ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年十二月二十四日]

2009年12月24日 | fine arts
写真は今日訪れた “FOIL GALLERY” や “ギャラリーαM” が入っているビルの裏側。表はきれいに改装されているのですが、裏側はもろに昭和感たっぷりで何だか不思議な感じがしました。

1087) いけばな 歴史を彩る日本の美 於: 江戸東京博物館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙
いけばなの成り立ちや歴史、いけばなにまつわるいろいろな事柄を紹介する展示です。いけばなも自分は好きでちょいちょい見に行きますが、ほとんど詳しいことは知らずに鑑賞していたので、今回、様々なことが分って、とても興味深い内容でした。いけばなもまた、奥が深いです。華道の流派「池坊」が所蔵する資料が展示品の中には沢山あり、さすがはいけばなの根源だと思いました。

江戸東京博物館 → http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

1088) 江戸時代の相撲錦絵 ~ 相撲博物館名品展 於: 相撲博物館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
力士や相撲の場面が描かれた江戸時代の浮世絵が並ぶ楽しい展示でした。各絵師が腕を振るい特徴をよく捉えて描いた力士絵は、さぞや江戸の庶民達に人気があったことでしょう。実物をもちろん見たことのない自分でも描かれた力士が頭の中に思い浮かびます。江戸の一大娯楽・スポーツである相撲を垣間見ることが出来ました。

相撲博物館 → http://www.sumo.or.jp/museum/index.html

1089) 変成態 リアルな現代の物質性 Vol.6 金氏徹平 於: ギャラリーαM
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丁
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 –丁
今をときめく若手現代アート作家のひとり、金氏徹平氏による新作展です。様々なガラクタ的品々を積み組み重ねて、その上から白い粉を降らせた、まるで雪山とゲレンデを連想させる様な大きな作品を中心にいろいろなインスタレーションが並んでいました。自分としては、そのゴチャとした感じやものを蒐集すると言う点には共感する処がありますが、金氏氏のインスタレーションは何だか苦手ですね。よく分らないのです。ドローイング作品とかは好きなんですけど....。

ギャラリーαM → http://www.musabi.ac.jp/gallery/

1090) さとうりさ こはち – 闇のうまれは、陽なたに眠る 於: FOIL GALLERY
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
「こはち」と名付けられた豆に顔が付いた様なキャラクターが登場する絵画と立体作品、「こはち」が旅の果てに、陽なたで最期を迎えるというストーリーが展開されています。ヘンテコながら何となく憎めないキャラのこはちはまるで人の思いを表しているかの様。人生は旅ですから。ひとつのキャラとかにこだわり抜いて作り続けた作品は好きですね。

FOIL GALLERY→ http://www.foiltokyo.com/gallery/galleryindex.html

1091) パラモデル個展「ぼくらはモータープール」 於: MORI YU GALLERY TOKYO
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 丙

パラモデルによる新作は、やはりミニカーや玩具等を使用したインスタレーション。その作風はいつも楽しく思えながらも現代社会に対するアンチテーゼを感じるものであるかの様です。楽しさ、面白さを逆手に取っている感じがしますね。でも、子供心で見たら楽しくて嬉しく思える筈、大人の感覚は罪深いのかも?!

MORI YU GALLERY TOKYO → http://www.moriyu-gallery.com/v3/index.php

1092) 三宅砂織 CONSTELLATION 於: Yuka Sasahara Gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
カメラを使わずに印画紙の上に直接物を乗せて感光させる技法を使った写真、フォトグラム作品です。数枚のフィルムに描かれたドローイングなどを使ったモノクロ作品は幻想的ながら、自分にはとても不安さを覚えるものでした。ですが、作風も含めとても興味深く惹かれるものでした。

Yuka Sasahara Gallery → http://www.yukasasaharagallery.com/index.html

1093) 松井冬子下図展 於: 成山画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 – 甲
松井冬子女史の作品に於ける下絵や素描の展示でした。作品の前段階のものながら、かなり違った趣で、より一層の生々しさ、凄み、迫力が感じられます。モノクロと言う点がその雰囲気を際立たせていますね。やはり松井冬子女史の筆致には驚くばかりです。松井ファンには是非、見てもらいたい展示でした。

成山画廊 → http://www.gallery-naruyama.com/exhibition.html

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