『 上高地 』

恒例の上高地。

晩秋かと思ったら、冬。

予想以上に寒かったけれど、
無数の星空も、
霧氷の湿原も、
雪で白く輝くアルプス山脈も、
きれいだった。

もうすぐ雪で閉ざされる。

また来年。

『月映（つくはえ）』田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎

東京ステーションギャラリー。

今から100年前の1914年、
まだ20代だった3人の美術学生が、
一冊の雑誌を刊行しました。

版画や詩をまとめたその雑誌は、
「月映」（つくはえ）。

田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎。

田中が亡くなったため
1年で終刊。

B５サイズほどの版画は
洗練された線と余白が美しく抒情的。

詩情あふれるタイトルもすばらしい。

作品のほか
デッサンや手紙などの資料から、
かれらの一途な想いが伝わってきて、
切なくなる。

会期に間に合ってよかったな。