夏休みといえば、カブトムシ、クワガタの採集でしょう。内房勝山周辺では、カブトムシやクワガタが採集できます。上の写真は、カブトムシの飼育ケースの様子です。
カブトムシやクワガタの採集といえば、クヌギの木で、樹液が出ている場所を探し、夜にその場所へ行ってみるというのがオーソドックスですが、夏の雑木林にはスズメバチがおり、怖くて子どもと一緒に近付くことは出来ません。佐久間ダム周辺の雑木林に一度偵察に行ったら、車がスズメバチの襲撃に遭い、車を降りると命の危険がある状況になってしまいました。一説では、スズメバチは夏から秋には攻撃的になっており、黒い色を狙うとのこと。それは天敵である熊を攻撃するようにプログラムされているからだそうです。当方の車は、メルセデスV350(黒)、ミニクーパークラブマン(黒)と、2台とも黒いので、雑木林への接近すらままなりません。集団でコンコン車にアタックしてきて、背筋が凍るような恐怖を覚えました。
更に、雑木林にはクモの巣がつき物。自分はどうしてもクモが苦手なので、ちょっと厳しいです。自分が子どもの頃には、決死の覚悟で、スズメバチやクモの攻撃をかわしてカブトムシやクワガタをゲットしたものですが、大人になると、どうしても分別が付いて、そうした危険に立ち向かわなくなります。これは仕方ないですね。子どもを守るという意味もありますし。
ということで、樹液での採集は諦め、灯下採集に徹することにしました。灯下採集とは、読んで字のごとく、電灯の下に集まるカブトムシやクワガタを労せずゲットしようというものです。これならスズメバチにもクモにも遭うことなく、楽々カブトムシやクワガタを捕まえることが出来ます。
カブトムシやクワガタの採集のピークは、7月下旬から8月中旬までです。クワガタは7月中が良いようですね。房総では、8月に入ると、カブトムシばかりになってしまいます。カブトムシも8月上旬にはオスが多く、8月中旬以降はメスが多いようです。南房総では、数は少ないながらも、6月から9月までは、カブトムシやクワガタを採集可能なようですが、6月や9月は、たくさん居る場所を知っているベテランの人でないと難しいように思います。特に灯下採集では、10箇所くらい見回って1匹も居ないと、やる気が失せますので、上記ピーク時に行く事をお勧めします。ちなみに、一部マニアは、5月の連休明けから採集に出かけ、10月一杯まで探しているようです。カブトムシやクワガタって、夏休み中しか居ないものだと思っていましたが、認識を新たにしました。
電灯は、白い色のものが良いようです。黄色い電灯にはほとんど集まってきません。一説にはカブトムシやクワガタは月に向かって飛ぶので、月の光と似た波長の光に集まるとのこと。真偽の程は確かではありませんが、経験上、白い電灯にしか居ないように思います。
時間帯は、夜7時半頃に暗くなってから、夜10時頃までが良いようです。それを過ぎると格段に数が減りますし、電灯は道路にあることから、折角電灯の下にいたカブトムシやクワガタも、車に轢かれてしまい、採集できなくなってしまいます。なので、ゴールデンタイムは夜8時から10時頃という感じですね。
今年は、長男が初めてカブトムシやクワガタを捕まえたいと言い出したので、自分もウン十年振りに捕まえに行くことにしました。そのため、ブランクがあり、勘も鈍っておりまして、7月中のクワガタシーズンは、ほとんど成果を出すことが出来ませんでした。そのため、採集できたのはコクワガタばかり8匹です。別荘周辺の電灯の下を、夕食後に長男と一緒に歩いて見て回るだけでしたので、探す電灯の数も少なく、成果はイマイチでした。
これでは父の威信に関わるので、8月に入り、カブトムシシーズンになると、車で電灯の下を広範囲に探す方向に切り替えました。格好付けるために父も必死ですよ。結果、オス6匹、メス12匹を捕まえることが出来ました。飼育ケース3つに分けて飼育することに。
長男は大喜びですが、結局世話は父がするハメに。毎日餌を取替え、霧吹きで水をやるという地道な作業を毎朝するのはかなりしんどいです。しかし、生き物なので、長男に任せて死なせてしまうわけにもいかず、長男にはちゃんと世話するように毎日言いつつも、小1ではちゃんと世話は出来る訳も無いかと諦めました。しかし、そこは命の大切さを教えるため、毎日長男には世話に付き合わせ、ゼリーの蓋を外したり、カラを捨てたりという簡単な作業はやらせました。しかし、当たり前ですが、自分だけでやった方が早いので、一緒にやる方が大変です。
今年は、ウン十年振りというブランクを埋める感じのシーズンでしたので、来年は、7月からしっかり飛ばしていこうかと。ノコギリクワガタやミヤマクワガタのオスを長男に見せてあげるまで頑張ろうと思います。カブトムシやクワガタはペットショップで買うものだという認識を息子に持たせる訳にはいきません。都会っ子はこれだから困る、、、って子にはしたくないですからね。ということで、全国の男の子が居るお父さん方の助けになればと思い、記事を書いてみました。
↑ コクワガタのオスです。7月下旬頃に捕まえました。房総のコクワガタは大きいです。自分が幼少期を過ごした静岡県御殿場市では、もう一回り小さい固体が多かった記憶があります。何でも房総サイズって感じですね。
↑ コクワガタのメスです。7月下旬に採集しました。
↑ コクワガタのメスです。7月中旬に採集しました。日中散歩していてたまたま見つけたものです。これを捕まえたおかげで、この夏カブトムシやクワガタを追いかける事態になってしまいました。
↑ カブトムシです。ガムシが1匹紛れ込んでいます。8月上旬に採集しました。1時間ほど電灯の下を車で回ればこの通りです。鋸南町には、まだまだ自然が残されています。この時期はオスが多いです。
↑ カブトムシです。8月下旬に採集しました。この時期はメスが多いです。8月もあと数日で終わるという日に採集したので、電灯の下にはコオロギがいることも多く、夏が終わり、秋が来る気配がしていました。カブトムシのシーズンも終わりですね。