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ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

最近の読書 [21 Sep. '07]

2007年09月21日 | books
何だか細々と用事がありまして、今日は美術展へ訪れるタイミングを逸しましたね。

僕を殺した女 北川歩実 新潮文庫刊
北川歩実氏の小説は初めて読みました。かなり凝ったストーリーのサスペンス小説。結構、引き込まれましたね。マーク・コスタビ氏画による表紙絵も素敵です。

↓ 新潮社 ↓
http://www.shinchosha.co.jp/

今日の美術展 [20 Sep. '07]

2007年09月20日 | fine arts
今日はまた夏ですね。イイ感じで暑いです。今日はお初の美術館を訪れました。で、その美術館を運営する醤油メーカー「ヤマサ」のある処の地名が「日本橋蛎殻 (かきがら) 町」、その名の由来ははっきりしていない様ですが、この辺が牡蠣の殻の堆積した海浜であったらしいことから付いたみたいです。日本橋には「小網町」、「小舟町」など昔は浜だった頃の名残の町名がありますね。

青木繁と《海の幸》- 青木繁6作品 @ブリヂストン美術館
まず名作家の傑作を観に行きました。日本人が描いた洋画では最も知られてとも言える青木繁氏の「海の幸」、言わずもがな素晴らしい作品です。一見、未完成とも見える様な荒々しく下書きを残した力強い筆致、凄い存在感、感動しますね。他の作品ももちろん青木氏ならではの筆使い、色彩、素晴らしいものでした。常設展示もここブリヂストン美術館の素晴らしい収蔵作品の数々が並んでいました。ルノワール氏、セザンヌ氏、ピカソ氏、浅井忠氏、安井曾太郎氏.....、国内外の名作家の作品ばかりです。至福の空間ですね。

↓ ブリヂストン美術館 ↓
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

永遠の交響詩展 @ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
前述の通り、醤油メーカー「ヤマサ」が所蔵する銅版画家、浜口陽三氏の作品を中心に展示する美術館です。初めて訪れましたが良い佇まいの美術館でした。今回は浜口陽三氏の作品の他、現在、活躍されている作家5人の方々の作品を展示したシリーズ展です。浜口陽三氏の作品はいつ観ても静かで温かい雰囲気で素晴らしいですね。心が穏やかになります。他の作家の方の作品では安藤真司氏の版画が凄く興味を惹きました。デカダンな香りのする緻密に草花を描いた作品の数々は危なげで妙に魅かれます。自分の琴線ギリギリのバランス、美しい作品です。ここの美術館もとても気に入りました。次の展示も是非、訪れ様と思います。

↓ ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション ↓
http://www.yamasa.com/musee/

今日の美術展 [19 Sep. '07]

2007年09月19日 | fine arts
涼しくなってきて良く眠れる所為か、朝、何かと少し寝過ごしてしまい (寝るのが遅いと言うこともあるが)、朝イチで美術館へ行けません....。駄目ですな。明日はシャキっと起きるぞ!?

THIS PLAY! @21_21 DESIGN SIGHT
夕方前に六本木へと。ディスプレイ (DISPLAY) の進化系「THIS PLAY!」をテーマとした展示らしいですが.....、自分にはつまりませんでした。1,000円、無駄にした感じです。すいません。

↓ 21_21 DESIGN SIGHT ↓
http://www.2121designsight.jp/

ミッドタウン内の「虎屋」さんで「うるし展 - いつものうるし」(写真) を開催していました。ここのプチ企画展は「さすが老舗虎屋!」と言うべき、いつもこだわりの良いものです。

↓ 虎屋 ↓
http://www.toraya-group.co.jp/
↓ 関連記事 ↓
http://roppongi.keizai.biz/headline/1127/index.html

今日の美術展 [18 Sep. '07]

2007年09月18日 | fine arts
今日は昨日が祝日だった為、ほとんどの美術館が休館。なので、百貨店で開催中の美術展へ。

牧進展 - 春夏秋冬 日本の美を描く @日本橋三越本店
日本画家、牧進氏、画業50周年を記念しての作品展です。まさに氏の軌跡が分る素晴らしい作品の数々でした。川端龍子氏に師事した牧進氏だけにその画風は龍子氏に倣ってか、構図、色彩、画題などがかなりオリヂナリティがある変わった視点・発想で描かれていると思います。本当に良い画ばかり、そして四季を題材とした作品の数々、中でも今回、平成16年に描かれた「池心生生」に自分は魅せられました。四季を鯉と池の景色で表した5枚続きもので、池の水面に使われた色彩の移り変わり、微妙な変化が美しい作品です。とにかく日本画の美しさを堪能した展示でした。

ここ三越の本館同フロアーで「第54回 日本伝統工芸展」が開催されていて、こちらもサクッと観てきました。着物、陶磁器、漆器、人形、竹などなど、匠の技を極めた職人の方々の腕による素晴らしい作品が並んでいました。目を瞠るばかりの凄い細工の品々、唯々、感心の体です。

↓ 日本橋三越本店 ↓
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=10

今日の美術展 [17 Sep. '07]

2007年09月17日 | fine arts
今日はエラく暑かったですね。まいりました。そんな熱い日差しの中、根津まで原チャリで出掛けました。写真は弥生美術館+竹久夢二美術館にいつも居るブー猫。野良だと思いますが、ここでエサは貰ってます。しかしながら、いつも思うんだけどキチャない猫です。この猫を見ると昔、下北沢のライヴ・ハウス、シェルター裏の路地にいつも居たブー猫を思い出しますね。

武部本一郎展 @弥生美術館
1960~70年代に活躍された挿絵画家、武部本一郎氏の作品の展示。そのイラストの画風は自分にはカッコ良いと思えるものです。そして自分が子供の時分に読んだ江戸川乱歩氏やドイル氏「シャーロック・ホームズ」シリーズなど数々、児童書の表紙絵を武部氏が手掛けていて、見ていてとても懐しく思いました。あとSFもののイラストも良いですね。その時代的なエロティックさ、カッコ良さ、そして洋を題材としながらも日本画家だった彼の父の影響か、何処か日本的であるオリヂナルな画風が渋いです。

「デザイナー・夢二の世界」展 @竹久夢二美術館
隣接のこちらでは竹久夢二氏のデザイナー、イラストレイターとしての画業の紹介です。夢二氏ならではの愛と夢がこもったかわいくて綺麗な数々の作品が並んでいました。数ある展示品の中、自分は「双六」がとても気に入りました。あと、夢二氏が表紙絵やデザインを手掛けたセノオ楽譜と童謡楽譜が一挙に展示されていて、見ていてとても幸せな気分になりました。夢二氏、前述の武部本一郎氏、そして昔のイラストレイターやデザイナーの方々もそうですが、全てを手で描くことで作業を行っていた時代なのに妥協が無い仕事ぶりは本当に素晴らしく、凄いと思います。

↓ 弥生美術館・竹久夢二美術館 ↓
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

今日の美術展 [16 Sep. '07]

2007年09月16日 | fine arts
今日の陽気は自分が子供時分の夏の様で、朝方の空がとても綺麗でした (写真)。最近の夏 (特に東京) は異常に気持ち悪い暑さですが、今日の天気こそが本来の夏と言う感じです。やはり地球は壊れて (人が壊して) 行ってますね....。古内東子女史ライヴの手伝いの前に近場の美術展へ。

千住博・湯浅法子・内田繁の和樂の露地三人展 @新宿高島屋
日本画家・千住博氏、華道家・湯浅法子女史、空間デザイナー・内田繁氏、三人のアーティストの作品をコラボレイトさせた展示でした。茶席が何席か設けられ、そこにお客さんが並んでいたり、如何にも百貨店の催事的な展示でしたが、なかなか厳かな空間が演出されていて良い雰囲気でした。千住氏はお馴染みの「瀧」の絵の他に今回の新作、月夜を描いた「Sky」シリーズを出品されていて不思議な雰囲気を持った良い作品でした。この処、「瀧」が多かったのでとても新鮮に感じました。あと内田氏の水槽に張った水を揺らし、そこに当てた光の反射を壁に写し出す作品は、その光がとても美しく、やはり同じものが二度と無い、その一瞬の自然の美と言うのは素晴らしいと感じました。人工ながら自然の美です。

↓ 新宿高島屋 ↓
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/index.html

今日の美術展 [14 Sep. '07]

2007年09月14日 | fine arts
今日は久しぶりに池袋へ行きました。ところで山手通り下の高速道路の工事っていつ終わるんだろ?!

大正ロマン展 @池袋三越7階催物会場
大正ロマンと題し、「昔きもの」コレクター、田中翼氏のコレクションを中心とした展示です。アール・デコ様式を取り入れた優雅で美しく、贅沢感のある意匠の品々は見ていて飽きることがないほど、良いですね。当時、売れっ子の挿絵画家達によるいろいろな印刷物、グラフィック・デザイナー/イラストレイターのポスター、どれもが素晴らしいです。特に杉浦非水氏の意匠はやはり秀逸ですね。凄いです。今回、会場にちなんだ三越関連のポスター、PR誌、包装紙などの展示は興味深いものでした。あと、やはり斬新な意匠が施されてた数々の着物、とても素敵です。

↓ 池袋三越 ↓
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=13

今日の美術展 [13 Sep. '07]

2007年09月13日 | fine arts
だいぶ秋っぽくなってきましたね。今日の様な晴れた天気でも原チャリで走っていると、薄ら肌寒く半袖ではちょっと...、と言う感じになってきました。で、今日は日本橋・銀座方面を固めて巡ってきました。昨日と同じ飛行船でしょうか?! (写真) 各所で飛んでいる姿を見ました。飛行船は意外と早いですね。あっと言う間に見えなくなってしまいました。

創画会60年展 - 創造美術からの流れ @日本橋高島屋8階ホール
1951年 (昭和23) に「創造美術」として発足した日本画団体「創画会」60周年の展示です。多くの有名日本画家が所属し、素敵な作品が数多く並んでいました。上村松?氏、向井久万氏、上村淳之氏等の正統派日本画は非常に好きですね。あと菊地養之助氏の「仮面の塔」と言う作品、デスマスクの様な仮面がいくつも積み重なって塔を成している様子を描いた絵は情念を表すかの様でゾクッとしました。それと中尾壽氏の「映」は朝日が昇る寸前の漁港の姿、金箔や輝く絵具を使用した美しい絵でした。

↓ 日本橋?島屋 ↓
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html

石はきれい、石は不思議展 - 津軽・石の旅 @INAXギャラリー 1
津軽地方の自然石、長年にわたる石拾いの達人らによる石コレクションの展示です。様々な模様と色、とにかく美しい石ばかり、これが自然に出来ているのが本当に不思議です。自分が空や雲の美しさを感じるのと同様に、自然の力や美に勝るものはこの世の中に無いですね。自然は凄いです。

酒百宏一展 - 銀座の賜物 @INAXギャラリー 2
フロッタージュと言う拓本の様に紙を銀座の建物等の壁や床などに押し付け色鉛筆を用い上から擦りながら、その表面の様子を写し取った作品の数々の展示。とても面白い視点の作品、前に紹介した赤瀬川原平氏等の路上観察に通じるものがあって興味深いです。

↓ INAXギャラリー ↓
http://www.inax.co.jp/gallery/

佐野研二郎展 ギンザ・サローネ @ギンザ・グラフィック・ギャラリー
今をときめく売れっ子広告プランナー、佐野研二郎氏の作品の展示。とにかく本当に今、当たっている数々の広告を担当していますね。広告の最先端を見ることが出来ます。氏のその目の付け処はとても素晴らしいです。が、いまイチ、自分の好みではないですね。前に佐野研二郎氏のボツ案ばかりの展示を紹介しましたが、自分はかえって、そちらの方が好きです。

↓ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (DNP Gallery) ↓
http://www.dnp.co.jp/gallery/index.html

和のかたち 百六十人のイラストレイターが描く日本 @クリエイションギャラリーG8
東京イラストレイターズ・ソサエティに所属している160人の作家が「和」をイメージして描いた作品が並んでいます。それぞれイラストレイターならではの「和のかたち」、誰の作品がどうのこうの、と言うことではなく、並んでいる作品をいろいろと見比べてみるのが楽しいですね。

↓ クリエイションギャラリーG8 ↓
http://rcc.recruit.co.jp/g8/index.html

昭和の広告展 [I] モダンと激動の四半世紀 @アド・ミュージアム東京
電通が運営する広告専門の博物館へ。昭和初期から終戦までの広告を集めた展示です。海外の広告デザインを取り入れたと思われるポスターや広告はまさに近代広告デザインの幕開けと言える、とても勢いのある素晴らしいものばかりです。やはり自分はベタベタなレトロ趣味ではないですが、最新の広告デザインよりこう言った昔のデザインの方に興味がありますね。そしてタイポ・フェチの自分にとっては昔の手書きタイポグラフィは堪えられないものです。続編の展示も楽しみです。

↓ アド・ミュージアム東京 ↓
http://www.admt.jp/