房総 鋸南町での、7月上旬の灯下採集です。成果は、ノコギリクワガタ(オス&メス)、コクワガタ(オス)の3匹でした。鋸南町のいつものルートを夜8時頃から9時半頃まで、小3の長男と3歳の長女を伴って、車で流して採集しました。
ノコギリクワガタのメスは、体色も黒く、大型であったため、ヒラタクワガタのメスかと思ってしまいましたが、詳しい方の指摘で、ノコギリクワガタだと判明しました。ヒラタクワガタは千葉県では非常に貴重で、レッドデータでもBランクに分類されています。それだけに、ちょっと期待してしまいましたので、ノコギリクワガタと分かって、少々残念です。
これで、2014年の合計は、ノコギリクワガタ2匹、コクワガタ2匹の計4匹となりました。カブトムシは1匹です。
↑ カブトムシのオスです。
今シーズン初カブトです。立派な赤カブトですね。
↑ ノコギリクワガタのメスです。黒くて大型の見事なメスです。当初ヒラタクワガタかと期待しましたが、詳しい方の指摘でノコギリクワガタだと判明しました。
ヒラタクワガタは房総では幻となりつつあります。千葉県のレッドデータではBランクに分類されています。南房総では、それなりに自然が残っているように見えるのですが、都市化で自然が分断されているために、個体群が孤立化しやすい環境ではあると思います。そうした中で、ヒラタクワガタは細々と種を存続させているのでしょう。これ以上の自然破壊は避ける必要があると思いますね。ヒラタクワガタやミヤマクワガタを、未来の子どもたちが普通に捕まえられる程度には、自然を残したいものです。
ということで、今回はノコギリクワガタでしたが、今シーズンも、何とかヒラタクワガタを捕獲したいと思います。
↑ ノコギリクワガタのオスです。小さい個体なので、大顎が真っ直ぐで鋭いタイプです。大きさは、大きなコクワガタより一回り大きい程度です。可愛らしいノコギリクワガタです。それでも、さすがにノコギリクワガタだけあって、非常に好戦的でした。大顎を開いて、思いっきり威嚇してきます。元気が良いですね。
都市化進む房総でも、ノコギリクワガタの個体数は比較的安定しているようです。
↑ コクワガタのオスです。
逃げ足が速く、写真がピンボケになってしまいました。比較的大きなオスで、格好良い大顎を持っています。
コクワガタは、都会の真ん中に残った小さな自然の中でも生き残ることが出来る、非常に強い種です。きっとクワガタの中では、最後まで生き残るでしょう。自宅のある千葉市中央区内でも、時々捕獲されるようです。内房地区では当然多数の個体が生息しています。
↑ スジアオゴミムシではないかと思います。写真では分かり難いですが、頭の部分は綺麗な青緑色でしたので。
↑ クロコガネです。広葉樹の葉を食べます。灯下採集ではお馴染みの甲虫ですが、車の中からだと、一瞬クワガタのメスかと見間違える、思わせぶりな奴です。
↑ 小さいですが、モクズガニです。房総には、モクズガニが結構生息しています。河口付近では、大人の手のひらくらいの大きな個体も見つけることが出来ます。
↑ アオスジカミキリです。千葉県のレッドデータでは、Dランクに属しています。準絶滅危惧種です。
という感じで、7月に入り、房総の灯下採集も、トップシーズンに入りました。これからがいよいよ本番です。今シーズンは、仕事の関係等で、時間的な余裕が少ないですが、出来るだけ頑張って行こうと思います。