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ネットいじめ:こう撃退 子どもに怖さ教えて

2008年09月28日 | スクラップ

◇受信拒否に設定/管理人に削除依頼/専門機関に相談

 学校裏サイトなど子どもたちの間で携帯電話を使ったいじめが後を絶たない。出会い系サイトに誘導するメールも子どもを狙う。教育現場にネットいじめの対応策を指導している全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長に、被害から子どもを守る具体策を聞いた。【中村美奈子】

 

●なりすましメール

 携帯メールによるいじめの代表例が「なりすましメール」。他人のメールアドレスを勝手に送信元として使って嫌がらせの内容を送る。無料のサブアドレス(@以下が「39ne.jp」「poohmail.jp」「OLmail.to」「fmail.to」などで広告用URLが付いたメール)を30~40個取得してクラス中の人間になりすまし、特定の生徒に集中して送りつける場合もある。

 通信各社はなりすましメールを迷惑メールと位置付け、受信を拒否する機能を携帯電話に付けている=設定は<1>参照。

 

●チェーンメール

 不幸の手紙のメール版「チェーンメール」もよく使われる。手紙時代と違うのは、気づかれないように携帯電話のカメラで撮った相手の下半身などの画像を添付し嫌がらせメールとして送る点だ。

 チェーンメールは転送する必要はないが、不安な場合は、同協議会や総務省が委託する迷惑メール相談センターに送ればいい=<2>参照。

 

●学校裏サイト

 学校裏サイトは、同協議会が今月、全国の約10万件のリンク集(http://web‐mind.jp/gus/)を公開した。ただし、教育関係者限定。検索は難しく、中傷などを削除したい場合は慎重を要する。

 「掲示板に『こういう書き込みはやめなさい』と書き込んではいけない。逆に攻撃の対象になる」と安川さん。問題の画面は必ずURLを控えて印刷しておき、掲示板の管理人に削除依頼をする。依頼方法はサイトごとに違い、「削除依頼」のメニューの掲示板やメールなどで受け付ける。

 削除依頼の書き方も重要。<3>のように理由などを簡潔に書く。本名や連絡先は不要。「削除依頼者」のような匿名でよい。

 ただ、削除依頼が通じるのは大手のものだけ。携帯電話を使った生徒の裏サイトなどは応じないため、同協議会(電話03・3535・0511)に相談してほしいという。

 安川さんは「携帯を使わせる前に、子どもにネットの怖さを教えることが最も大事。親はプロフィルサイトなど子どものネットの世界を自分で見てほしい」と語る。

==============

 <1>なりすましメール受信拒否の設定

 ●NTTドコモ
iモードボタン→iMenu→お客様サポート→各種設定→かんたんメール設定→いらないメールを拒否→受信拒否 強

 ●au
メールボタン→Eメールメニュー→Eメール設定→メールフィルター→暗証番号入力→カンタン設定→フィルターレベル(低)

 ●ソフトバンク
「Y!」ボタン→設定・申込→迷惑メール対策らくらく設定→「英文迷惑メール対策」か「初期設定に戻す」→設定

 
<2>チェーンメールの転送先

 ●全国webカウンセリング協議会
chain01@web‐mind.jp(@の前がchain02~chain10も同じ)

 ●迷惑メール相談センター
risu1@ezweb.ne.jp(@の前がrisu2、risu3も同じ)
dakef1@docomo.ne.jp(@の前がdakef2~dakef5も同じ)
kuris1@t.vodafone.ne.jp(@の前がkuris2も同じ)

 
<3>削除依頼の書き方

件名:【削除願います】スレッドタイトル:○○、No.××
本文:○○掲示板内(http://www.……)に書き込まれたコメント、No.××が個人への中傷に当たりますので削除をお願いします

 ※いずれも「『学校裏サイト』からわが子を守る!」(中経出版)などを基に作成




毎日新聞 2008年9月28日 東京朝刊

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