しく冷たい雨模様とは打って変わって、とても暖かで長閑な陽気の一日になりました。今日は一日、横浜でライヴ仕事。空き時間にプラッとしましたが、山下公園周辺は家族連れやカップル、観光客で賑わっていましたね。横浜の空 (写真) もとても穏やかでした。

さて、これから今年最後の “THE 69YOBSTERS” 主催のイヴェント “YOBSETTER DECISION 8” へ皿廻しに行って参ります。深夜0時からなので、この記事を見て、まだ間に合う方は是非、渋谷HOMEへ遊びに来て下さい。