![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/e1/0a62db8ff302ccf3c8e3e21d25b29aac.jpg)
2012年度作品。アメリカ映画。
月面のルナマックス銀河系刑務所から、凶悪S犯のアニマル・ボリスが脱獄し、地球に逃亡した。超極秘機関“MIB”のエージェント“J”と“K”は、ボリスが関係する犯罪の捜査を始める。しかしある日、出勤した“J”は、相棒の“K”が40年前に死んでいると聞く。どうやら、ボリスは40年前に自分を逮捕した“K”を恨み、過去に遡って“K”を殺してしまったらしいのだ。“J”は40年前にタイムスリップし、若き日の“K”とボリスの阻止に乗り出す。
監督はバリー・ソネンフェルド。
出演はウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズら。
「メン・イン・ブラック」シリーズは、1も2も鑑賞済みだ。
ファンと言うほど映画にのめりこまなかったが、つまらなかったイメージはない。
だがストーリーを覚えているか、と聞かれると、正直微妙。大雑把に覚えていても、細かい部分は覚えちゃいない。
そんな感じである。
そして大半の人は、僕に限らず、概ねそんなところではないだろうか。
「メン・イン・ブラック3」は、そんなゆるい観客でも、充分楽しめる作品に仕上がっている。
これぞ、ハリウッド映画のシリーズものの美点だろう。
今回の最大の敵ボリスは、典型的な悪役である。
多少グロくて、スケールも小さめだが、冒頭の脱獄からしてわかりやすくヒール。
勧善懲悪のシンプルな内容に、見合った敵だ。
おかげで、良くも悪くも深く考えずに鑑賞できる。
ではストーリーはそれに見合ったテンプレ内容か、と言ったら、そうとも言い切れない。
少なくとも本作はオチに向けて、丁寧に物語を組み立てており、印象は悪くない。
Kが感情をめったに現さない理由、Jの父親に関するさりげないエピソードなど。
物語の端々には、丹念に伏線が張られていことに見終わった後に気づかされる。
よくつくり込まれた作品ではないだろうか。
もちろん先述した通り、僕は前作の内容を結構忘れているので(特にKがJを仲間に引き込む流れを)、ラストの展開は、あれで矛盾はないのか、わからない。
だが、この映画単品で評価するなら、これは一本取られたな、とすなおに感心できた。
絶賛するほどすばらしいわけではないが、少なくとも楽しめるし、物語にも感心させられる。
ハリウッドらしい娯楽作品と思った次第だ。
評価:★★★(満点は★★★★★)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます