スマート フォーツー クーペ smart fortwo coupeです。mhd passionというグレードです。ツートンカラーが印象的です。3台目の車として、通勤用&近所の買い物用に購入しました。
今までは、メルセデスベンツV350(W639)を通勤に使用していたのですが、通勤ラッシュの渋滞の中を行くと、リッター6kmしか走らないのと、抜け道を行きたくても大きなボディーを持て余してしまうため、不便を感じていました。我が家にはミニ クーパー クラブマンもありますが、ミニはかみさんの車ですし...ということで、スマートを購入しようという話になりました。
↑ 自宅の駐車場には、何とか3台停めることが出来ます。こうして見ると我が家の車は全て黒ですね。黒い3連星的な感じです。
ですが、正直、乗り降りするのに不便になりました。駐車場の幅は6.5mなので、3台駐車するには少し狭いです。まぁ、工夫しながらやっていくしかないですね。
↑ 正面の写真です。こうして見ると小さいながらも精悍な雰囲気のマスクです。ドアミラーは電動で折りたたみが出来ません。車から降りてから、手動で折りたたむし必要があります。
mhd passionは、フォグランプが標準で付いています。近距離をかなり明るく照らしてくれるので、重宝します。ヘッドラインプはプロジェクターです。通常のハロゲンよりは明るいです。まぁ、明るさはバイキセノンには劣りますが、光の色が白くないので、雨天でも見やすく、なかなか良い感じです。
↑ リアビューです。2連コンビのテールランプが格好良いデザインですね。リアワイパーも付いています。リアウィンドウが大きく、後方視界は良好です。バックで振り返ると、目の前にリアウィンドウがあるのでちょっとびっくりします。
↑ リアハッチは、2段階に開きます。最初に上のリアウィンドウ部分を開きます。通常の荷物ならばこの状態で積み下ろしが可能です。
↑ リアハッチの下半分を開くとこんな感じになります。大きく重い荷物もこれならば積みやすいです。ラゲッジスペースは思いのほか広いです。
↑ リアハッチの下半分は、こうして2段階に開きます。ちょっとした小物が入りますね。3角表示板やジャッキ等を収納することになりそうです。
↑ 室内全体の様子です。赤いインテリアがいかしています。室内は狭そうですが、実際に座ってみると非常に広く感じます。天井がポリカーボネイトのハメ殺しのサンルーフになっています。明るく開放的な室内です。夏には暑くなりそうですが...。
↑ 室内全体を別角度から。助手席は、運転席よりも15㎝後方にセットされています。これにより、助手席に人が座っても、お互いの肩が触れることなく座ることが可能です。
座席は非常に硬く、いかにもドイツ車という感じです。座面も大きく、体重をしっかりと受け止めて、体圧を分散してくれます。通勤で2時間近く運転していますが、腰の痛みは全く感じません。座面の角度や高さの調整も無く、背もたれの角度調整も最小限しか出来ませんが、不思議なことに適切なドライビングポジションを取ることが出来ます。
まぁ、そうは言っても、座面の高さと角度が調節出来れば、もっと疲労が軽減できるので、やはり調整機能は付けて欲しいと思いますが。
↑ インパネです。ステアリングは本革巻です。太さも大きさも手頃で、不思議なくらいフィットします。全体的に、デザイン性も高く、操作系もシンプルにまとめられており、操作性は良好です。
ステアリングは固定式で、チルト調節等は出来ません。まぁ、先述の通り、そうした機能が無くても、何故か適切なドライビングポジションを取ることが出来ます。コストダウンのための省略なのでしょうが、こうした部分は、出来れば省略しないで欲しいです。この車は値段が安いから買うという性格の車ではないと思いますし。
↑ メーターパネルです。スピードメーターのみで、タコメーターはありません。デジタル表示部分には、燃料計、温度計、オドメーター、時計が機能的に配置されています。必要最小限の機能ですね。横に警告灯がシンプルにまとめられています。
↑ エアコンとオーディオです。エアコンはセミオートです。吹き出し口の選択もダイアル式で、非常に操作しやすいです。デザインもすっきりまとめられており、良い感じです。
オーディオはアルパイン製です。CD、MP3、チューナー一体型のヘッドユニットです。USB端子やAUX端子もあり、デジタルオーディオに対応しています。iPodやiPhonの接続端子もあります。まぁ、2スピーカーなので、音の方はチープです。非常にコンパクトな車なので、その辺りは仕方が無いですね。
↑ ダッシュボードです。蓋がありません。車検証をどこに入れるか迷ってしまいますが、反面、手荷物置き場として役立ちそうです。
↑ シフトです。ソフタッチと呼ばれる、マニュアルベースのオートマチックミッションです。操作はオートマチックですが、走行時の感覚はマニュアルのそれです。クラッチが切れて繋がる感じがダイレクトに伝わって来ます。ギアチェンジの瞬間にアクセルを緩めてあげると、変速ショックが少なくなります。
マニュアル操作も可能ですが、シフトノブが小さいので、操作し難いです。オートマチックにして、アクセルワークでギアチェンジのタイミングをコントロールするのが現実的な乗り方のように思います。
エンジンのエコストップ機能が付いています。結構な勢いでエンジンが止まって掛かります。まぁ、そんなことしなくても、燃費の良い車なので、僕の場合は常にエコストップ機能はOFFにしています。バッテリーの消費も心配ですし、エンジンが止まるとエアコンも止まってしまうので、使わない方が良さそうです。
↑ 運転席側のパワーウィンドウとドアミラーの操作ボタンです。助手席側の窓も運転席からちゃんと操作出来ます。
ドアミラーの角度の操作は室内から電動で出来ますが、電動格納は出来ません。その辺りが少し不便ですが、まぁ、ボディーサイズが最小クラスの車なので、ドアミラーが邪魔になる場面自体がほとんど無いとは思いますが。
↑ 助手席側のパワーウィンドウのボタンです。助手席にもちゃんと操作ボタンが付いています。助手席に乗る人も安心ですね。
↑ 座席の後ろのスペースです。ネットがあって、小物を収納できるように工夫されています。狭いスペースを有効に活用する知恵ですね。トノカバーと一体化しているので、トノカバーを外してしまうと、このネットも無くなってしまいます。悩ましいところです。
↑ 助手席側から室内を見た様子です。運転席には肘掛も装備されています。長距離を運転する際にはこの肘掛があると、疲労が軽減されます。シティーコミューターに特化した車ですが、さすがはメルセデス製ですね、ちゃんと長距離運転にも耐えられるように設計されている証拠でしょう。
内装の赤ですが、真っ赤では無く、赤っぽいオレンジ色という感じです。常に心を掻き立てられている感じでは無く、慣れて来ると意外と落ち着きます。とても良い色合いだと思います。
運転した感覚ですが、一言で言うと、非常に面白い車です。エンジンはラゲッジルームの下にあり、RR駆動ということになります。ハンドルは安定志向のセッティングですが、車の挙動は安定志向とは言えない、独特の動きをします。ホーイールベースが極端に短いので、路面の突き上げ感も独特で、ミッションの特殊性と相まって、ピョコタンという感じのトリッキーな挙動です。
エンジンは三菱製の3B21直列3気筒12バルブ990㏄で、71PSの出力です。車重は790kgと、軽自動車以下ですから、結構パワフルな走りをするかと思いましたが、ミッションの設定のせいなのか、意外に大人しいセッティングです。まぁ、アクセルを踏み込めばそれなりに加速しますが、アクセルペダルも結構重い感じなので、思い切り踏み込まないと元気良くは走りません。まぁ、アクセルを踏み込めば、幹線道路でも流れをリードできる性能を持っているので、ポテンシャルは高い車なのですが、感覚的には早い車という印象ではありません。
ブレーキペダルは、下からニョキッと生えています。しかもメチャクチャ重たいです。昔かみさんが乗っていた、A160(W168)と、ブレーキもアクセルもステアリングも重い感じがそっくりです。若干高めのアイポイントも似ています。足回りがバタつく感じも近いですね。スマートの方が、より落ち着きが無い車です。そこがウィークポイントであると同時に、魅力にもなっているように感じます。
とにかく個性的な車だと思います。2代目になって、癖は無くなったと言われているようですが、2代目からスマートデビューした者に言わせると、十分に個性的な車です。見た目も非常に目立つ、個性的な車ですが、運転感覚も非常に個性的です。
個人的にはメチャクチャ気に入りました。小2の長男も非常に気に入ったようで、喜んで乗ります。何だか無駄に運転したくなる車です。たくさん運転しても燃費が良いので全然気になりませんし、シートの出来が良くて疲れないので、本当に有難いです。
一般ウケする車ではありませんが、所有すると病み付きになります。まだ納車されてから1週間しか経っていないので、もうしばらく乗ったら、再度レポートしたいと思います。長く乗れば、色々な発見がありそうな車ですので。