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久七商店(内房勝山 鮮魚店) 桜鯛、平目、ダルマイカ

2015年07月08日 18時42分02秒 | 魚料理

 内房勝山の鮮魚店、久七商店の桜鯛、平目、ダルマイカです。上の写真は桜鯛の刺身です。桜鯛というのは、桜の咲く時期に、深場から浅場に乗っ込んできた真鯛のことです。この地域では、乗っ込み真鯛の事を、桜鯛と呼びます。桜の咲く時期に旬を迎えこと、桜のように奇麗な魚体であることから、ネーミングには頷けます。刺身にしても、淡いピンク色で、桜の花びらのようです。

 味の方ですが、東京湾の真鯛は、40㎝以下の個体が多く、繊細な味わいです。若い個体らしく、脂の乗りはそこそこでも、爽やかな甘みがあって、何とも言えない風味です。日本酒が進んでしまいます。値段も安く、1㎏弱の個体で、1000円程度でした。

 今回、ツマが無く、冷蔵庫にあった小松菜で代用しました。色的には良いのですが、形がいかにも葉っぱですので...少々味気無い盛り付けになってしまいました。

↑ 平目の刺身です。真鯛が桜の開花に合わせて旬を迎えるのと入れ違いに、平目の方は旬を終えます。桜の季節が美味しい平目を味わう最後にチャンスです。

 今回の平目は、1㎏弱でしたが、冬場の全盛期に比べると、やや脂が落ちておりました。それでも、まだまだ繊細な甘みは、素晴らしいものです。値段は真鯛より少々お安い感じです。キロ1000円チョイという感じでしょうか。非常にリーズナブルです。鯛や平目の舞い踊りも、内房では決して贅沢なものではありません。

↑ ダルマイカの刺身です。ダルマイカとは、剣先イカの幼体の現地名です。剣先イカは、味が非常に良いため、各地で現地名があって、珍重されている様子が伺えます。ここ、内房でも、当然最高級ランクの烏賊です。アオリイカと双璧ですね。値段は、だいたいキロ1000円代前半です。烏賊と考えると若干高い気がするかもしれませんが、食べてみれば納得の美味さです。

 東京湾での、この時期のダルマイカは、まだ小さく、身も薄くて柔らかいため、表面に切れ込みを入れなくても美味しく頂けます。細切りにすれば十分です。切付けも楽です。味の方は当然ですが、1級品です。最高の甘みと歯ごたえです。アオリイカに比べて、ダルマイカの甘みは、やや繊細です。食感は、アオリイカがクチャっとした粘りつくような感じなのに対して、ダルマイカは、ややシャキッとした歯ごたえがあります。どちらも美味しくて甲乙付け難いですが、どうしてもどちらかを選ぶのであれば、個人的にはダルマイカを選びます。その位美味しい烏賊です。

 ということで、今宵も日本酒が進んでしまいました。さすがは久七クオリティーです。そして東京湾の恵みに感謝です。