内房勝山の鮮魚店、久七商店の鯵、エボ鯛、地蛸です。上の写真は鯵とエボ鯛の刺身です。今回は、日曜日に久七商店で魚を購入し、千葉市の自宅まで帰ってから調理しました。ツマに適切なものがなかったので、胡瓜で代用です。
鯵は、20~25㎝程度の中鯵でした。食べ頃サイズですね。刺身でもタタキでも、なめろうでも、何にでも調理しやすいサイズです。今回は刺身と〆鯵にしてみました。〆鯵に関しては後述します。当日は10月下旬でしたので、鯵にも大分脂が乗って来ており、刺身でもなかなかの味わいでした。
エボ鯛の刺身ですが、こちらも次の写真で後述します。
↑ エボ鯛の刺身です。エボ鯛の記事を書くのは初めてではありませんが、とにかく驚くほど美味しいです。エボ鯛と言えば、最初に干物が思いつくと思いますが、刺身の方もなかなかの味わいです。適度に脂が乗っており、臭みの全くない淡泊な白身です。例えるなら、カワハギの味がする真鯛の刺身のような感じです。食感は鯛、味はカワハギと言えば分かりやすいでしょうか。
鮮度落ちが早い魚なのか、刺身は現地でしかお目にかかれない貴重なものです。値段も安く美味しいのに、寿司店等に並ぶこともほとんど無い魚です。白身好きな人なら、一度食べれば確実にファンになると思います。水産資源の枯渇が激しい昨今、注目の魚だと思います。
↑ 地蛸です。2歳の長女に試しに食べさせたら、大好きになったようです。地蛸は、輸入物のタコとは違い、深い味わいと、適度な歯ごたえが魅力です。久七商店では、生ではなく、ちゃんと茹でて下処理したものを売っていますので、安心です。自分で処理するのは大変ですから、茹でた状態で手に入るのは有難いです。かなり丁寧に叩いて組織を潰しているらしく、柔らかめの茹で蛸です。地蛸と言えども、顎が疲れる程硬いものはいただけませんので、このくらいが丁度良いと思います。
久七商店では、大量に入荷して、一括処理したものを、冷凍して保存していますので、安定して購入可能です。まぁ、茹でたてに出会えるのは運の良い時だけですが、冷凍物でも十分に美味しいので、久七商店に行ったら、是非お試しいただきたい逸品です。値段も安いです。1㎏程度の、小さめの個体ならば、 千円台の前半で購入可能です。東京湾産の蛸は、外房の太東産には知名度で及びませんが、味の方は決して見劣りしませんので、是非お試しいただきたいです。
↑ 〆鯵を作ってみました。塩は軽めにして、甘酢に漬け込みます。軽めに塩を振ってから、冷蔵庫で2~3時間寝かせ、水気を良く切ってから甘酢に漬けます。鯵は、鯖や鰯よりも淡泊なので、甘酢は甘めの方が美味しいように思います。まぁ、好みはあると思いますが。
甘酢への漬け時間によって味わいが変わります。2時間程度の浅漬けが個人的には好みです。一晩漬け込むと、また一味違ったものになります。
↑ 塩2時間、甘酢2時間漬けたものです。酒の肴に少量盛ってみました。この段階だと、鯵の旨味が凝縮されて、最高に美味しいです。これ以上酢に漬け込むと、身も固くなり、完全に酢〆の味になって来ます。それはそれで美味しいのですが、上の写真位が、酒の肴としては食べ頃のように感じます。 一晩以上置いたものは、ご飯のおかずに良いかもしれません。
↑ この日は、高清水の純米酒にしました。秋田の代表選手らしく、飾らない、無骨な日本酒です。純米酒は、その特徴が良く出ている、日本酒好きには堪らない逸品です。魚には最高ですね。
↑ 食前酒には、サッポロクラシックをいただきました。北海道限定と言いつつも、時々本州でも見かけます。こちらは、少し前に行った、妻の祖母が住んでいる秋田で購入したものです。炭酸控え目で、甘みが強く、大変美味しいビールです。
↑ ここからは翌日のメニューです。小2の長男の朝食です。鯵の漬け丼です。朝から贅沢ですね。長男も喜んで食べました。大人用には大葉を添えるとさらに良いですが、子どもは香草を嫌う傾向があるので、ゴマと海苔だけで良いようです。
↑ 大人用の朝食、海鮮丼です。鯵の漬けと地蛸の刺身です。朝から最高です。
↑ おかずには〆鯵を付けてみました。一晩漬けた〆鯵は、良い具合に酢が沁み渡り、表面が飴色に変色しています。おかずに最適です。醤油は付けずに、山葵だけでいただくのが美味しいです。
↑ 2日目の夕食用です。エボ鯛の刺身です。2日目でもまだ十分に刺身でいけます。乾燥若芽を戻してツマにしました。
↑ 〆鯵です。丸1日漬け込んだことになります。全体的に飴色に変色しています。身も締まって、固くなっています。山葵だけを付けて、酒の肴にしました。
↑ 3日目の夕食のメニューです。地蛸のカルパッチョです。海藻サラダの上に乗せました。タレは オリーブオイル、バルサミコ酢、塩、コショウ、醤油です。醤油は香り付け程度です。
↑ 食べる直前に、マヨネーズを掛けました。お好み焼きみたいなビジュアルになってしまいましたが、味の方はなかなかでした。手前味噌ですが。今回は赤ワインでいただきました。
ということで、今回も久七商店には、3日間ばっちり楽しませていただきました。3千円程度で、3日間楽しめるので、本当にコストパフォーマンスが高いです。東京湾の恵みに感謝ですね。