ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年十二月十五日]

2009年12月15日 | fine arts
今年も残す処、はや半月となりました。やらなくてはならないことがダダ残りです....。果たして無事に新年を迎えることが出来るのでしょうか?! で、今日はあまりの寒さで写真ネタを見つけるの忘れてました! すいません。

1059) 少女の友展 日本で最も愛された少女雑誌 於: 弥生美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 甲
明治四十年から昭和三十年まで刊行された少女雑誌「少女の友」の全貌を紹介したかの様な展示です。本誌上で活躍された多くの画家による夢があり叙情的な挿絵の数々や手作業により作られた愛を感じる付録などが沢山並び、とても見応えがありました。また、その時々の時代背景も分るの興味深いです。やはり少女雑誌は永遠の “乙女の浪漫” ですね。

1060) 安野モヨコ展 レトロモダンな世界 於: 弥生美術館3階
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丙
漫画家でイラストレイターの安野モヨコ女史の作品展です。ポショワールと言う紙を型抜きし、その上から色を塗る技術を用いて描かれたイラストはレトロな味がありながらも今っぽい、何だか現代に於ける乙女の浪漫ですね。技法に関してもとても興味深いものでした。

1061) 夢二装幀事始 – 夢二で見る近代日本装幀のあゆみ 於: 竹久夢二美術館
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
数多く、竹久夢二氏が手掛けた本の装幀を中心に夢二氏に所縁のある作家による装幀やそれらにまつわるものを紹介した展示です。味のある手の込んだ意匠で装幀された書籍は、本当にその外見を見ただけでもワクワクしますね。内容を思い描くことが出来ます。制作に多くの手間と労力、予算を掛けることの出来た昔の書籍、現在では考えられないことですが、それだけ本に対する価値観が高かった訳で、そんな文化は素晴らしいと改めて感じました。

弥生美術館・竹久夢二美術館 → http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

1062) 東京藝術大学大学院美術研究科博士審査展 於: 東京藝術大学大学美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 – 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 – 乙
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期過程の最終審査である研究発表展です。自分が気になっている日本画家、中村恭子女史の博士論文の発表会に合わせて訪れました。中村恭子女史が蘭の花に何故、こだわって描いているのか、どの様に捉えているかの話、とても興味深いものでしたね。ただ、それを表現するに当って手法としては日本画にこだわってはいないとのこと。自分としては中村恭子女史には日本画の技法も極めて欲しいのですが....。とにかく中村恭子女史の今後の展開には継続して注目したいとは思います。他の研究発表では特に文化財の保存に関する展示に惹かれました。今回、研究発表をしていた学生の方々の中から活躍する作家が産まれるのでしょうか? 楽しみです。

東京藝術大学大学美術館 → http://www.geidai.ac.jp/museum/

1063) TWS-EMERGING 128 寺澤伸彦「Double Awake」 129 モニラ・アルカディリ「The Tragedy of Self」130 石塚智寿「29年生きた魂」 於: トーキョーワンダーサイト本郷
自己期待度 – 丙
自己満足度 – 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 – 丁
毎度の若手アーティスト紹介展示です。刹那的に感じる寺澤伸彦氏の作品、自分の出身地と自身にこだわったモニラ・アルカディリ氏、石塚智寿氏によるかなり重くダークなイメージのペインティング、それぞれに惹かれる点はありましたが、自分はいまいち共感することが出来ませんでした。ちなみにモニラ・アルカディリ氏は前述の東京藝術大学での展示にも出展 (先端芸術表現 - つまり学生です。) しています。
余談ですが、同時開催されている11/21に訪れた「Oコレクションによる空想美術館 第8室「天野・栗原・森元の部屋 – オルタナ (ポスト) モダン2」が展示替えされていました。前の展示よりは興味を惹く内容となっていましたよ。

トーキョーワンダーサイト → http://www.tokyo-ws.org/