まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 59

2013年04月11日 | Weblog

 「ぺるけ式トランジスタミニワッターVer3」を動作させて、改良点(たいがいは原典がベストであって改悪となっている場合が多いが)を。

 

電源回路にTO-220形式のトランジスタを使用したのは、あるひとつの理由があって。

製作しようと決めたとき、最初に気になったのが、電源回路で。

回路図を書き換えて、やっと納得できたものの、電流量を考えると、本当に放熱させなくても十分なのかという事で、

実験基板で1度製作(写真撮り忘れ)すると、80mAを超えると、やはり温度上昇が著しく、

電圧にも影響がでているため、プリント基板では対策を盛り込むことに。

 

何てことはない。ヒートシンク設置。

 当初、2SC3421と2SC18150GRは、熱結合(単にくっつけただけ)させていたものの、電圧安定化には

大して効果がなかったため、最初の予定どおり、ヒートシンクを付けることに。

ただ、基板設計時には、アンプ終段と同様のヒートシンク設置のはずが、基板が予定より大きくなりすぎたこともあって

トランジスタの方向を変えて、簡易というか、手抜き版を付けるはめに。

 

このようないい加減なものでも、ヒートシンクを取り付けないと、写真の温度になる始末で、取り付けると

8度も下がるため、十分に効果がでている模様で。

ただ、ケースの蓋を開けているときは、ヒートシンクがなくても、仮想グランドの電圧は安定しているものの

(話がややこしくなるので、仮想グランド=GND、マイナス=マイナス電源というべきかな?)蓋をしめると

状況が悪化することに。

 ヒートシンクをつけない状態では、空気抜きの穴がないため、アンプ終段からの熱が回ってくるらしく、

1時間ほど音楽を鳴らしたあと、そっと蓋を開け素早く各電圧を測定すると、マイナス電源は-5.88Vまで下がるものの

蓋を開けてそのまま放置すると、元の-5.92Vに戻るのも、面白いといえば面白いかも。

ただ、このままでは意味ないので、ヒートシンクを取り付けるて、同様の実験をしてみると、-5.90Vなので、

けっこう効果がある模様かと。

 

 ただし、この改良が良いかどうかは。

元の設計では、熱の影響で初段の動作点が変化するのを、電源回路も含めて対策しているので、

正しいやら悪いやらは。。。