ハードロックを奏でよ!!

ロックな視点から...? 楽器、料理(グルメ)、車、育児、生き物等について、記していきます。

シトロエン C3 

2018年01月22日 18時04分04秒 | 

 シトロエン C3 です。BMW 116iの後任の候補車の一つです。こちらは2017年の8月に日本デビューしたばかりの新型で、まだ街中でもほとんど見かけないモデルです。BMW 116iには、実は致命的な欠点がありまして...こどもが車酔いしやすいのです。購入から4年経ちましたし、来年には買い替えの時期なので、1年前倒しで買い替え計画を立てたのでした。

 我が家では、決して広くない自宅駐車場に3台の車を駐車しています。その為、先ずは駐車場に入るサイズであること、最小回転半径もある程度は考えないといけません。それから、こどもが車酔いしにくい車であること。そして、妻の満足いくスタイリングであること。普段は妻の通勤用ですが、たまには家族で出掛ける際に使うこともあるので、家族4人での小旅行には耐える実用性を備えていることが条件です。

 候補に挙がったのは、このC3の他、ルノー カングー、ボルボ V40、メルセデス Aクラス、同Bクラス、FIAT 500X などです。全部は試乗しきれませんでしたが、C3とカングーと500Xは最有力候補だったので、比較検討のために試乗しました。妻のお眼鏡にかなうスタイリングの車は、デザイン重視のラテン車が多くなりました。

 結論から言えば、購入したのはFIAT 500Xなのですが、このC3も最後まで悩みました。車酔いの確認のために、少し長い時間試乗させてもらい、自宅の駐車場にも入れるかどうか試させて頂きました。写真はその時に撮影したものです。これらはディーラーの好意で実現出来たものです。すごく対応が良かったです。

↑ フロントです。前衛的、近未来的なデザインです。スタイリングに関しては、イタ車とフランス車は若干テイストは異なりますが、どちらもさすがのデザインです。このC3も、素晴らしいデザインで、目を惹きますね。この試乗車は地味目なカラーですが、カラーリングの選択肢も豊富で、且つカラフルなものが多いです。地味ではありますが、このカラーもお洒落感は半端ないですね。

↑ リアビューです。リアも小洒落た感じで良いですね。

↑ サイドです。エアバンプと呼ばれる樹脂のドアガード?がデザインでもアクセントになっております。ホイールも格好良いですね。

↑ ラゲッジルームです。コンパクトサイズなので、ミニマムなスペースです。BMW 116iに比べると若干小さくなってしまいますが、その分、ボディーサイズも小さくて、駐車しやすいので、一長一短があります。まぁ、以前乗っていたMINIに比べれば大きいので、我が家の使用では何とかなりそうです。

↑ 運転席です。インテリアのデザインもかなり攻めています。オレンジ色のアクセントがお洒落ですね。ボディーカラーによって内装色も異なります。ステアリングも太目で握りやすいです。

↑ シートは平たく、ホールド性はありませんが、その分ゆったりと座れますし、微妙に体の位置を動かして疲労軽減できます。座り心地はフワッとしていながらも、芯はしっかりとあります。フランス車は知り合いが乗っていたシトロエンC3(15年位前)とプジョー406クーペにちょっと乗せてもらった程度で、良く分かっていないのですが、評論家の評価では、古き良き時代のシトロエンのシートに近い...とのことでした。確かに、ドイツ車程固くなく、日本車やアメ車のようにフワフワではない丁度中間のようなイメージですね。結構気に入りました。

↑ 前席のドアノブです。何と取っ手の素材は革です。さりげないけど大胆なデザインです。

↑ 後部座席は平たい板状です。ホールド性は期待できないですね。座り心地も微妙でした。広さは必要十分で、大人の男性でも、何とか座ることが可能です。開口部が大きいので、乗り降りはしやすいです。背もたれの角度が結構立っているので、長時間は厳しいかもしれません。それでも、ボディーサイズを考えれば十分な広さです。頭上空間は十分にありますし。

↑ 後席ドアにも小物入れがあります。大きさは微妙で、少々使いずらいかも。

↑ センターコンソールです。大型画面のナビが中心に座り、非常にシンプルにまとめられたデザインです。カップホルダーもありますが、細目で、500mlのペットボトルはちゃんと入れられません。缶専用か。この辺りはファミリーユースでは結構な欠点になりますね。

 

 総評です。コンパクトでデザイン性の高いシトロエン C3ですが、細部は練りこみが足りず、実用性に若干の難ありですね。この辺りは日本車には全く及ばず、ドイツ車にも大きく劣ります。お金のかかる部分ではないので、メーカには改善を期待したいです。

 走りですが、魔法の絨毯と評されたハイドロ搭載のシトロエン車に近い走りだと思います...というか、評論家がそう評していました。乗ってみると、非常にスムーズで、小6の長男曰く、「ブランコに乗っているみたい」だそうです。ディーラーの人に、「次から使わせてもらいます」と言われたくらい、的を射た表現だと思います。非常にスムーズで、路面の凹凸を信じられないくらいスムーズに受け流します。動力性能は、可もなく不可もなくという感じです。決して速い車ではありませんが、必要十分な性能は確保されております。燃費は満タン法で1リッターあたり13㎞くらいでした。まぁ、合格点ですかね。

 で、我が家が重視する乗り物酔いに関してですが...残念ながら若干酔いました。BMW 116iよりはマシですが、長く乗っていたり、ワインディングを走ったりしたらヤバイかもしれません。実用性は若干微妙な点がありましたが、デザインは非常に良く、サイズ感もばっちりでしたので、非常に残念でした。元々、BMW 116iが酔うので買い替える訳ですから、C3も酔うのでは仕方が無いです。

 車酔いは、色々な要素があり、人によって感じ方が全然違います。このC3も、自分と長女は酔わないと感じたのですが、長男や妻は酔うと感じたようです。走りがスムーズなら酔わない訳ではなく、BMW 116iは酔うのに、ガタガタのスマートは酔わないいという現象が起きます。解放感や騒音、臭いも影響します。うーん...難しいですね。ただ、我が家では、メルセデスを初代Aクラス、W210のEクラス、W639のVクラスと、3台乗り継いでおりますが、1台も酔う車はありませんでした。家族全員、誰一人、全く酔わないです。その辺りも計算して設計されているのだとしたら...メルセデス恐るべしですね。

 ラテンの車なので、故障が心配ですが、最近の車はグローバル化が進み、本国だけで生産されることはほとんどなく、部品も国やメーカーをまたいで共有されるため、メーカーによる差は年々減っているように思います。日本車も、国産部品だけではなく、組み立ても海外の場合がありますので、結構故障しますよね。職場の車が全て国産ですが、結構頻繁に故障しております。C3は、ディーラーの人の話では、何も新しいシステムは使っていないとのこと。既存の信頼できる技術を使っているので、コストも抑えられ、故障の心配も少ないとのこと。それこそ、ミッションは日本のアイシン精機製です。新しい技術は搭載していなくても、チューニング次第で、既存のシステムの再構築によって、これだけの乗り心地を演出できるのだと、改めて感心しました。

 我が家では、酔うという意見がありましたが、それも人によって感じ方が違うと思いますので、C3自体は本当におすすめ出来る良い車だと思います。デザインに惚れ込んでしまうと、もう他の車は目に入らないくらいに強烈な個性です。カラーリングも独特ですし。

 それと、ディーラーの店長さんの対応が非常に良く、乗り物酔いの話もしっかりと付き合ってくれて、試乗も長時間させてくれました。本当に良くしてもらったので、購入したかったのですが...まぁ、仕方が無いですね。今後、縁があれば是非このディーラーから購入したいなぁと思いました。

 という事で、購入には至りませんでしたが、シトロエンC3、かなりおすすめ出来ます。デザインが個性的なので、日本では爆発的に売れる車ではないかもしれませんが、反面、個性を主張したい方には良いかもしれませんね。値段もお手頃ですし。


BMW 116i Sports

2018年01月22日 16時40分44秒 | 

 BMW 116i Sportsです。BMW 116i Styleの修理の際の代車です。まぁ、ほぼ同じ車なのですが、乗ってみると全くの別物だったので、正直驚きました。

 スタイリング的には、エアロパーツや大口径ホイールの装着でアグレッシヴになっておりますね。

↑ フロントのエアロパーツが精悍な印象です。

↑ Styleよりも若干大きめのホイールに扁平タイヤをはいております。そのため、乗り心地も若干固めです。

↑ リアビューはStyleと変わりません。

↑ ラゲッジルームです。

↑ 後部座席です。モケット生地の滑りにくい座席です。Sports走行に対応するためですかね。冬は良いのですが、夏はちょっと暑そうです。

↑ 運転席です。シートの形状もStyleとは異なり、バケットタイプの座席になっております。ホールド性は高いです。乗り込む際に邪魔にならないか心配でしたが、大丈夫でした。座面の張り出しがそれ程高くないので、引っかかることはありませんでした。その辺りは良く考えられていますね。

↑ この写真の方がシート形状が分かりやすいですかね。モケットなので、肌触りはモコモコしていて滑りにくいです。夏は暑くないか心配ですが、通気性は良く、蒸れるようなことはありませんでした。ただ、個人的にはモケット生地は滑りにくいため、ややもすると窮屈に感じることがあります。適度に体の位置をずらせることが血行を妨げずに、疲労軽減につながると思うのですが、このモケット生地だと、体の位置を変更しにくいです。まぁ、スポーツ走行の際にはホールド性が良いのでしょうが、自分はちょっと苦手です。そうした面では、Styleにして良かったなぁと。

↑ コクピットです。ステアリングが若干違う程度で、Styleと特に変わる所はありません。ステアリングは太目で握りやすく、ドライバーをヤル気にさせます。

↑ 基本操作はここで行うことが可能です。目を離さずに、ブラインド操作しやすいと思いますが、慣れは必要です。

↑ この代車にはNAVIがインストールされておりませんでしたが、それ以外は我が家のStyleと全く同じです。

↑ メーター類はアナログで視認性も十分です。走行モードが4つあります。Styleは3つでした。Sportsでは、SPORT+というモードが追加されています。

 

 総評です。基本的な性能は共通ですが、StyleとSportsの乗り味の差は結構あります。Sportsの方が乗り心地が固めで引き締まっていますが、正直ここまでスパルタンなのはちょっと...と思ってしまいました。この車に求める性能は人それぞれだと思いますが、我が家ではファミリーユースですし、基本的には妻の通勤車ですので、ここまでスパルタンだと厳しいです。これは完全にスポーツカーですね。

 Styleと比べると、車内に入って来るエンジン音も大きく、扁平タイヤを履いていることもあって、乗り心地もかなりゴツゴツしていて固いです。多分限界まで攻めた走りをすると、違いが出るのでしょうが、素人が公道で限界性能を試すことはまず無いと思いますので、そうした意味ではStyleの方が一般的な車だと思います。Styleの方が、しなやかな乗り心地で、車内へのエンジン音やロードノイズの入り込みも少なく、快適に乗ることが出来ます。走行モードをスポーツにすれば、十分にスポーティーな走りになりますし。とは言え、Sportsの走りは、限界まで攻めずとも、非常に気持ち良かったです。一人で乗るならやはりSportsですかね。

 スタイリングの面では、Sportsの方が格好良いですね。もちろん個人の好みもあると思いますが、やはりBMWと言えば「駆け抜ける喜び」...ということで、スポーティーな印象ですから、スタイリングはこのくらいアグレッシヴな方が良いのかもしれません。BMWに走りを求める人からすれば、乗り心地もSportsくらいスパルタンな方が好みなのだと思いますし。

 と言う事で、BMW 116iですが、StyleとSportsとでは、乗り心地にかなりの差があり、全くの別物なので、購入の際にはちゃんと確かめた方が良いというのが、自分の印象です。自分としてはBMWって、スポーティーでありながらコンフォートな走りも可能...というのがイメージです。それに合っているのはStyleかもしれません。StyleでもメルセデスのAクラスよりは十分にスポーティーです。Sportsの方は、それよりも更にスポーティーなので、快適性を求めるよりも、5名乗れるスポーツカーだと思った方が良いです。


オペル ヴィータ OPEL VITA

2018年01月22日 16時09分32秒 | 

 オペル ヴィータです。スマートの修理の間の代車です。今ある一番小さい代車...と頼んだらこいつが来ました。オペルが日本から撤退して久しいです。既に街中でもほとんど見かけなくなったので、これが来た時にはちょっと驚きました。

↑ サイドです。まぁ、本国でも大衆車で、しかもコンパクトなので、デザインも非常にシンプルです。色がピンクって...。

↑ リアビューです。

↑ 運転席です。内装も質素です。設計も古いので、ちょっと懐かしい感じもします。

↑ パワーウィンドウ前席のみ。

↑ 後席はパワーウィンドウ無し。グルグルハンドルですが、見たのは何年振りでしょうか...。

↑ 後席です。意外と広いです。

↑ ラゲッジルームです。十分実用に耐える容量です。

↑ コックピットはこんな感じです。

↑ ステアリングは太目で握りやすいです。この辺りはさすがドイツ車ですね。

↑ ライトの操作系はこの位置です。

↑ センターコンソールはこんな感じです。さすがに古臭い感じは否めません。

 

 総評です。日本から撤退して久しく、本国でも大衆車なので、プレミアム性は皆無です。今更語ることも多くはない車種ですが、運転してみると決して悪い車ではありませんでした。メルセデスやBMWと比べたら、さすがに見劣りしますが、同年代の国産と比べれば、十分に剛性感もあり、しっかりとした作りの車だと思います。

 ステアリングのチルト機構が上下だけで引き出せないので、自分の体格だと、適切なドライビングポジションは取れませんでした。足に合わせると、ステアリングが遠い...。背もたれを立てるしかないですね。

 エンジン音はゴロゴロした感じで、音量も結構なものです。パワーも必要最低限度といった感じで、キビキビとはいきません。それでも高速安定性はそれなりに確保されており、そこはドイツ車なのだと思いました。

 まぁ、欠点も多々ありますが、コンパクトな実用車としては、発売当時は十分に合格点だったのではないかと思います。